しょう‐ち【承知】
承知
出典:『Wiktionary』 (2021/09/08 22:44 UTC 版)
名詞
- ある事情を聞いて知ること。また、知っていること。理解すること。
- 同意、承諾すること。
- ネコはネズミにむかって、これからきみをうんとかわいがって、なかよくしてあげるよ、と、さかんにうまいことをいいたてました。それで、とうとうネズミは、ネコとおなじうちにすんで、いっしょにくらすことを承知してしまいました。(グリム、矢崎源九郎訳「ネコとネズミのいっしょのくらし」)
- けれど、私だって世間並みに一人の娘、矢張り何かが訪れて来そうな、思いも掛けぬことが起りそうな、そんな憧れ、といって悪ければ、期待はもっていた。だから、いきなり殺風景な写真を見せつけられ、うむを言わさず、見合いに行けと言われて、はいと承知して、いいえ、承知させられて、――そして私がいそいそと――、あんまりだ。(織田作之助「天衣無縫」)
- 「さうか。丁度よかった。この人について行って呉れ。玉蜀黍の脱穀をしてるんだ。機械は八時半から動くからな。今からすぐ行くんだ。」農夫長は隣りで脚絆を巻いてゐる顔のまっ赤な農夫を指しました。/「承知しました。」/みんなはそれっきり黙って仕度しました。(宮沢賢治「耕耘部の時計」)
- 了承すること。納得すること。ゆるすこと。容認すること。
動詞
活用
「承知」の例文・使い方・用例・文例
- 結婚してほしいと言ったら彼女は承知してくれた
- 彼女は申し出をしぶしぶ承知した
- その仕事を引き受けることを承知した
- 承知した
- はい承知しました
- 危険を承知の上で冒険する
- よし,承知した
- 子どもたちはディズニーランドに行きたがったが彼は承知しなかった
- 彼は犬を散歩に連れていかなければならないことは承知しているが,多分行かないだろう
- 危険を承知ならそうしてもいい
- 二度とそんなことをしたら承知しないぞ
- 私が承知しているのは,メンバー全員が私の提案に反対しているということだ
- その事件の再審理に時間がかかることくらいは百も承知だ。
- その女王は、危険を承知で公共の場に出た。
- ご承知おきください。
- 彼女は事情を全て承知しているようだった。
- 彼女は彼の事情を全て承知しているようだった。
- 貴社からの依頼について承知しました。
- その費用について承知しました。
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