エミレーツ航空の設立
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 14:09 UTC 版)
「ムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム」の記事における「エミレーツ航空の設立」の解説
アール・マクトゥームは、1970年代を通じドバイ国防軍長官とアラブ首長国連邦国防大臣としての役割を務めると同時に、ドバイのエネルギー資源を監視し、ドバイ民間航空の責任者も務めた。1985年3月にドバイ「オープンスカイ」ポリシーに関してバーレーン国営航空会社ガルフ・エアと対立後、エミレーツと名付けた新航空会社の設立と同時に、英国の実業家のマーライス・フラナガン氏に当時のドバイ国営航空会社旅行代理店|DNATAの創業およびCEOの任務に就かせたのは上述のドバイ民間航空の職務であった。リースされた2機の機材とボーイング737型機、エアバス300-B4型機でドバイから最初の路線を開設。航空会社の設立予算は約1000万ドル(フラナガンが航空会社設立に必要であると申請した金額)で、就航飛行は1985年10月25日に行われた。設立時に自身より若い叔父のアフマド・ビン・サイードを新会社の会長にする。更に施設と機械材料に約7500万ドルが提供されたが、エミレーツは世界の主要な航空会社の1つとなる会社の華々しい発展を通してドバイ政府からの出資助成金を受け取ることは一切なく、配当金で借金を返還したとしている。 1989年、最初のドバイ航空ショーに着手し、空軍のアクロバット飛行チーム「アル・フルサン(Al-Fursan)」をはじめとする各国のチームによる曲芸飛行や各社の戦闘機による展示飛行などが行われ、2年毎に開催される。2013年にはそのイベントは1,000社以上の展示にまで発展し、ジェット航空機の発注額が1620億ドル(約20兆円)にのぼり、エミレーツは航空史上最大級の航空機発注を行ってエアバスA380型機50機とボーイング777X型機150機で合計990億ドルの発注を発表した。2014年にはハイデラバード航空ショーでの初披露のためにエアバス380型機をインドに運搬する。世界のトップブランドを選ぶ英国の調査会社「ブランド・ファイナンス社」による2014年「ブランド・ファイナンス・グローバル500」で「世界で最も価値あるエアラインブランド」に3年連続で選ばれ、翌年の2015年にはトップ200社の中にランクインした。2015年11月8日に開幕したドバイ航空ショーでは、これまでの初日恒例のジェット旅客機の大型発注の続出は見られず、航空機業界への投資家は販売ブームの終結と見ている一方、エミレーツ航空は140機を発注。欧州、アジア、アフリカの中間にある地理的優位性を生かして世界シェアの拡大を目指す。
※この「エミレーツ航空の設立」の解説は、「ムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム」の解説の一部です。
「エミレーツ航空の設立」を含む「ムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム」の記事については、「ムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム」の概要を参照ください。
- エミレーツ航空の設立のページへのリンク