すべからく
すべからく(須く)とは、元々は「当然なすべきこと」「ぜひともそうすべきこと」という意味で用いられ、昨今では「全て」「ことごとく」という意味合いで用いられることも多い表現。
「すべからく」の元々の用法は漢文の読み下しにおける読み方である。もっぱら助動詞「べし」を伴って「必ず(行う)べきだ」という義務または当然の意味を示した。「必須」の「須」の語義と捉えればよい。
昨今では必ずしも義務・当然の意味が伴うとは限らず、「例外なく全員・全体」を指すような意味合いの表現として用いられることが多々ある。これは本来の意味用法とは違っており、したがって誤用といえるが、世間的な認識はこの誤用の方がむしろ一般的となりつつある。
すべからくの用例
すべから‐く【▽須く】
すべからく
出典:『Wiktionary』 (2021/08/11 09:00 UTC 版)
副詞
- (義務の意味の動詞と呼応して)必ず。是非とも。
- (語義1の転義で、義務以外の述語とともに用いられ、しばしば誤用とされる。)のがれることなく。必ず実行・実現しなくてはならないことは。
- (通常、誤用とされる)すべて。ことごとく
語源
サ変動詞「す」の終止形「す」+義務・当然の助動詞「べし」の未然形「べから」+準体助詞「く」。又は、サ変動詞終止形「す」+義務・当然の助動詞「べし」の連体形「べかる」+体言を形成する接尾辞「あく」。(大野晋)
漢文の訓読(再読文字)から生まれた語。「すべからく~べし」と、末尾に必ず「べし」を付けた。現代では、連体形の「べき」で言い切ったり、あるいは「~せねばならない」などと続く場合がある。
翻訳
- 英語: should
副詞
すべからく【須く】
諸言語への影響
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