アーカイブ
アーカイブとは、情報やデータを整理し、保存・保管することを指す。主に、文書や電子メール、ウェブページ、画像、音声、動画などのデジタルデータや、紙媒体の書類、書籍、写真などのアナログデータを対象とする。アーカイブの目的は、情報の整理、検索性の向上、長期保存、バックアップ、法的要件の満たし、歴史的価値の保持などである。
アーカイブには、データの圧縮や暗号化が行われることがある。圧縮は、データ容量を削減し、保存スペースや転送時間を節約するために行われる。一方、暗号化は、データの機密性やセキュリティを確保するために実施される。圧縮や暗号化されたアーカイブファイルは、解凍や復号化することで元のデータに戻すことができる。
アーカイブの方法には、オンラインアーカイブとオフラインアーカイブがある。オンラインアーカイブは、インターネットやネットワーク経由でアクセス可能なデータストレージにデータを保存する方法で、クラウドストレージやデータセンターが典型的な例である。オフラインアーカイブは、物理的なメディア(例:CD、DVD、テープ、外付けハードディスク)にデータを保存し、アクセスが制限された状態で保管する方法である。
アーカイブの管理には、データの整理や検索、バージョン管理、アクセス制御、データの破損や紛失からの復旧など、多くの要素が含まれる。これらの要素を効率的に管理するために、アーカイブソフトウェアやデータ管理システムが利用されることが多い。
archive
「archive」とは・「archive」の意味
「archive」は、主に文書や記録を保存・保管することを意味する英単語である。また、そのような文書や記録が保管されている場所や施設を指すこともある。動詞として使われる場合、「達成する」という意味も含まれることがある。例えば、目標を達成し、その結果を記録に残すことを「archive」と表現することができる。「archive」の複数形
「archive」の複数形は「archives」である。これは、複数の文書や記録を指す場合や、複数の保管場所や施設を指す場合に使用される。「archive」の活用変化一覧
「archive」の活用変化は以下の通りである。 現在形: archive過去形: archived
現在分詞: archiving
過去分詞: archived
「archive」の語源・由来
「archive」の語源は、古代ギリシャ語の「arkheion(アルケイオン)」である。これは、公文書や記録を保管する場所を意味していた。その後、ラテン語の「archivum」を経て英語に取り入れられ、「archive」という言葉が生まれた。「archive」と「archives」の違い
「archive」と「archives」の違いは、前述の通り、「archive」が単数形で「archives」が複数形であることにある。また、「archive」は動詞としても使われるが、「archives」は名詞としてのみ使用される。「archive.org」とは
「archive.org」は、インターネット上のウェブページやデジタル資料を保存・保管する非営利団体「インターネットアーカイブ」が運営するウェブサイトである。ウェブページやデジタル資料の歴史的なバージョンを閲覧することができる。「archive」を含むその他の用語の解説
「internet archive」とは
「internet archive」は、「archive.org」と同様、「インターネットアーカイブ」という非営利団体が運営するデジタル資料の保存・保管サービスである。ウェブページやデジタル資料の歴史的なバージョンを閲覧することができる。「archive」の使い方・例文
1. Please archive these documents for future reference.(これらの文書を将来参照するために保管してください。)2. The library has a vast archive of historical manuscripts.(その図書館には、歴史的な写本の広大なアーカイブがある。)
3. The project was successfully archived after its completion.(そのプロジェクトは完了後に成功裏にアーカイブされた。)
4. She is responsible for archiving the company's financial records.(彼女は会社の財務記録の保管を担当している。)
5. The museum archives photographs and other visual materials.(その博物館は写真やその他の視覚資料をアーカイブしている。)
6. The emails were automatically archived after 30 days.(メールは30日後に自動的にアーカイブされた。)
7. The archived data can be accessed through the online database.(アーカイブされたデータはオンラインデータベースを通じてアクセスできる。)
8. The software allows users to archive and organize their files.(そのソフトウェアはユーザーがファイルをアーカイブおよび整理することを可能にする。)
9. The research team archived their findings for future studies.(研究チームは将来の研究のために彼らの調査結果をアーカイブした。)
10. The historical documents were archived in a temperature-controlled room.(歴史的な文書は温度管理された部屋でアーカイブされた。)
