特例操作の実例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/18 07:44 UTC 版)
平成25年台風第18号 日吉ダム(淀川水系桂川、京都府)で緊急放流を実施した。嵐山や伏見区で氾濫した。 平成30年7月豪雨(2018年) 野村ダム(肱川水系肱川、愛媛県)と鹿野川ダム(同)は満水に近づき、7月7日午前6時20分に異常洪水時防災操作を行った。放流直前に西予市と大洲市は避難指示を出し、サイレン等による警告も行われたが、西予市野村地区では肱川が氾濫、約650戸が浸水し5人が死亡した。この件について、国土交通省は情報伝達に課題があったことを認め改善する方針を示した。ダムに対する過信を指摘する報道もある。 なお、日吉ダムでも異常洪水時防災操作を実施している。止水板を付けたり川底を掘ったりして流量を増やしたおかげか無事だった。 令和元年東日本台風(台風19号、2019年) 台風の接近と通過に伴い関東地方北部や東北地方・甲信越地方にかけての広い範囲で記録的な豪雨となり、以下のダムで異常洪水時防災操作を実施した。横川ダム(太田川水系太田川、福島県) 高の倉ダム(新田川水系水無川、福島県) 高柴ダム(鮫川水系鮫川、福島県) 竜神ダム(久慈川水系竜神川、茨城県) 塩原ダム(那珂川水系箒川、栃木県) 城山ダム(相模川水系相模川、神奈川県) 美和ダム(天竜川水系三峰川、長野県) また、真野ダム、川治ダム、川俣ダム、宮ヶ瀬ダム、二瀬ダム、草木ダム、下久保ダムでも異常洪水時防災操作の予告が行われたが、実際の操作には至らなかった。 令和元年10月25日の大雨(2019年) 高の倉ダムで緊急放流を実施した。 また、亀山ダムや高滝ダムで緊急放流の予告があったが、行わなかった。 令和3年8月11日の大雨(2021年) 8月11日から停滞する秋雨前線の影響により線状降水帯が形成されたことで西日本各地で記録的な豪雨を記録し、各所で土砂災害や河川の氾濫が発生。以下のダムで異常洪水時防災操作が行われた。また、この緊急放流により六角川流域の武雄市では越水が確認された。矢筈ダム(六角川水系六角川、佐賀県) 亀川ダム(亀川水系亀川、熊本県) 厚東川ダム(厚東川水系厚東川、山口県) また、本部ダム、日ノ峯ダムでも異常洪水時防災操作の予告が行われたが、ダムへの流入量が減ったことで実際の操作には至らなかった。
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