周期彗星の分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/17 09:23 UTC 版)
周期彗星のうち、周期200年以下のものを短周期彗星という。短周期彗星は、高い精度で次の回帰が予測可能で、命名規則では、符号にP/が付けられる(他の彗星は原則としてC/)。短周期彗星以外の彗星を長周期彗星という。学術用語としては(字義どおりの意味に反して)非周期彗星も含むが、一般には、含めないことも多い。 周期彗星の中には、似た軌道を持つものがある。これらは彗星群といい、かつて1つの彗星だったものが、太陽などに接近しすぎたときの潮汐力で分裂したものだと推測されている。事実、ビエラ彗星、池谷・関彗星、シューメーカー・レヴィ第9彗星、シュワスマン・ワハマン第3彗星などで、分裂が観測されている。代表的な彗星群としてクロイツ群がある。彗星群は、その成因上、太陽に極端に接近するサングレーザーが多い。 周期彗星という言葉で、以下のものを指すことがある。 短周期彗星 周期200年以下の彗星。 符号にP/を持つ周期彗星 公転周期200年以下か、複数の回帰が観測された彗星。 番号登録周期彗星 2回の回帰(またはケンタウルス族なら4回の衝)が観測され、符号に登録番号(1P/Halleyの1など)が与えられた彗星。 符号にP/を持つ彗星を、「~彗星」というかわりに「~周期彗星」ということがある。(例:ハレー周期彗星)
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