アーカイブ
「アーカイブ」とは、公文書や保存記録あるいは保管所のことを意味する英単語でIT分野においては「すぐに使う予定はないが削除したくないデータを長期間安全に保存すること」を意味する表現。
「アーカイブ」の基本的な意味
「アーカイブ」は、英語で「archive」と表記され、保存記録や公文書といった意味を持つ。主にIT用語として使われ、「安全な領域にデータを保存する」ことを指す場合が多い。アーカイブには、データ圧縮とデータ保全の種類がある。データ圧縮のためのアーカイブとは、ZIPやRARといった形式で保存する意味を持つ。アーカイブファイルを作成するためのプログラム(ソフトウェア)をファイルアーカイバやアーカイブソフト、アーカイバと呼ぶ。データ保全のアーカイブとは、デジタルデータを保存する保存方法を指す。メールでは、受信トレイとは別の場所に保管でき、すぐに閲覧する必要のないメールや過去のメールを参照するといった場合に使われ、gmailなどで利用可能だ。Googleフォトでは、フォトギャラリーを整理できるアーカイブ機能が備わっている。フォトフォルダから写真を非表示にし、専用のアーカイブフォルダに保存可能だ。消す必要のない写真・動画を保存しておけるため、フォルダを整理する場合に使われる。インスタのアーカイブ機能では、自分が投稿したストーリーや写真・動画などを保存しておける。アーカイブに保存されているデータは非公開にできるため、他人に見られたくない投稿があった場合に使われることが多い。非公開にできることから、投稿を削除せずにアーカイブ内に保存可能だ。
株式会社コスプレイヤーズアーカイブが運営する「コスプレイヤーズアーカイブ(COSPLAYERS ARCHIVE)」といったコスプレ専門のSNSもある。コスプレ写真や日記、フリーマーケットなど、オンラインを通じてさまざまな交流が可能だ。
「アーカイブ」の語源・由来
「アーカイブ」は、英語の「archive」が語源とされている。英語の「archive」は、古代ギリシャ語「arkheion(アルケイオン)」から由来しているとされ、市役所や町役場などを意味する言葉である。行政機関を指す言葉の意味が転じて、公文書を保管・保存するといった意味になった。「アーカイブ配信」とは
リアルタイムで配信されたライブ映像などを保存して配信すること。録画したライブ配信の動画を配信できることから、視聴者が好きなタイミングで見ることができる。ライブ配信が「リアルタイムの動画」であるのに対し、アーカイブ配信は「録画された過去のライブ配信の動画」である。「アーカイブ」を含むその他の用語の解説
「アーカイブ」には、次のような用語がある。アーカイブに移動とは
保存しておきたいデータを専用の保存領域に移動すること。不要であっても削除の必要がないデータを保存しておくのに利用され、大量のメールや画像などのデータを整理する場合に使われることが多い。
アーカイブするとは
データを専用の保存領域に移動したり、圧縮して保存すること。紙の資料といったアナログデータをデジタルデータで保存する場合にも使われる。「アーカイブ化」とも呼ばれ、アーカイブに移動と同じ意味で使われる場合も多い。複数のデータを一つにまとめたものを「アーカイブファイル」と呼び、整理やバックアップを目的としても使われている。
アーカイブ81とは
2022年にアメリカで制作されたドラマ。Netflixで配信されたオリジナルのドラマで、超常現象やサスペンス、ホラーを題材としている。2022年1月から第1シーズンの放送が始まったが、同年3月には打ち切りが決定した。1994年に破損したビデオテープ修復の仕事を依頼された主人公(ダン・ターナー)が、ドキュメンタリー映像作家(メロディ・ペンドラス)が作成した作品を修復していくうちに、メロディがおこなっていたある調査にのめり込んでいく、といったストーリーだ。
「アーカイブ」の使い方・例文
「アーカイブ」は、IT用語としてデータを保存する場合に使われることが多い。「今すぐ使わないからアーカイブにしておいて」や「大切なデータだからアーカイブで保存しておこう」などといった使い方をする。アーカイブ配信の場合は「見逃したからアーカイブ配信で見るかな」「アーカイブ配信はいつでも見れるから便利」といった使い方がある。「アーカイブ」の英訳
「アーカイブ」の英訳は「archive」で、保存や記録、保管場所といった意味がある。アーカイブ【archive】
アーカイブ [archive]
アーカイブ
【英】archive
アーカイブとは、IT用語としては、複数のファイルやデータをひとまとめにして保存している状態や場所のことである。もともとの英語は「公文書」や「文書館」などのような意味を持っており、そのため「書庫」と呼ばれることも多い。
一般的な意味でのアーカイブは、複数のファイルを一箇所にまとめて保存している状態を指し、特にファイル圧縮ソフトによって一つの圧縮ファイルに変換された状態になっているものを指すことが多い。ファイルをアーカイブとして保存することによって、ファイル管理を容易にすることができる。圧縮を施していれば、より少ないデータ量で保存やネットワーク上での受け渡しを行うことができる。
複数のファイルを圧縮アーカイブに変換するソフトウェア(ファイル圧縮ソフト)は、アーカイバと呼ばれることも多い。
ちなみに、インターネット上では、過去の多くのWebサイトやコンテンツを記録・公開している「インターネット・アーカイブ」とよばれる一大データベースが運営されている。
参照リンク
Internet Archive - (英文)
アーカイブ archive
全体 ★☆☆☆ 60歳以上 ★☆☆☆
個人や組織が作成した記録や資料を,組織的に収集し保存したもの。また,その施設や機関。
