すいせい
昭和60年(1985)8月に打ち上げられた彗星探査機PLANET-A(プラネットエー)の愛称。宇宙科学研究所(現JAXA、宇宙航空研究開発機構)が開発。76年ぶりに回帰したハレー彗星に15万キロメートルまで接近。先立って打ち上げられた試験機さきがけとともに国際協力探査計画に参加し、紫外線撮像装置による彗星の中心核部分の撮影と太陽風の観測に成功した。平成3年(1991)2月に運用を終了した。
すい‐せい【×彗星】
【彗星】(すいせい)
空技廠(海軍航空技術廠)D4Y2.
大東亜戦争中期に開発・生産された、日本海軍の艦上爆撃機。
当初、海軍は九九式艦上爆撃機の後継としてドイツのHe118を国産化する計画を立てていたが、機体構造や量産準備に問題があり、また国産の意見も強かったので、結局は国産に落ち着いた。
結果海軍は、昭和13年に空技廠で試作されていた「十三試艦上爆撃機」を量産化することとして開発を開始した。
最大速度519km/h、航続距離1842kmの要求はかなり厳しく、設計陣は徹底した空力的洗練を行うことで対応した。
そのためエンジンはダイムラーベンツ製の「DB-601A」液冷エンジンが採用(量産型はDB-601Aのライセンス生産品である熱田一二型を搭載)され、爆弾も爆弾槽に収納されることになった。
昭和15年1月には試作機が完成し、予想通りの高性能を発揮したが、各部改修や強度問題の発生などで採用が遅れ、昭和18年12月にようやく「彗星一一型」として制式採用された。
なお、制式採用より以前、爆弾槽にカメラを装備したタイプが「二式艦上偵察機」として蒼龍に先行して搭載され、ミッドウェー海戦にも参加した。
しかし、空冷エンジンを搭載した機体がほとんどだった日本製航空機には馴染みが薄く、整備しづらい傾向が強かった液冷エンジンは、不調による稼働率の低さに悩まされ、後に空冷エンジンに変更した機体も製作されている。
スペックデータ(彗星一二型)
機体略号 | D4Y2 |
乗員 | 2名 |
全長 | 10.22m |
全高 | 3.3m |
全幅 | 11.5m |
主翼面積 | 23.6㎡ |
自重 | 2,440kg |
最大重量 | 3,650kg |
プロペラ | ハミルトン定速3翅 |
発動機 | 愛知「熱田」三二型液冷倒立V型12気筒(公称1,340馬力)×1基 |
最高速度 | 580km/h(高度5,250m) |
上昇限度 | 10,700m |
航続距離 | 1,463~3,604km |
固定武装 | 7.7mm機銃×3門(機首固定2門(携行弾数各600発)、後上方旋回1門) |
爆装 | 500kg爆弾×1発もしくは30kg爆弾×2発 |
生産機数 | 2,157機(空冷型等含む) |
主なバリエーション
- 十三試艦上爆撃機(D4Y1):
DB 601A液冷エンジンを搭載した試作型。生産数5機。
- 二式艦上偵察機一一型(D4Y1-C):
偵察用カメラと爆弾倉内蔵式増加燃料タンクを追加した艦上偵察機型。
- 二式艦上偵察機一二型(D4Y2-C/R)
発動機をアツタ三二型に換装した艦上偵察機型。
派生型に後方旋回機銃を13mm機銃に強化した一二甲型(D4Y2-Ca/Ra)も生産された。
- 彗星一一型(D4Y1):
「熱田」二一型(公称1,010hp)発動機搭載の初期型
- 彗星一二型(D4Y2):
「熱田」三二型(公称1,340hp)発動機を搭載する艦上爆撃機型。
風防形状や照準器が変更されている。
- 彗星一二甲型(D4Y2a):
後部旋回機銃を13mm口径に変更した武装強化型。
- 彗星一二戌型(D4Y2-S):
偵察員席後方に20mm固定機銃(斜め銃)4丁を搭載した試作夜間戦闘機。
三〇二空を始めとする本土防空部隊と芙蓉部隊に配備された。
- 彗星二一型(D4Y1改):
航空戦艦への搭載用に、一一型の機体を強化し、発動機を熱田三二型に換装、カタパルト射出可能に改造した型。
- 彗星二二型(D4Y2改):
航空戦艦への搭載用に、一二型の機体を強化し、カタパルト射出可能に改造した型。
- 彗星二二甲型(D4Y2a改):
航空戦艦への搭載用に、一二甲型をカタパルト射出可能に改造した機体。
- 彗星三三型(D4Y3):
液冷エンジンの稼働率の悪さから、空冷の金星六一型または金星六二型(離昇1,560馬力)に換装した機体。
試作機を除き制動フック無し。
一二型同様、後方旋回機銃を13mm機銃に強化した三三甲型(D4Y3a)も生産された。
宇垣中将の最後の乗機も本機である。
- 彗星四三型(D4Y4):
後席を廃止し、防弾装備を強化、爆弾倉扉廃止などの改修を施した簡易型。
加速用の火薬ロケットを装備するために胴体下部にロケット装着用の大きな切欠きがある。
- 彗星五四型(D4Y5):
「誉」一二型(公称1,650hp)発動機搭載型。計画のみ。
彗星
彗星の正体は氷や岩のかたまり
太陽系の中には8つの惑星(わくせい)のほかにも、太陽のまわりを回っている天体があります。その1つが彗星(すいせい)です。彗星は、太陽に近づくと長い尾を引いて美しく輝きます。その本体は、直径数kmの核と呼ばれる氷や岩のかたまりです。これが太陽に近づくと、ガスやちりが蒸発して、尾を引くように見えるのです。彗星は太陽に近づくたびに蒸発してしまうので、やがては消滅してしまいます。
宇宙のどこかにある「彗星の巣」
