アーカイブ
「アーカイブ」とは、公文書や保存記録あるいは保管所のことを意味する英単語でIT分野においては「すぐに使う予定はないが削除したくないデータを長期間安全に保存すること」を意味する表現。
「アーカイブ」の基本的な意味
「アーカイブ」は、英語で「archive」と表記され、保存記録や公文書といった意味を持つ。主にIT用語として使われ、「安全な領域にデータを保存する」ことを指す場合が多い。アーカイブには、データ圧縮とデータ保全の種類がある。データ圧縮のためのアーカイブとは、ZIPやRARといった形式で保存する意味を持つ。アーカイブファイルを作成するためのプログラム(ソフトウェア)をファイルアーカイバやアーカイブソフト、アーカイバと呼ぶ。データ保全のアーカイブとは、デジタルデータを保存する保存方法を指す。メールでは、受信トレイとは別の場所に保管でき、すぐに閲覧する必要のないメールや過去のメールを参照するといった場合に使われ、gmailなどで利用可能だ。Googleフォトでは、フォトギャラリーを整理できるアーカイブ機能が備わっている。フォトフォルダから写真を非表示にし、専用のアーカイブフォルダに保存可能だ。消す必要のない写真・動画を保存しておけるため、フォルダを整理する場合に使われる。インスタのアーカイブ機能では、自分が投稿したストーリーや写真・動画などを保存しておける。アーカイブに保存されているデータは非公開にできるため、他人に見られたくない投稿があった場合に使われることが多い。非公開にできることから、投稿を削除せずにアーカイブ内に保存可能だ。
株式会社コスプレイヤーズアーカイブが運営する「コスプレイヤーズアーカイブ(COSPLAYERS ARCHIVE)」といったコスプレ専門のSNSもある。コスプレ写真や日記、フリーマーケットなど、オンラインを通じてさまざまな交流が可能だ。
「アーカイブ」の語源・由来
「アーカイブ」は、英語の「archive」が語源とされている。英語の「archive」は、古代ギリシャ語「arkheion(アルケイオン)」から由来しているとされ、市役所や町役場などを意味する言葉である。行政機関を指す言葉の意味が転じて、公文書を保管・保存するといった意味になった。「アーカイブ配信」とは
リアルタイムで配信されたライブ映像などを保存して配信すること。録画したライブ配信の動画を配信できることから、視聴者が好きなタイミングで見ることができる。ライブ配信が「リアルタイムの動画」であるのに対し、アーカイブ配信は「録画された過去のライブ配信の動画」である。「アーカイブ」を含むその他の用語の解説
「アーカイブ」には、次のような用語がある。アーカイブに移動とは
保存しておきたいデータを専用の保存領域に移動すること。不要であっても削除の必要がないデータを保存しておくのに利用され、大量のメールや画像などのデータを整理する場合に使われることが多い。
アーカイブするとは
データを専用の保存領域に移動したり、圧縮して保存すること。紙の資料といったアナログデータをデジタルデータで保存する場合にも使われる。「アーカイブ化」とも呼ばれ、アーカイブに移動と同じ意味で使われる場合も多い。複数のデータを一つにまとめたものを「アーカイブファイル」と呼び、整理やバックアップを目的としても使われている。
アーカイブ81とは
2022年にアメリカで制作されたドラマ。Netflixで配信されたオリジナルのドラマで、超常現象やサスペンス、ホラーを題材としている。2022年1月から第1シーズンの放送が始まったが、同年3月には打ち切りが決定した。1994年に破損したビデオテープ修復の仕事を依頼された主人公(ダン・ターナー)が、ドキュメンタリー映像作家(メロディ・ペンドラス)が作成した作品を修復していくうちに、メロディがおこなっていたある調査にのめり込んでいく、といったストーリーだ。
「アーカイブ」の使い方・例文
「アーカイブ」は、IT用語としてデータを保存する場合に使われることが多い。「今すぐ使わないからアーカイブにしておいて」や「大切なデータだからアーカイブで保存しておこう」などといった使い方をする。アーカイブ配信の場合は「見逃したからアーカイブ配信で見るかな」「アーカイブ配信はいつでも見れるから便利」といった使い方がある。「アーカイブ」の英訳
