命名規則
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/21 15:01 UTC 版)
LAPACKとBLASのサブルーチンの名称は機能の判別が平易である範囲で短くなるような規則で命名されている。これは初期のFORTRANにおける関数の名称に関する仕様上の制限を受けたものである。 サブルーチンはpmmaaaの規則で命名される。以下、LAPACKのDGESV(倍精度一般行列の方程式系の求解)とBLASのDGEMM(倍精度行列の積の計算)を例に挙げる。 pは通常は一文字の英字で数値データの型を表現するために利用される。SとDはそれぞれ単精度と倍精度の実数を意味し、CとZはそれぞれ単精度と倍精度の複素数を意味する。なお、一文字目を別の文字に置き換えてサブルーチンの名称を記述することがある。ただし、サブルーチンが採用するアルゴリズムによっては例外が存在することに注意が必要である。 mmは二文字の英字でサブルーチンが採用するアルゴリズムが想定する行列の型を意味する。行列の型を現す略号は以下に表で示す。サブルーチンが想定する行列データの格納方法は型ごとに異なる。例えば、対角行列を意味するDIが与えられた場合は対角要素が格納された長さnの配列を、一般行列を意味するGEが与えられた場合は行列の要素が格納されたn×nの配列という具合いである。 aaaは一文字から三文字の英数字でサブルーチンの処理内容を表現する。例えばSVは線型方程式系の求解を意味し、MMは行列の積を意味する。 LAPACKの命名規則における行列の型略号説明BD 二重対角行列(英語版) DI 対角行列 GB 帯行列(英語版) GE 一般行列 GG 一般行列、一般化された問題(一般行列の対) GT 一般三重対角行列 HB エルミート帯行列(英語版) HE エルミート行列 HG 上ヘッセンベルグ行列(英語版)、一般化された問題(ヘッセンベルグ行列と三角行列) HP エルミート行列、圧縮格納形式行列(英語版) HS 上ヘッセンベルグ行列(英語版) OP 直交行列、圧縮格納形式行列(英語版) OR 直交行列 PB 正値対称帯行列(英語版) または 正値エルミート帯行列(英語版) PO 正値対称行列 または 正値エルミート行列 PP 正値対称行列 または 正値エルミート行列、圧縮格納形式行列(英語版) PT 正値対称三重対角行列 または 正値エルミート三重対角行列 SB 対称帯行列(英語版) SP 対称行列、圧縮格納形式行列(英語版) ST 対称三重対角行列 SY 対称行列 TB 三重対角行列帯行列(英語版) TG 三角行列、一般化された問題(三角行列の対) TP 三角行列、圧縮格納形式行列(英語版) TR 三角行列(または準三角行列) TZ 台形行列(英語版) UN ユニタリ行列 UP ユニタリ行列、圧縮格納形式行列(英語版) 命名規則の詳細はLAPACK Users' Guideの当該項目を参照。
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命名規則
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/01 06:34 UTC 版)
GNU/Linux、Solaris、BSDの派生OS ライブラリのファイル名は常に接頭辞libで始まり、拡張子として.a(静的ライブラリ)あるいは.so(ダイナミックリンクライブラリ)が使用される。オプションとして多重拡張子によるインタフェース番号が付与される場合がある。例えば、libfoo.so.2はlibfooライブラリの二番目のメジャーなインタフェース番号の付いたダイナミックリンクライブラリである。古いUNIXではマイナー番号も使っている場合がある (libfoo.so.1.2) が、最近[いつ?]のUNIXではメジャー番号しか使っていない。ライブラリのうち、共有ライブラリは/lib、/usr/lib、/usr/local/libなどのディレクトリに置かれる。動的にロードされたライブラリは/usr/libexecなどのディレクトリに置かれる。ライブラリのディレクトリにある .la ファイルは libtool(英語版) アーカイブである。 macOS ライブラリの命名規則はBSDを踏襲していて、動的ライブラリの拡張子には.dylibが使われるが、代わりに.soを使うこともできる。しかし、多くの動的ライブラリは「バンドル(英: bundles)」と呼ばれる特別な場所(パッケージ)に置かれ、ライブラリに関連するファイルやメタデータもそこに置かれる。例えば、"My Neat Library" というライブラリは "My Neat Library.framework" というバンドルに実装される。 Microsoft Windows Windowsではライブラリのファイル名に対する厳格な命名規則はないが、いくつかの拡張子が用意されている。C言語/C++では.libという拡張子を持つファイルがビルド時にリンカによって使用されるが、これには2つの種類がある。ひとつは静的ライブラリで、もうひとつはDLLのインポートライブラリである。ダイナミックリンクライブラリには通例.dllという拡張子が付けられる。インタフェースのリビジョンはファイル内にリソースとして書きこまれるか、COMインタフェースを使って抽象化される。また、.NET Frameworkのアセンブリについては、内部のマニフェストに記述される。