次から次へと彗星があらわれるのには、どこかに「彗星の巣」があるからではと考えられていました。その1つが太陽から1光年もはなれた場所にある「オールトの雲」です。オランダの天文学者オールトが考えたものですが、その存在はまだ明らかにされていません。そしてもう1つが、アメリカの天文学者カイパーが考えた冥王星の内側にある「カイパーベルト」です。実際にこのあたりからは、小さな天体も見つかっています。
彗星の尾には2つのタイプがある
彗星のいちばんの特徴は、その長い尾です。 しかし、その尾はいつもあるわけではありません。尾は太陽に近づくとあらわれるものなので、尾をもつ明るい彗星は日没後の西の空か、日の出前の東の空にしか見えません。尾の長さも、太陽と地球の距離より長いものもあり、その種類は大きく2つに分けられます。1つは太陽と反対の方向に、まっすぐ伸びる尾で、青く見えます。もう1つは、幅の広い曲がった尾で、太陽の光を反射して黄色に見えます。これは固体のちりでできているものです。彗星によってはこの2つがいっしょに見えることもあります。
さまざまな彗星が、長い時間をかけて太陽に近づく
1985~86年にかけて観測されたハレー彗星は有名です。ハレー彗星は76年周期で太陽に近づきます。ですから、次にハレー彗星が太陽に近づき、地球から観測できるのは2061年になります。その周期は短いもので3年、長いものは何千年もかけて太陽に近づきます。このように規則正しく姿を見せる彗星もありますが、なかには、突然あらわれて二度と戻ってこないものもあります。これまで観測されたものには、1987年のブラッドフィールド彗星、1990年のオースチン彗星、1992年のスイフト・タットル彗星などがあります。
すいせい 【彗星】
彗星
彗星(すいせい)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/07 16:13 UTC 版)
黒の三鎖、砂鉄の妹。長い黒髪の美女でスタイルもいい。叶わぬ恋をする苦しみから養父の黒曜に依存し、彼と関係を持っていた。
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彗星(すいせい)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/09 16:03 UTC 版)
「るり色プリンセス」の記事における「彗星(すいせい)」の解説
3千年前にも地球に近づいた凶星。近づくほどにザイラの力を強めるらしい。
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彗星(ほうきぼし)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/24 23:57 UTC 版)
「エクゾスカル 零」の記事における「彗星(ほうきぼし)」の解説
水平方向に9Gの加速で突進し、交差した手刀で敵の頸部を加撃する交差斬手刀。脚部に充填された液体ロケット燃料(爆性ヒドラジン)を噴射することで、瞬間的に27トンの負荷を敵に与える。本来この装備は地上から上空の輸送機へ帰投するために使用される。
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彗星(すいせい)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 23:15 UTC 版)
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彗星(すいせい)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/24 02:09 UTC 版)
両手を合わせて合掌し、高みから刃物のようにふり落とす。マナの乳房を露出させた技。
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彗星
出典:『Wiktionary』 (2021/12/08 23:25 UTC 版)
この単語の漢字 | |
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彗 | 星 |
すい 人名用 | せい 第二学年 |
漢音 |
発音
名詞:天体
熟語
関連語
翻訳
- イタリア語: cometa (it) 女性
- インターリングア: cometa (ia)
- インドネシア語: komet (id)
- 英語: comet (en)
- オランダ語: komeet (nl) 男性
- スウェーデン語: komet (sv) 通性
- スペイン語: cometa (es) 男性
- チェコ語: kometa (cs) 女性
- 中国語: 彗星 (zh)
- ドイツ語: Komet (de) 男性
- フィンランド語: komeetta (fi) (学術), pyrstötähti (fi) (古形・口語)
- フランス語: comète (fr) 女性
- ブルガリア語: коме́та (bg) 女性
- ブルトン語: steredenn-lostek (br) 女性
- ポーランド語: kometa (pl) 女性
- ベトナム語: sao chổi (vi)
- ラテン語: cometa (la)
- リトアニア語: kometa (lt) 女性
- ロシア語: коме́та (ru) 女性
名詞:連珠
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