地理的優位性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/31 09:05 UTC 版)
「北海道スペースポート」の記事における「地理的優位性」の解説
一般的に、ロケットの打ち上げにおいては、赤道に近ければ優位であると言われている。しかし、北に位置する北海道大樹町がなぜ宇宙港として適切であるかが知られていない。 人工衛星の打ち上げにおいては、主に2つの静止軌道と太陽同期軌道があるが、大樹町はこれらを両方の軌道へのロケット打ち上げに適していると言われている。次に示すのは、両軌道において最適な条件について、北海道スペースポートと種子島・内之浦射場を比較したものである。 太陽同期軌道及び静止軌道の発射可能方向及び発射角の比較太陽同期軌道静止軌道理想 南南西(180度以上) 真東(90度)※低緯度 北海道スペースポート(HOSPO) 真東 - 南80度 - 170度 種子島・内之浦射場 南115度、130度 真東(90度) 上表よりHOSPOが位置する北海道大樹町は、種子島の射場とは異なり、「真東」と「南方向」両方に幅広くロケットを飛ばすことができるポテンシャルを持っている。また、気候においても、十勝ハレといわれるほど「天候が良い」ことと、「周辺海域空域ともに船舶や航空機の往来が少ない」ため打ち上げが行いやすいという利点もある。 太陽同期軌道への人工衛星の投入数の増加が今後、予想されており、種子島や内之浦射場よりも効率よくロケットを打ち上げやすい環境であるとされている。
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