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命名規則
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/26 22:18 UTC 版)
地図上の場所に名前を付ける方法がいくつかある。初期の探索者はいくつかの方法――自分たちの名前や、生まれ故郷、あるいは彼らの国の統治者の名前による――で名前を付けた。また、発見したもの、その土地の気候、周辺で起こった事件、あるいは場所から名前を付けられた例もある。ブラジルの海岸の多くの場所は、1500年頃のポルトガルの探検家によって名前が付けられたが、(彼らの探検の詳細な時系列があとで復元できるように)カトリックのカレンダーの聖人の名前が割り振られた。 地図学者はまたその土地の土着の名前を借りることもあった。時々は書かれたものをラテンアルファベットに字訳したが、多くは音をそのまま写すか、そうしようとした。探検家は近くにいた土地の住人にこの土地がなんと呼ばれているかを質問し、答えが何であれ、それをその土地の名前とした。ユカタン半島(ユカタンは土地の住民の言葉で「何と言ったんだ?」の意味)はこのようにして名前が付けられ、アラスカのノームも同じようにしてつけられたという伝説がある。
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命名規則
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/02 07:27 UTC 版)
「AMD Radeon」の記事における「命名規則」の解説
同一世代であれば数字が大きいほうが高い性能になるように規定されている。なお、DirectX 9対応の製品からDirectX 10.0対応製品までは、製品名末尾の記号で製品間の性能の高低を示した。 性能順に、XTX>XT>Pro>(無印)>SE>LE が標準であるが、GTやGTOなどの例外的命名や、性能の逆転もある。また、Dual GPU製品にはX2Xなどもある。
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命名規則
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/30 22:38 UTC 版)
1962年以前のアメリカ軍機の命名規則は空軍、海軍(海兵隊)、陸軍でそれぞれ異なっていた。 空軍は空軍独立以前の陸軍方式を引き継いでおり、最初に任務タイプを示す英文字が入り、次にハイフンが、次に軍における命名番号順に数字が割り当てられ、その次にサブタイプを示す英文字が入る。 海軍においては、最初に任務タイプを示す英文字が入り、ハイフンがなく、次に製造会社ごとにおける命名番号順に数字が割り当てられ、次に製造会社を示す英文字が入り、ハイフンの後にサブタイプをしめす数字が入る。 陸軍は1956年以降、独自の体系を導入した。最初に任務タイプを示す英文字2文字(固定翼/回転翼の区別を含む)が入り、次にハイフンが、次に軍における命名番号順に数字が割り当てられ、その次にサブタイプを示す英文字が入る。 1962年にアメリカ軍機の命名規則が空軍方式を基本に統一され、海軍方式・陸軍方式の命名規則は廃止された。その際に、既存航空機の名称の再編も行われている。
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命名規則
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 06:57 UTC 版)
「DRAGON QUEST -ダイの大冒険- の呪文・技」の記事における「命名規則」の解説
連載開始当初のエニックスとの諸事情や演出上の効果から、ほとんどの呪文に漢字名が与えられている。ゲーム作品にも登場する攻撃呪文は基本的に系統名(火炎・氷・爆裂・閃熱・真空等)で表され、極大クラスについては両手でないと使えない等、漫画表現としての設定も付加されている。 例ベギラマ=閃熱呪文(片手) ベギラゴン=極大閃熱呪文(両手) メラゾーマ=火炎呪文(片手) マヒャドもメラゾーマも系列の最上位呪文なのに「極大」が存在しないのは、マトリフいわく「極大」がその系列の発展が終わったことを示す言葉だからである。つまり、ベギラゴンより上の閃熱呪文は存在しないが、メラ・ヒャド系は放出する熱エネルギーの程度の差しかないためバーンのメラのように使用者の魔力次第で上位呪文を凌駕することが可能。ゆえに仮にメラゾーマより何段も上の呪文が存在しようと、使い手次第ではメラにも敗れうる。それに対してメドローアは、プラスもマイナスも双方ひっくるめてエネルギーを0にするためにいくら上位種が存在しようと太刀打ちできることは絶対になく、メラ・ヒャド系の完全上位互換=双方の極大呪文とすることができる。
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命名規則
