元期とは? わかりやすく解説

元期

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/14 17:26 UTC 版)

元期(げんき、英語: epoch)とは、時間的な起点をいう語であり、主として天体観測測量において用いられる。「元期2000.0」といった場合は、西暦2000年1月1日の世界時0時を年数、日数、時間の起点として用いるということである。例えば、暦表時の定義では、T(ユリウス世紀)の起点を1900年1月0日12時としている。この1900年1月0日12時が、暦表時の元期である。また、ユリウス日の元期は、ユリウス暦紀元前4713年1月1日の正午(世界時)である。

天体観測における元期

主に、彗星小惑星衛星などの軌道計算の起点を示すのに用いられる。 軌道要素がいつ観測されて得たものかを示し、通常は、西暦とその年の1月1日から何日過ぎたかで表される(例:2006年1月1日UT)。

特に、彗星や小惑星など他の惑星などの引力の影響を受け、軌道が変化しやすい天体の観測に用いられることが多い。特に、彗星観測などでは、観測ごとに軌道が変化するため、長期的な軌道を算出することが困難である。このため、元期が最新のものを使用することにより、より観測時に正確に近い軌道を知ることができる。

歴史的には、元期は、1900年、1950年、2000年(J2000.0)のそれぞれ1月1日の12時(正午)が用いられることが多い。

測量における元期

地殻変動による位置座標の歪みを修正するために導入されたセミ・ダイナミック補正では、測量成果の基準日を元期という。元期に対して観測を行った時点を今期(こんき)と呼ぶ[1]

2023年現在で公開されている日本の「測量成果2011」における元期は、おおむね東日本では2011年5月24日、西日本では1997年1月1日である。

コンピュータにおける元期

Unixにおける元期

Unixでは協定世界時1970年1月1日の0時0分0秒が元期と定められている[2]UNIX時間はこの元期からの秒数である。

Classic Mac OSにおける元期

Classic Mac OS(およびMacintosh File System英語版HFSHFS+)では協定世界時1904年1月1日の0時0分0秒が元期と定められている[注釈 1]

脚注

注釈

  1. ^ 1900年ではなく1904年から始めることで、(グレゴリオ暦で)1900年平年なのを回避し、2099年までの閏年判定を(ユリウス暦と同様に)西暦年が4で割り切れるか否かに簡略化している。なお、元期からの経過秒数を32ビット整数で保持している関係で、2040年2月6日までしか表現できない。

出典

  1. ^ [1] セミ・ダイナミック補正 国土地理院
  2. ^ Definitions”. IEEE及びThe Open Group (2018年). 2020年7月12日閲覧。

関連項目


元期 (Epoch)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/04 05:25 UTC 版)

軌道要素」の記事における「元期 (Epoch)」の解説

軌道要素惑星の重力による摂動などにより刻々と変化していく。そのためその軌道要素がいつの値なのかを指定する必要がある。この軌道要素時刻指定するのが元期である。

※この「元期 (Epoch)」の解説は、「軌道要素」の解説の一部です。
「元期 (Epoch)」を含む「軌道要素」の記事については、「軌道要素」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「元期」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「元期」の関連用語

元期のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



元期のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの元期 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの軌道要素 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2026 GRAS Group, Inc.RSS