すい‐りょう〔‐リヤウ〕【推量】
推量
推量
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/05 07:55 UTC 版)
Jump to navigation Jump to search推量(すいりょう)とは言語学・文法の用語の1つである。物事の状態や相手の心中を推し量る表現法。特に日本語の"助動詞"「う・(よ)う」「(だ)ろう」を用いた形式について言うことが多い。
日本語における推量表現
日本語においては、動詞または形容詞(未然形)に「-(よ)う」「-(だ)ろう」をつけて表現する。否定推量の場合は、「-まい」をつけて表現する。ただし、最近では意志や勧誘と区別するために、「-だろう」「-ないだろう」を使用することが多くなっている。
- 肯定推量
- 彼は家に帰ろう(彼は家に帰るだろう)
- 日が暮れよう(日が暮れるだろう)
- この林檎は甘かろう(この林檎は甘いだろう)
- 否定推量
- 私は海へ行くまい(私は海へ行かないだろう)
- 私はまだ寝まい(私はまだ寝ないだろう)
古語では、肯定推量として「む」のほか、「むず」(「むとす」に由来、現代も「-ず」が一部方言に残る)、現在の状況を推量する「らむ」(東海東山方言「ら」の起源)、過去推量「けむ」、「べし」(元は当然を表現し、東日本方言の「べ」として残る)、否定推量として「じ」、「まじ」(上代には「ましじ」、「-まい」の起源)などが用いられた。「む」は中古以降、「ん」または「う」と表記される曖昧な発音に変化し、室町時代以降は「う」となった。
推量
「推量」の例文・使い方・用例・文例
- 限られた情報の中から人間の脳のメカニズムを推量する
- 当て推量で言うなら、もし裁判で敗れたら、われわれにとって100万ドルの損失になる。
- あなたは推量が当たった。
- あなたの推量は的はずれだ。
- この推量は根拠が十分[薄弱]である.
- ただ当て推量をしているだけだ.
- …を当て推量する.
- 当て推量だが彼女は 40 前後かなあ.
- 人の動機を推量する.
- 当て推量をする.
- 当て推量だが, これには鎌田氏が一枚かんでいるんじゃないかと思う.
- 彼女の心中を推量して彼は真実を言うのをためらった.
- 僕の推量した通りであった
- 推量が違った
- 君の推量が当たった
- 推量が当たらぬ
- 彼の口ぶりで推量すると実際の事情を知らないらしい
- かれこれ綜合して彼の意を推量した
- 人の心を推量する
推量と同じ種類の言葉
品詞の分類
- >> 「推量」を含む用語の索引
- 推量のページへのリンク