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 02:36 UTC 版)
「君のヤミは全部僕が背負う。」の記事における「命名規則」の解説
デビュー前のメンバー(研究生)の名前は一律して「Anonymous○(加入番号)」とされる。デビューの際、メンバーの持つコンプレックスや目標の英単語に読みを振ったものが正式名称となる。
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命名規則
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/23 14:37 UTC 版)
「HP ProLiant」の記事における「命名規則」の解説
製品名称はブランド名、ライン、シリーズ、グレード、世代の順で表記される。なお3桁の数字の末尾が0の場合はインテル製プロセッサを、5の場合はAMD製プロセッサを搭載する製品であることを示す。 例:HP ProLiant DL580 G7の場合 ブランド名ラインシリーズグレードプロセッサ世代HP ProLiant DL 5 8 0 G7 またHP ProLiant SLラインおよびBLラインの全機種とDLラインの一部機種には、3桁の数字の後に小文字のアルファベットが付く。これは専用のエンクロージャー/シャーシに装着して稼働する製品であることを示す。 例 HP ProLiant SL230s Gen8 - s6500シャーシに装着して稼働 HP ProLiant BL460c Gen8 - HP BladeSystem c-Class エンクロージャに装着して稼働
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命名規則
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 08:59 UTC 版)
小惑星の名前については、現在では天体の中で唯一、発見者に命名提案権が与えられている。 まず、新天体と思われる天体を2夜以上にわたって位置観測し、その観測結果が小惑星センター (Minor Planet Center, MPC) に報告されると、発見順に仮符号が与えられる。 仮符号は以下の書式に従う英数字からなる 。 4桁の数字:発見年を表す。 空白 アルファベット (A-Y):発見時期(月の前後半)を表す。 アルファベット (A-Z) + 数字: 発見時期内での発見順を表す。 詳細は「仮符号#小惑星」を参照 仮符号を付けられた天体は既知の天体との軌道の同定作業が行われる。最終的に軌道が確定して新天体だと確認されると、小惑星番号が与えられた上で命名される。 発見者(すでに死去している場合は軌道確定のための計算を行った者)によって提案された新小惑星の名前は IAU の小天体命名委員会によって審査される。名前はラテン語化するのが好ましいというのが世界的な暗黙の了解事項であるが、現在ではそうでないものも多い。その他にも、「発音可能な英文字で16文字以内であること」、「公序良俗に反するもの、ペットの名前、すでにある小惑星と紛らわしい名前は付けられない」、「政治・軍事に関連する事件や人物の名前は没後100年以上経過し評価が定まってからでないとつけられない」、「命名権の売買は禁止」などの基準がある。 なお、トロヤ群はトロイア戦争に参加した戦士の中から、ケンタウルス族(後述)にはケンタウロス族の名前、太陽系外縁天体には各民族などの創世神話から命名を行うという規則がある。 また、人名については、かつては「姓・名」を分けて命名できた((3744) ジャック・ロンドン (Jack London) など)が、21世紀初頭には姓と名を結合した命名が為されている((79896) ビルヘイリー (Billhaley) など)。また、別々の小惑星に命名提案された人名を結合するケースなども見られる。 近年では、ほぼ同じ大きさの二重小惑星に命名する際に、それぞれの天体に付けた名前をハイフンで結合して小惑星名とするケースが見られる。例としては、(79360)Sila-Nunam(en)、(341520)Mors-Somnus(en)がある。 基本的には、一度命名した小惑星名は変更できないことになっているが、何らかの問題が生じた際には例外的に変更された例がいくつかある。 詳細は「小惑星番号#例外」を参照 また、申請の際に名前の綴りが変更されることがある。
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命名規則
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/01 15:42 UTC 版)
