極軌道(太陽同期軌道)周回型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 03:18 UTC 版)
「気象衛星」の記事における「極軌道(太陽同期軌道)周回型」の解説
「極軌道」および「太陽同期軌道」も参照 極軌道衛星は典型的な高度として地上850kmの上空を、北極と南極の両極を通過するように南北方向に周回飛行する。こうして極軌道衛星は太陽同期軌道に入ることで、観測の対象とする地方の太陽時がほぼ一定となるため、衛星から見たある任意の地点における地表の光と影の位置関係が毎回同じになる。この特性上、地球上のあらゆる場所を対象にすることが可能で、一日に二度、同一の地点が観測可能な利点がある。赤道上空より観測する静止軌道衛星では観測が困難な両極付近の観測に好適で、重要な役割を担う。 米国は極軌道気象衛星のNOAAシリーズを保有しており、2012年2月現在はNOAA 19号を一次的に、NOAA 15号、NOAA 16号、NOAA 18号を副次的にそれぞれ用い、NOAA 17号は待機状態にある。ヨーロッパはMetOp-A衛星、ロシアはMETEOR-M、中国はFY-1D(風雲1号D)とFY-3A(風雲3号A)をそれぞれ運用し、インドも極軌道衛星IRSを保有している。
※この「極軌道(太陽同期軌道)周回型」の解説は、「気象衛星」の解説の一部です。
「極軌道(太陽同期軌道)周回型」を含む「気象衛星」の記事については、「気象衛星」の概要を参照ください。
- 極軌道周回型のページへのリンク