材料費
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/03 02:27 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動材料費(ざいりょうひ、materials cost)とは、製造原価のうち、材料の経済価値を消費することで生じる原価をいう。 簿記の勘定科目としては、『材料』である。
分類
材料費は、材料が製品製造のために消費された際に、その製品の主たる実体を構成する場合は直接材料費に分類する。 これに対して、その製品の実体を構成するが金額的に重要でないか、または製品別の消費額の算定が困難な材料、あるいは、 製品の実体を構成しない材料を間接材料費に分類する。
原価計算基準では、直接材料費と間接材料費を次のように分類している。
直接材料費 | 主要材料費(原料費) |
買入部品費 | |
間接材料費 | 補助材料費 |
工場消耗品費 | |
消耗工具器具備品費 |
- 主要材料費(原料費)
- 製品の主たる実体を構成する材料の原価。クルマや船舶に使用する鋼板や衣類の生地など
- 買入部品費
- 外部から購入してそのまま取り付ける部品。クルマのタイヤ、衣類のファスナーなど。
- 補助材料費
- 製品の主たる実体を構成しない間接材料だが、金額的に重要であるため、受払記録をつけて管理している材料
- 工場消耗品費
- 金額的にも重要でない間接材料。糸、油、電球、石鹸など
- 消耗工具器具備品費
- 固定資産として処理する必要のない工具、器具、備品など
- (10万円以上・耐用年数1年以上の工具、器具、備品は工具器具備品を参照)
原価構成図
総原価 | 製造原価 | 製造直接費 | 直接材料費 |
直接労務費 | |||
直接経費 | |||
製造間接費 | 間接材料費 | ||
間接労務費 | |||
間接経費 | |||
営業費 | 販売費 | ||
一般管理費 |
参考
- 原価計算基準 一一 費目別計算における原価要素の分類
- 原価計算基準 一一 材料費計算
関連項目
材料費
「材料費」の例文・使い方・用例・文例
- 材料費を見積もる
- 製品1単位あたりの標準直接材料費、標準直接労務費、標準製造間接費の合計を原価標準と呼びます。
- 売上原価は材料費や人件費などを含んでいる。
- 部門個別費には、各部門における材料費、賃金、減価償却費が含まれる。
- 材料費、運送費、販売手数料は変動費の例である。
- 連産品原価計算では、直接材料費を認識することは困難である。
- 材料費の縮小のため
- 材料費が安くなります。
- 彼が材料費の集計作業を進めてくれている。
- 材料費を1パーセント削減すれば、月当たり100万円の売り上げ増が見込めます。
- 昨今の円高のために材料費がばかになりません。
- 材料費および輸送費の高騰を背景に値上げを行います。
- 値上げは材料費の急激な高騰によるもので, やむを得ません.
- 生産の原材料費
- 原材料費の予期せぬ下落で利益が上がった
- XI-Vの材料費はわずか約150万円である。
- この低価格は,流通コストを削減し,原材料費が安い時期にメーカーに大量発注することによって可能となった。
材料費と同じ種類の言葉
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