月周回軌道
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/15 15:28 UTC 版)
月周回軌道(つきしゅうかいきどう、Lunar orbit)とは、月を中心として周回する軌道のこと。月が地球の周りを周回する軌道(月の軌道)とは異なる。
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- ^ a b c Wade, Mark. “Luna”. Encyclopedia Astronautica. 2012年2月4日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2007年2月17日閲覧。
- ^ a b Byers, Bruce K. (1976年12月14日). “APPENDIX C [367-373 RECORD OF UNMANNED LUNAR PROBES, 1958-1968: Soviet Union]”. DESTINATION MOON: A History of the Lunar Orbiter Program. National Aeronautics and Space Administration. 2007年2月17日閲覧。
- ^ a b Wade, Mark. “Lunar Orbiter”. Encyclopedia Astronautica. 2007年2月17日閲覧。
- ^ Byers, Bruce K. (1976年12月14日). “CHAPTER IX: MISSIONS I, II, III: APOLLO SITE SEARCH AND VERIFICATION, The First Launch”. DESTINATION MOON: A History of the Lunar Orbiter Program. National Aeronautics and Space Administration. 2007年2月17日閲覧。
- ^ “Apollo 11 Mission Report (PDF)”. NASA. pp. 4-3 to 4-4. 2011年11月12日閲覧。
- 1 月周回軌道とは
- 2 月周回軌道の概要
- 3 関連項目
月周回軌道
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/18 03:29 UTC 版)
地球の自然衛星である月を周回する軌道。月探査機を参照。月(平均高度384,403 km、楕円-傾斜軌道)の周りを回りながら地球の周りも回る。
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月周回軌道
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/25 02:43 UTC 版)
発射から69時間8分16秒後、SPSエンジンが4分13秒噴射され、8号は月を周回する軌道に入った。後に飛行士たちはこのときの様子を、「人生で最も長い4分間だった」と表現した。もし噴射時間が短すぎたら月を通り越してはるか彼方に飛び去ってしまっていただろうし、逆に長すぎたら月面に衝突してしまっていた。噴射が正常に終了したことで、飛行士たちにはようやく月面を詳細に観察する余裕が生まれた。このあとの20時間、彼らはその周囲を周回するのである。 一方、地上では飛行士からの連絡を固唾を呑んで待ち続けていた。もし燃焼時間が長すぎたらスケジュールよりも早く月の裏側から現れてしまうはずだが、それは杞憂に過ぎなかった。予定されていたとおりのまさにその瞬間に、宇宙船からの無線が飛び込んできたのである。飛行士たちの報告によれば、近月点 69.5マイル (111.8km)、遠月点 193.3マイル (311.1km) の周回軌道に乗ったとのことだった。まさしく計算通りであった。 軌道に関する報告をした後、ラヴェルはいま見えている月の状態について以下のように伝えた。 .mw-parser-output .templatequote{overflow:hidden;margin:1em 0;padding:0 40px}.mw-parser-output .templatequote .templatequotecite{line-height:1.5em;text-align:left;padding-left:1.6em;margin-top:0}月面は全くの灰色で、完全に無色の世界だ。漆喰か灰色の海岸の砂浜のように見える。細かい状態についてもはっきり見える。豊かの海はここでは地球で見えるようには際立っていない。周囲にあるクレーターとはあまりコントラストがない。クレーターは完全に円形をしている。その数は大変なものだ。またその中のいくつかは比較的新しい。その多くは—特に円形のものは—隕石か何かの飛翔体が衝突して作られたようだ。ラングレヌス (Langrenus) クレーターはきわめて巨大で、中心には円錐形の山がある。その壁は階段状になっていて、六つから七つの階段が中心に向かって落ち込んでいる。 ラヴェルは眼下を通過する地形についての報告を続けた。飛行士たちの重要な任務のひとつは将来的に計画されている月面の着陸地点、特に11号で予定されている静かの海の偵察であった。そのために8号は、偵察地の太陽光線の角度が観測に最も適するようになるタイミングを見計らって発射された。宇宙船の窓際にはカメラがセットされ、一瞬ごとの映像が撮影された。アンダース飛行士は月周回の20時間のほとんどを、興味がわいた対象を可能な限り撮影することに傾けた。このミッションの終了までに飛行士たちが撮影した画像は、月に関するものが700枚、地球に関するものが150枚であった。 ボーマンは地球と応答している間、SPSエンジンに関するデータがどうなっているかについて常に答えていた。彼はエンジンが正常に稼働し、必要とあらばいつでも地球に帰還できる状態であることを確認するよう望んでいた。また彼は月を周回するごとに、緊急帰還のためのロケットの噴射をするか否かの決断を、宇宙船が月の裏側に入る前に伝えるように要求した。 周回軌道に入って二度目に月の裏側から現れたとき、飛行士たちはテレビ中継で月面の状態を報告するために機器を設定した。アンダースは、眼前を通過するクレーターの様子について伝えた。またこの二度目の周回の最後でSPSが11秒間だけ噴射され、軌道が近月点 70マイル (112.7km)、遠月点 71.3マイル (114.7km) のほぼ円形になるように修正された。 次の二周の間、飛行士は機器のチェックおよび月面の観察と写真撮影を続けた。三周目に、ボーマンは彼が所属する教会のために小さな祈りを捧げた。彼はテキサス州シーブルック (Seabrook) の近くにある聖クリストファー米国聖公会で奉仕活動をすることになっていたが、8号の飛行のためにそれが不可能になった。同僚の教区民 (信者) であり管制センターの技術者であるロッド・ローズ (Rod Rose) は、軌道上で祈りをしてそれを録音し、奉仕活動で再生してはどうかと提案した。 作家のアーサー・C・クラーク (Arthur C. Clarke) は著書「2001年宇宙の旅」の2000年版の序文の中で、8号の飛行士たちが彼に対し「自分たちはずっと巨大なモノリスの発見を無線で伝えようとしていたのだが、理性のほうがまさったのだ」と語ったと述べている。
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