たいよう‐どうききどう〔タイヤウドウキキダウ〕【太陽同期軌道】
太陽同期軌道
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/24 01:51 UTC 版)
太陽同期軌道(たいようどうききどう、英語: Sun-synchronous orbit、略称:SSO)は、極軌道の一種で、地球の場合、平均すると地球の公転と同期するように軌道面が変化するため、太陽光線と軌道面とのなす角がほぼ一定となる、という特徴がある。
- ^ この軌道傾斜角は高度のみに依存し、唯一に決まる(円軌道だとする)。さらに、地表の観測に適した太陽の角度が選ばれることから、静止軌道ほどではないが、近い軌道の物体が多い場合もある。
- 1 太陽同期軌道とは
- 2 太陽同期軌道の概要
太陽同期軌道
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/18 03:41 UTC 版)
「太陽同期軌道」を参照 極軌道に分類されるタイプの軌道のうち、特筆すべきものは太陽同期軌道である。 人工衛星などが軌道傾斜角がぴったり90度の極軌道にある場合、その軌道面を変えさせるような力が働く理由はどこにも無いから、その軌道面は天球に対して常に同じ角度にある。つまり、地球の人工衛星であれば、1年をかけて地球上のそれぞれの地点の1日24時間を観測するような軌道ということになる。 しかし、地球における人工衛星の場合、地球が真球ではなく回転楕円体であることが原因で、軌道傾斜角を約100度とすると、軌道面が1年で1回転するような力を受ける(詳細は太陽同期軌道の記事を参照)。この軌道では、連続したそれぞれの軌道は、それぞれの地点における1日の同じ時刻をいつも通過する。この特性は、気温のセンシングなどには特に重要である。極軌道をとる実用衛星の多くは、もっぱらそういった目的でこの軌道をとっている。 同じ時間に通過するためには、軌道はできるだけ短く、低くする必要がある。しかし、数百km程度の低軌道では、大気に引きずられてすぐに減速してしまうため、良く使われる軌道は、高度1000km程度で軌道周期が約100分の軌道である。太陽が照っている半分をわずか50分で周回するため、大きくは時間がずれることはない。
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