- ものを指す場合,単に「記録」「資料」と言い換える方が分かりやすい場合もある。歴史資料の場合は「史料」と言い換えることもできる。
- 施設や機関を指す場合,国や自治体が公文書を保存・管理するものは「公文書館」,企業などが文書を保存・管理するものは「文書館」と言い換えることが適切になる。歴史資料の場合は「史料館」と言い換えることもできる。
- 一般には,「アーカイブ」の語形が多く用いられるが,専門語としては「アーカイブズ」の語形が用いられることもある。
- 「ライブラリー」が,図書をはじめとする資料を収集し閲覧に供するためのものであるのに対して,「アーカイブ」は,記録や資料を記録媒体にかかわらず長期に保存するためのもの。対象物や目的に応じて,言い換え語を工夫したい。
- 公的な機関が,記録や資料,施設の名称に「アーカイブ」を用いる場合は,説明を付与するなどの配慮が必要である。
アーカイブ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/13 14:03 UTC 版)
アーカイブ (archive; [ˈɑːrkaɪv]) とは、組織や個人の活動の中で作成される文書であり、単に収集・保存するのではなく、ある体系に基づいて編纂し、目的があって保存された文書の集合体である[1]。日本では一般的に書庫や保存記録と訳されることが多いが、元来は公記録保管所、または公文書の保存所(公文書館)、履歴などを意味し、記録を保存しておく場所である。
国立国語研究所による「外来語」言い換え提案では、「アーカイブ」の言い換え語として「保存記録」や「記録保存館」とされている。
定義
カール・ツィンカーナーゲルは『アーキビストと「記録」(今日の記録文書や現用文書に当たる)に従事している者のためのマニュアル』 (1800年)において、アーカイブを、ある国家の政府の管理のもとに置かれた、国家の特権と組織に関連した文書の体系化された集成であると定義した[2]。その後、1834年にドイツのハインリヒ・アウクスト・エルハルト、1895年にフランスのチャールズ=ビクター・ラングロワらにより体系化、解釈が行われた[1]。彼らはアーカイブを、作成する国や行政、企業、個人に関わる法的に関連がある文書の資料群として規定し、文書作成の活動または保管場所であると説明した[1]。さらに20世紀初頭のイタリアにおいてユージェニオ・カサノヴァは、1928年に刊行された文書の記録管理に関する学術書において、「アーカイブはある活動の遂行の間に構築された団体もしくは個人の文書の体系化され、これら団体や個人の政治的・法的・文化的目的達成のために保存された集成である」[3]と定義した。
具体的なアーカイブやアーカイブズの定義が行われている一方で、明文化はできないとも言われている[4]。
施設としてのアーカイブ
アーカイブの複数形としてアーカイブズがあり、文書や史料、また美術作品の保存を目的とした施設や仕組みを指す。なお、過去に放送された番組や関係資料の所蔵・閲覧を目的とした映像拠点として2003年(平成15年)に埼玉県川口市にオープンしたNHKアーカイブスの「アーカイブス」は、「アーカイブズ」では末尾に濁音が続き発音しにくいために、NHKによって考案された造語である。
コンピュータでのファイル操作におけるアーカイブ
複数のファイルを一体化すること。
記録としてのアーカイブ
図書館学における公記録保管所という意味からの派生。
歴史学では多様な史料の活用が図られるようになり、特に1980年代以降の新たな史料学のもとで古文書から電子記録まで「過去の人びとの記録総体」を「アーカイブズ」と呼ぶようになった[5]。
デジタルデータのアーカイブ
- デジタルアーカイブ - デジタル化して保存すること。
- ウェブアーカイブ - ウェブを収集したものの総称。
- インターネットアーカイブ - インターネットで公開されている情報をクローラを用いて収集・保存するサービス、あるいはその団体。
- Arctic World Archive デジタルデータの貯蔵庫。スヴァールバル世界種子貯蔵庫からそれほど遠くない場所に位置する。
脚注
- ^ a b c 嘉村哲郎 (2015年6月). “芸術資料とアーカイブ/ドキュメンテーション”. 国立国会図書館. 2021年11月3日閲覧。
- ^ マリア・バルバラ・ベティーニ 著、湯上良 訳『“アーカイブという概念" アーカイブとは何か: 石版からデジタル文書まで、イタリアの文書管理』法政大学出版局、2012年、16頁。
- ^ マリア・バルバラ・ベティーニ 著、湯上良 訳『“アーカイブという概念" アーカイブとは何か: 石版からデジタル文書まで、イタリアの文書管理』法政大学出版局、2012年、18頁。
- ^ 記録管理学会・日本アーカイブズ学会『“アーカイブを学ぶ" 入門・アーカイブズの世界-記憶と記録を未来に-』日外アソシエーツ、2006年、43頁。
- ^ 大橋 幸泰. “12.史料論の現在(1)―古文書学からアーカイブズ学”. 早稲田大学. 2020年2月26日閲覧。
関連項目
- 書庫
- 電子図書館
- アーカイブ学
- アーキビスト
- ウェブアーカイブ
- インターネットアーカイブ
- タイムカプセル
- 公文書等の管理に関する法律
- バックアップ (backup)
- キャッシュ (cache)
- 公文書館
- 国立公文書館の一覧
- 国際アーカイブズ評議会
- 「アーカイブ」で始まるページの一覧
- タイトルに「アーカイブ」を含むページの一覧
- en:Special:PrefixIndex/archiv
アーカイブ
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