「アーカイブ」の英訳は「archive」で、保存や記録、保管場所といった意味がある。アーカイブ【archive】
アーカイブ [archive]
アーカイブ
【英】archive
アーカイブとは、IT用語としては、複数のファイルやデータをひとまとめにして保存している状態や場所のことである。もともとの英語は「公文書」や「文書館」などのような意味を持っており、そのため「書庫」と呼ばれることも多い。
一般的な意味でのアーカイブは、複数のファイルを一箇所にまとめて保存している状態を指し、特にファイル圧縮ソフトによって一つの圧縮ファイルに変換された状態になっているものを指すことが多い。ファイルをアーカイブとして保存することによって、ファイル管理を容易にすることができる。圧縮を施していれば、より少ないデータ量で保存やネットワーク上での受け渡しを行うことができる。
複数のファイルを圧縮アーカイブに変換するソフトウェア(ファイル圧縮ソフト)は、アーカイバと呼ばれることも多い。
ちなみに、インターネット上では、過去の多くのWebサイトやコンテンツを記録・公開している「インターネット・アーカイブ」とよばれる一大データベースが運営されている。
参照リンク
Internet Archive - (英文)
アーカイブ archive
全体 ★☆☆☆ 60歳以上 ★☆☆☆
個人や組織が作成した記録や資料を,組織的に収集し保存したもの。また,その施設や機関。
- ものを指す場合,単に「記録」「資料」と言い換える方が分かりやすい場合もある。歴史資料の場合は「史料」と言い換えることもできる。
- 施設や機関を指す場合,国や自治体が公文書を保存・管理するものは「公文書館」,企業などが文書を保存・管理するものは「文書館」と言い換えることが適切になる。歴史資料の場合は「史料館」と言い換えることもできる。
- 一般には,「アーカイブ」の語形が多く用いられるが,専門語としては「アーカイブズ」の語形が用いられることもある。
- 「ライブラリー」が,図書をはじめとする資料を収集し閲覧に供するためのものであるのに対して,「アーカイブ」は,記録や資料を記録媒体にかかわらず長期に保存するためのもの。対象物や目的に応じて,言い換え語を工夫したい。
- 公的な機関が,記録や資料,施設の名称に「アーカイブ」を用いる場合は,説明を付与するなどの配慮が必要である。
アーカイブ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/28 22:25 UTC 版)
アーカイブ (archive) とは、組織や個人の活動の中で作成される文書であり、単に収集・保存するのではなく、ある体系に基づいて編纂し、目的があって保存された文書の集合体である[1]。日本では一般的に書庫や保存記録と訳されることが多いが、元来は公記録保管所、または公文書の保存所、履歴などを意味し、記録を保存しておく場所である[2]。
- ^ a b c 嘉村哲郎 (2015年6月). “芸術資料とアーカイブ/ドキュメンテーション”. 国立国会図書館. 2021年11月3日閲覧。
- ^ 公文書館も参照
- ^ マリア・バルバラ・ベティーニ、湯上良訳 『“アーカイブという概念" アーカイブとは何か: 石版からデジタル文書まで、イタリアの文書管理』 法政大学出版局、2012年、16頁。
- ^ マリア・バルバラ・ベティーニ、湯上良訳 『“アーカイブという概念" アーカイブとは何か: 石版からデジタル文書まで、イタリアの文書管理』 法政大学出版局、2012年、18頁。
- ^ 記録管理学会・日本アーカイブズ学会 『“アーカイブを学ぶ" 入門・アーカイブズの世界-記憶と記録を未来に-』 日外アソシエーツ、2006年、43頁。
- ^ 大橋 幸泰. “12.史料論の現在(1)―古文書学からアーカイブズ学”. 早稲田大学. 2020年2月26日閲覧。
- 1 アーカイブとは
- 2 アーカイブの概要
- 3 記録としてのアーカイブ
アーカイブ
「アーカイブ」の例文・使い方・用例・文例
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