GXロケットとは? わかりやすく解説

GXロケット

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/21 08:49 UTC 版)

GXロケット日本の航空宇宙関係企業グループと宇宙航空研究開発機構(JAXA)、アメリカ合衆国ロッキード・マーティンが官民共同で開発を進めていた中型ロケットH-IIAロケットを使うほどでもない中小型人工衛星を専門に取り扱うギャラクシーエクスプレス社(GALEX)が運用し、ユナイテッド・ローンチ・アライアンス社(ULA)との業務提携の下、ヴァンデンバーグ空軍基地から打ち上げる予定だった。しかし、計画の遅れに伴う開発費の高騰と需要の低迷のため、2009年にロケット本体の開発中止が決定された[2]


  1. ^ “GXロケット、LNG推進系の技術的成立性に自信 IHI、宇宙基本法成立で安全保障分野にも意欲”. 日刊航空通信. (2009年1月27日). http://jan.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/post-b7c8.html 2009年6月8日閲覧。 
  2. ^ a b GXロケット及びLNG推進系に係る対応について (pdf)”. 宇宙開発戦略本部事務局 (2009年12月16日). 2009年12月17日閲覧。
  3. ^ GXロケット概要 (PDF)”. ギャラクシーエクスプレス (2007年4月). 2007年10月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年6月3日閲覧。
  4. ^ LNG推進系”. 宇宙航空研究開発機構. 2015年7月20日閲覧。
  5. ^ 我が国の宇宙開発史 > 第三章 日本の輸送系技術の発展 > 5.GXロケット(J-Ⅱロケット・先端技術実証ロケット)”. 文部科学省 研究開発局参事官(宇宙航空政策担当). 2012年3月17日閲覧。
  6. ^ GXロケット/LNG推進系の研究開発経緯 (PDF)”. 宇宙航空研究開発機構 (株)IHI (2008年2月5日). 2010年10月18日閲覧。
  7. ^ 複合材推薬タンク及びヘリウム気蓄器の開発試験において、複合材と金属ライナ間及び複合材内での剥離が複数回発生した。複合材推進薬タンクはアルミライナの周囲を同じ厚みのCFRP(炭素繊維強化プラスチック)が覆う構造で、構造強度を受け持つCFRPが推薬を保持する容器アルミライナと接着されている。
  8. ^ 第3回 LNG(液化天然ガス)実機型エンジン燃焼試験の結果について (HTML)”. 宇宙航空研究開発機構 (2009年7月7日). 2009年7月13日閲覧。
  9. ^ LNG推進系飛行実証プロジェクトの評価 質問に対する回答”. 文部科学省宇宙開発委員会 (2006年11月2日). 2008年6月7日閲覧。
  10. ^ 推進部会 GXロケット評価小委員会(第2回)議事録・配付資料”. 文部科学省宇宙開発委員会 (2008年3月19日). 2008年6月7日閲覧。
  11. ^ a b GXロケットの屍か「希望の芽」IHIの新LNGエンジンは新たな需要を創出できるか”. 著:松浦晋也 日経BP社 (2011年8月22日). 2011年11月13日閲覧。
  12. ^ LNG推進系飛行実証プロジェクトの開発状況について (PDF)”. 宇宙航空研究開発機構 (2006年9月20日). 2006年9月27日閲覧。
  13. ^ LNG推進系飛行実証プロジェクトの中間評価結果(案) 付録1 LNG推進系飛行実証プロジェクトの評価票の集計及び意見”. 文部科学省宇宙開発委員会 (2006年10月24日). 2006年11月26日閲覧。
  14. ^ “GXロケット開発で政府見解「需要見込めず」”. YOMIURI ONLINE (読売新聞社). (2009年8月25日). http://www.yomiuri.co.jp/space/news/20090825-OYT1T00045.htm 2009年11月17日閲覧。 
  15. ^ “「仕分け」前半最終日、GXロケット廃止要求”. YOMIURI ONLINE (読売新聞社). (2009年11月17日). http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20091117-OYT1T00540.htm 2009年11月17日閲覧。 
  16. ^ “官民共同のGXロケット計画中止”. 読売新聞. (2009年12月16日). http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20091216-OYT1T00599.htm?from=yoltop 2009年12月18日閲覧。 
  17. ^ IHI、GXロケット中止で100億円損失も”. 読売新聞 (2009年12月17日). 2010年1月14日閲覧。
  18. ^ 政府見解に対する自民党の見解 -「GXロケット及びLNG推進系に係る対応について」-”. 自由民主党 (2009年12月18日). 2010年1月14日閲覧。
  19. ^ “IHIが3月末メドにGX社を解散、政府のロケット開発中止決定で”. ロイター. (2010年1月29日). http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-13627120100129 2010年4月1日閲覧。 
  20. ^ 国産ロケット会社の清算決定=事業仕分けで開発中止”. 時事通信 (2010年6月29日). 2010年6月29日閲覧。
  21. ^ GXロケット開発会社が特別清算 事業仕分けで廃止判定”. 産経新聞 (2010年6月29日). 2010年6月29日閲覧。
  22. ^ GXロケットの高度500キロメートルへの打上げ能力について”. 文部科学省宇宙開発委員会 (2006年10月24日). 2012年6月3日閲覧。
  23. ^ IHI技報 第49巻第3号 172頁-177頁 次世代中型ロケット GX ロケットの開発 (PDF)”. IHI. 2011年3月21日閲覧。
  24. ^ IHI技報 第50巻第3号 72頁-77頁 LNG 推進系LE-8 エンジンの開発 (PDF)”. IHI. 2011年3月21日閲覧。
  25. ^ 比推力350秒程度,エンジン重量300kg以下,燃焼室圧力5MPa以上,同軸型噴射器
  26. ^ 推力3〜4t程度,比推力350秒以上,再着火機能有,スロットリング機能有
  27. ^ JAXA、LNGエンジン基礎技術を確立、NASAの性能上回る”. Response.. 2012年7月6日閲覧。
  28. ^ LNGエンジン研究開発の状況について (PDF)”. JAXA. 2012年7月6日閲覧。
  29. ^ LNG推進系の研究開発について (PDF)”. 宇宙航空研究開発機構 (2010年3月31日). 2010年10月17日閲覧。
  30. ^ 株式会社IHIエアロスペース 技術紹介 液体推進系の研究開発 (HTML)”. IHIエアロスペース. 2010年10月17日閲覧。


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GXロケット

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アトラス V」の記事における「GXロケット」の解説

第1段アトラス Vコモン・コア・ブースター第2段にLNG/LOXを推進剤とする新型ロケットエンジン使用したGXロケットの開発アメリカ日本共同行われ初号機2012年アトラスV使用されるヴァンデンバーグ空軍基地SLC-3E発射台から打ち上げられる予定だった。2009年12月、GXロケットの計画中止された。LNG燃料とするエンジンの開発は他の目的のために継続されている。

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GXロケット

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アトラスIII」の記事における「GXロケット」の解説

詳細は「GXロケット」を参照 以前JAXA開発していたGXロケットは、1段目にロッキード・マーティン生産するアトラスIII新規開発2段目を使用するものだった。種子島宇宙センターから2010年夏に打ち上げる予定だった。 しかしながら2009年引退したアトラスIII代わりにアトラスVコモン・コア・ブースターを1段目に使用するように再設計することになり、初打ち上げ2012年ヴァンデンバーグ空軍基地から打ち上げる予定になった迷走挙句、この計画中止された。

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