昨今
昨今とは、現在から過去にかけての近い時期を指す表現である。この言葉は、特定の年月を示すものではなく、一般的には数カ月から数年の範囲を指すことが多い。新聞やテレビ、インターネットなどのメディアで頻繁に使用され、社会の動向やトレンドを説明する際に便利な表現とされている。また、昨今は時代背景を示す言葉として、小説やエッセイなどの文学作品でもよく用いられる。ただし、具体的な時間の範囲を示さないため、文脈によって解釈が変わることもある点には注意が必要である。
昨今
昨今とは、おおまかに「少し前から現在まで」「現在と現在に近い過去を含む期間」を指し示す表現である。近い過去から現在に至るまで。最近。近頃。このところ。このごろ。近年。当節。ここんとこ。
「昨今」が具体的にいつからいつまでの期間を示すのか、という基準は特にない。その時間の幅は文脈に応じて大きく違ってくる。とはいえ、その話題の中で念頭に置かれている全期間の中では、「昨今」が占める割合は、現在を含むほんの一部である、というニュアンスはある。
昨今の「昨」の字には、「昨年」や「昨晩」のように「ひとつ前の同時点」を指す字義と、「昔」「過去」を漠然と指す字義がある。つまり「昨今」という字面は「昔と今」あるいは「過去から現在まで」を意味する表現といえる。ちなみに「昨」の字には訓読みがない。
「昨今」の類語・類義語は多い。たとえば「最近」「近頃」「近年」「今日(こんにち)」などが挙げられる。意味上の違いはほぼないと言ってよく、なかなか明確な区別はつけがたい。「最近」は「現在に近い短期間」のニュアンスが色濃く、「昨今」はやや文語的ではある。
さっ‐こん〔サク‐〕【昨今】
「昨今」の例文・使い方・用例・文例
- 昨今、個人情報の流出事件が多発している
- 自社従業員にTOEIC受験を義務化する昨今の企業の動きは、トータル人事制度の一環であると考えられる。
- 昨今では基本的な情報処理の知識はあって当然のスキルだ。
- 昨今の動向
- 昨今の市場の冷え込みを商機と捉え、商品開発に積極的に取り組んで参ります。
- 昨今の円高のために材料費がばかになりません。
- このメルマガは、昨今の語学産業界の甘言に躍らされることなく、文法解釈という古典的学習法こそ王道と信じて疑わない方のためのメルマガです。
- 昨今は災害が頻ぴんとあった。
- 昨今、物価は非常に高い。
- 昨今、個人的自由は少なくなっている。
- つい昨今の(事柄).
- 昨今はこういう情景は大都会ではめったにお目にかかれなくなった.
- 昨今来たばかりでここの事情は夢中です
- 彼とは昨今の知り合いではない
- 彼とは昨今の知己ではない、久しい知己だ、多年の知己だ
- その出来事は(昨今のことのように)記憶に新しく残っている
- 昨今のことだ、昨今始まったばかりだ
- 昨今始まったことではない
- 彼は昨今の知己だ
昨今と同じ種類の言葉
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