「史料」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/28 14:58 UTC 版)
六国史以降、国史の編纂が行われていないため、その後の時期の歴史資料を年代順にまとめたもの。宇多天皇(887年即位)から後一条天皇の万寿元年(1024年)まで、約150年の分がまとめられており、403巻、目録6巻の写本が現存。 1810年に宇多天皇事記、1812年に醍醐天皇事記、1817年に朱雀天皇事記、1822年に村上天皇事記が献上された。保己一が1821年に逝去したため、林大学頭は「武家名目抄」を優先する意向であったが、塙忠宝と門人らによって「史料」の編纂が続けられ、冷泉、円融、花山、一条、三条、後一条の天皇事記がまとめられている。最後の献上は1860年で、忠宝の暗殺によって中断した。 史料編纂所に後朱雀天皇から正親町天皇までを対象にした「塙史料残稿」41冊が所蔵されている。後一条天皇事記に続く分の草稿と見られる。 「宇多天皇事記」以外は未刊行。 『大日本史料』の編集方針は「史料」を基礎としている。『大日本史料』の第1編、第2編(途中まで)は「史料」を増補したものである。
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