線状降水帯とは? わかりやすく解説

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せんじょう‐こうすいたい〔センジヤウカウスイタイ〕【線状降水帯】

読み方:せんじょうこうすいたい

線状延び降水帯積乱雲次々と発生し強雨もたらす規模は、幅2050キロメートル長さ50300キロメートルに及ぶ。台風伴って発達した積乱雲螺旋(らせん)状に分布するアウターバンドが線状降水帯になることがある


線状降水帯

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/18 07:04 UTC 版)

線状降水帯(せんじょうこうすいたい)とは気象庁天気予報等で用いる予報用語で「次々と発生する発達した雨雲(積乱雲)が列をなし、組織化した積乱雲群によって、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞することで作り出される、線状に伸びる長さ50〜300 km程度、幅20〜50 km程度の強い局地的な降水をともなう雨域」である[1]。積乱雲が線状に次々に発生してほぼ同じ場所を通過もしくは停滞し続ける自然現象であり、結果として極端な集中豪雨をもたらし、災害を引き起こす原因となる。


  1. ^ 気象庁 予報用語)雨に関する用語 線状降水帯”. 気象庁. 2023年3月30日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g 津口(2016), p. 11.
  3. ^ 【クローズアップ科学】「線状降水帯」は全国で起きる 連続して襲う集中豪雨、予測は困難産経新聞』朝刊 2017年8月21日(2017年8月23日閲覧)
  4. ^ 津口、加藤(2014), p. 19.
  5. ^ 知恵蔵mini (2017年7月6日). “線状降水帯”. 朝日新聞出版. 2017年7月7日閲覧。
  6. ^ a b c “積乱雲が帯状に集まる「線状降水帯」豪雨原因に”. 読売新聞. (2017年7月5日). オリジナルの2017年7月5日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20170705213928/http://www.yomiuri.co.jp/science/20170705-OYT1T50044.html 2017年7月7日閲覧。 
  7. ^ 「線状降水帯」各地で発生 積乱雲、同じ場所で次々と朝日新聞DIGITAL(2018年7月11日)2018年7月21日閲覧。
  8. ^ “球磨川氾濫なぜ 流域上に積乱雲の帯、対策しづらい地形”. 朝日新聞. (2020年7月4日). オリジナルの2020年7月10日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20200710042528/https://www.asahi.com/articles/ASN7466NQN74ULBJ002.html 2020年7月10日閲覧。 
  9. ^ 線状降水帯とは?”. NHK (2023年6月27日). 2023年8月23日閲覧。
  10. ^ なぜ今回「予測情報」は出なかった? 日本海の「線状降水帯」の特徴 15年前に初めて定義した専門家に聞くと…”. TBS NEWS DIG. 2022年12月23日閲覧。
  11. ^ 加藤 輝之(気象研究所)「線状降水帯発生要因としての鉛直シアーと上空の湿度について」『量的予報技術資料(予報技術研修テキスト)』(PDF) 第20巻(平成26年度)、国土交通省 気象庁、124–125頁https://www.jma.go.jp/jma/kishou/books/yohkens/20/chapter6.pdf2022年12月23日閲覧 
  12. ^ 線状降水帯予測精度向上に向けた技術開発・研究の成果について”. 国土交通省 気象庁. 2022年12月29日閲覧。
  13. ^ 線状降水帯に関する各種情報:顕著な大雨に関する気象情報とは”. 気象庁. 2022年6月4日閲覧。
  14. ^ 線状降水帯予測の開始について” (PDF). 気象庁 (2022年4月28日). 2022年4月29日閲覧。
  15. ^ 今出水期から行う防災気象情報の伝え方の改善について” (PDF). 気象庁大気海洋部業務課、水管理・国土保全局河川計画課 (2022年5月18日). 2022年5月18日閲覧。
  16. ^ 別添資料” (PDF). 気象庁大気海洋部業務課、水管理・国土保全局河川計画課 (2022年5月18日). 2022年5月18日閲覧。
  17. ^ 第2期SIP課題「国家レジリエンスの強化」にむけた線状降水帯に関する包括的観測実験および 予測手法開発プロジェクトの紹介”. 数値予報研究開発プラットフォーム、気象庁、内閣府、防災科学技術研究所. 2022年12月23日閲覧。
  18. ^ 線状降水帯の予測精度向上に向けた取組の進捗状況について”. 国土交通省 気象庁. 2022年12月23日閲覧。
  19. ^ 統合型ガイダンス”. 気象庁. 2023年6月10日閲覧。
  20. ^ 「静止気象衛星に関する懇談会」(令和元年度~)とりまとめの概要” (PDF). 静止気象衛星に関する懇談会 (2023年7月31日). 2023年8月9日閲覧。
  21. ^ WNI 気象技術・プロジェクト 〜世界最高品質の予報精度の追究〜”. ウェザーニューズ株式会社. 2023年2月18日閲覧。




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気候詳細は「日本の気候」を参照ケッペンの気候区分によると、本州以南沖縄諸島大東諸島以北の大半が温帯多雨夏高温気候 、宮古諸島・八重山列島・沖大東島などでは熱帯雨林気候 )に属する一方、北海道などが亜寒帯湿潤夏冷涼気候 を示す。内陸部にも標高が高いために寒冷な気候となる地区があり、避暑地として利用されている。モンスーンの影響を受け四季の変化がはっきりしているものの、全般的には海洋性気候のため大陸と比較して冬の寒さはそれほど厳しくなく温和な気候である。飛び地や海外領土などを別にすれば、一国の領土内に熱帯から亜寒帯までを含む国家は珍しい。北半球では他にアメリカ合衆国と中華人民共和国ぐらいである。冬季は、シベリア高気圧が優勢となり北西の季節風が吹くが、その通り道である日本海で暖流の対馬海流から大量の水蒸気が蒸発するため、大量の雪を降らせる。そのため、日本海側を中心に国土の約52%が世界でも有数の豪雪地帯となる。併せて、日本海側で起きる冬季雷は世界でも稀な自然現象である。太平洋側では、空気が乾燥した晴天の日が多い。夏季は、太平洋高気圧の影響が強く、高温多湿の日が続く。台風も多い。但し、北部を中心にオホーツク海高気圧の影響が強くなると低温となり、しばしば農業に影響を与える。比較的、降水量の多い地域である。主な要因は、日本海側での冬季の降雪、6、7月に前線が停滞して起こる梅雨、夏季から秋季にかけて南方海上から接近・上陸する台風など。また、地球温暖化に伴い、元からある季節性の大雨以外にも、春から秋にかけて不規則に線状降水帯が現れ、極端に強い集中豪雨が西日本を中心に多発するようになった。年間降水量は、約1700ミリメートルで地域差が大きい。南鳥島を除く日本全域がモンスーン地域で、山がちな日本列島の西岸および南岸の周りを暖流が流れている為に雲が発達しやすく、日照時間は約1800時間程度と世界の他の温帯地域と比べても少なめである。生態系
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