平均運動とは? わかりやすく解説

角速度

(平均運動 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/08 15:57 UTC 版)

角速度
angular velocity
量記号 ω
次元 T−1
種類 擬ベクトル
SI単位 ラジアン毎秒 (rad/s)
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古典力学
円運動する物体に対する角速度ベクトル Ω位置ベクトル r速度ベクトル v の関係。それぞれのベクトルは互いに直交している。

運動学において、角速度(かくそくど、: angular velocity)は、ある点をまわる回転運動速度を、単位時間に進む角度によって表わした物理量である。言い換えれば角速度とは、原点と物体を結ぶ線分、すなわち動径が向く角度の時間変化量である。特に等速円運動する物体の角速度は、物体の速度を円の半径で割ったものとして与えられる[1]。従って角速度の量の次元[注 1]は、通常の並進運動の速度とは異なり[注 2]時間逆数 T−1 となる。

概要

角速度の単位は角度の単位と時間の単位のによって表わされる。例えば国際単位系においては、角度の単位はラジアン (rad)、時間の単位は (s) であるため、角速度の単位はラジアン毎秒 (rad/s) となる。角速度を表す記号としてはしばしばギリシア文字ωΩ が用いられる[2]

角速度が関係する物理現象としては例えば遠心力コリオリ力がある。

角速度は、ある座標系における動径の角度の時間微分であるが、角速度の時間微分は角加速度と呼ばれる。また角速度の時間積分はある時刻間における回転角を与える。

角速度の「向き」と「大きさ」

角速度は物体回転運動する平面に対して時計回りか反時計回りかいずれか一つの方向をとし、他方を負とするように定義される。また符号の正負は、幾何学的には角速度の向きに対応づけることができる。標準的に用いられる右手系座標系では、角速度の符号は反時計回りを正として定義され、角速度の向きは右手の法則に従い、回転面が反時計回りに見える方向を向くように定められる。

角速度はしばしばスカラーベクトルとして扱われるが、鏡映反転により向きが変ってしまう[注 3]などの性質から、厳密にいえば擬スカラー擬ベクトルとして扱われる。2次元空間上では回転平面の軸は一つに限られるため、角速度は擬スカラーとなり、3次元空間においては回転平面の軸は自由な方向を向くことができるため、角速度は擬ベクトルとなる[注 4]

また、角速度の絶対値(またはノルム)をしばしば角速度の大きさと呼ぶが、文脈によっては、角速度の大きさを含めて単に「角速度」と呼ぶことがある。

定義

質点位置ベクトルを r速度ベクトルを v とするとき、質点の原点まわりの角速度 ω

物理学
ウィキプロジェクト 物理学
カテゴリ 物理学

平均運動 (Mean Motion) ( n {\displaystyle n} )

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/04 05:25 UTC 版)

軌道要素」の記事における「平均運動 (Mean Motion) ( n {\displaystyle n} )」の解説

人工衛星では1日あたり公転数。小惑星彗星では1年あたりの公転角度表し、さらに1日あたり換算したものは平均日々運動という。

※この「平均運動 (Mean Motion) ( n {\displaystyle n} )」の解説は、「軌道要素」の解説の一部です。
「平均運動 (Mean Motion) ( n {\displaystyle n} )」を含む「軌道要素」の記事については、「軌道要素」の概要を参照ください。

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