メディア型は、最上位メディア型 (英: top level media type)と(メディア)下位型 (英: sub-type)、そして非必須のパラメーターの組み合わせで構成される。 たとえば、とあるHTMLファイルについてtext/html; charset=UTF-8というメディア型が付与されたとする。この例では、textが最上位メディア型、htmlがメディア下位型、charset=UTF-8が文字コードを表すパラメーターである。 下位型は「ツリー」または「ファセット」と呼ばれるさらなる分類がなされる。 構文: 最上位メディア型 / 下位型 [ ; パラメーター ] 最上位メディア型 / [ ツリー. ] 下位型 [ +接尾辞 ] [ ; パラメーター ] パラメーターは複数付与する場合もある。例: text/plain; charset=iso-2022-jp; format=flowed; delsp=yes
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命名規則
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/26 06:18 UTC 版)
「Kepler object of interest」の記事における「命名規則」の解説
惑星が周囲を公転している可能性のあるケプラーによって観測された恒星には、「KOI」という指定の文字に整数が付けられる。特定のKOIに関連付けられた周期的なトランジットごとに、その恒星のKOI番号に2桁の10進数が追加される。例えば、恒星KOI-718の周囲の最初の惑星候補はKOI-718.01と指定され、2番目の候補はKOI-718.02で、3番目はKOI-718.03となる。そのような候補が惑星であることが確認されると、恒星は「ケプラー」と指定され、その後にハイフンと整数が続く。惑星には、それらが発見された順に文字が続く。
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命名規則
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/19 08:19 UTC 版)
原子番号の各位を、100の位、10の位、1の位の順番に、以下の表にしたがって綴る。 数字綴り(1の位以外)綴り(1の位)日本語読み(1の位以外)日本語読み(1の位)0 nil nilium ニル ニリウム 1 un unium ウン ウニウム 2 bi bium ビ ビウム 3 tri trium トリ トリウム 4 quad quadium クアド クアジウム 5 pent pentium ペント ペンチウム 6 hex hexium ヘキス ヘキシウム 7 sept septium セプト セプチウム 8 oct octium オクト オクチウム 9 ennまたはen ennium エン エンニウム 元素記号は、原子番号の各位に対応した上記の綴りの頭文字を1字ずつとってつなげた3文字を用いる。最上位のみ大文字でそれ以降は小文字となる。日本語名は上の位から順に上記の日本語読みをする。この際、子音で終わる綴りの後に母音で始まる綴りが来ても、リエゾンを行わない。 系統名では、その元素が金属と考えられるかどうかにかかわらず、常に語尾を-iumとする。周期表でハロゲンや希ガスの位置にあっても、これらの族の語尾の慣例には従わない。たとえば117番元素はUnunseptineではなくUnunseptium(ウンウンセプチウム・正式名テネシン)であり、118番元素はUnunoctonではなくUnunoctium(ウンウンオクチウム・正式名オガネソン)である。 各数字の綴りはラテン語とギリシャ語から頭文字が重複しないように混ぜて選ばれている。
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命名規則
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/09 06:57 UTC 版)
キュナード・ラインの船は命名規則として、末尾「-ia」で終わる地名を船名とすることを伝統とした。しかし、ルシタニア号の賠償船としてドイツから引き渡されたベレンガリア号が人名を冠したことで原則が崩れはじめ、1936年に登場したクイーン・メリー号によって、フラッグ・シップに限り冒頭に「Queen」を冠するという新たな規則が加わる。 実はクイーン・メリー号は上記の命名規則に従い「ビクトリア号」(Victoria)に内定していた。この裁可のため社長がジョージ5世に謁見した際に「この度の新客船には偉大な“queen”(女王または王妃)の名を冠します」と遠まわしに奏上した所、メアリー王妃と勘違いされ「そうか。ありがとう」と言われたことに起因する。クイーン・メリー号は資金繰りに窮し約3年半放置されるなど建造が難航し、国から多額の補助を受けていた関係から、この国王の「命令」は絶対だったのである。 ちなみに、同社がクイーン・メリー号建造資金の補助を受けるにあたり、条件の一つとして挙げられていたものに経営難に陥っていたホワイト・スター・ラインとの合併がある。これは1934年に実行され、オリンピック号やブリタニック号などを引き継いだ。元ホワイト・スター・ラインの船は末尾「-ic」で終わる船名が命名基準となっているがキュナードでも改名せずに使用しているため、これらについては命名規則の例外扱いである。
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