ユニット【unit】
ユニット
ユニット本来の意味は、単位とか単元であるが、’90年代のポピュラー・ミュージック・シーンにおいては2~3名のグループを意味している。同じくグループを意味する「バンド」との違いは、バンドが演奏に必要なメンバーがすべてそろっている状態に対し、「ユニット」はギターとボーカルのみのように楽器奏者が足らなくても構わないということである。ユニットのはしりは、ギターとボーカルの「B’Z」、プロデューサー、ボーカル、ラッパーの「Globe」あたりであろう。ユニットには、サウンド・プロデューサーや作家といった知的なメンバー構成のものが多く、バンドという言葉の持つ汗とパワー、情熱といったイメージに対して、クールでおしゃれなイメージも強い。ユニット流行の裏には、バンド全員と契約して資金的なリスクを抱えるよりも、2~3名のユニットの方が経営的に安心というプロダクションのお家事情もある。また、打ち込みサウンド全盛の時代、メンバーが大勢いなくてもコンピューターで十分なサウンド作りができるという状況もある。ライブやツアーの間だけ、契約でユニットのバックをつとめるツアー・ミュージシャンの存在も忘れてはならない。
ユニット
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