「台風」に分類されている熱帯低気圧
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 00:34 UTC 版)
「年別台風記事一覧」の記事における「「台風」に分類されている熱帯低気圧」の解説
『「台風」に分類されている熱帯低気圧』の節では、その年に発生した熱帯低気圧のうち、「台風」の勢力に達したことで「台風」として扱われたものを、(テンプレートの使用も交えて)1つずつ節に分けて解説する。 「台風○号」という形式の台風番号を表記して、それぞれの台風の節の見出しとし、その右に( )を付記して括弧内に国際名 (アジア名) を記入する。さらにその節の下には、6桁表記の台風番号と合同台風警報センター(JTWC)が付番した熱帯低気圧番号を太字で付記する。また、フィリピン大気地球物理天文局(PAGASA)が命名したフィリピン名がある場合、それも付記する。例えば、2013年の台風30号(アジア名:ハイエン)の場合、「台風30号(ハイエン)」を節の見出しとし、その下に台風番号の「201330」と熱帯低気圧番号の「31W」とフィリピン名の「ヨランダ」を付記する。なお、節の見出しに関しては、伊勢湾台風(国際名:ヴェラ)のように、後から気象庁が固有名を付けるなどした著名な台風であっても、固有名を節の見出しにはせず、前述の規則に従う。伊勢湾台風の場合であれば、「伊勢湾台風」ではなく「台風15号(ヴェラ)」を見出しとする。また、その台風に関しての個別記事がある場合、その記事への誘導も行う。 【例:2013年の台風30号 の節】 台風30号(ハイエン) 201330・31W・ヨランダ 詳細は「平成25年台風第30号」を参照 11月4日午前9時(協定世界時11月4日0時)、トラック諸島近海の北緯6度05分、東経152度10分で熱帯低気圧から台風に昇格し、アジア名「ハイエン(Haiyan)」と命名された。当初の中心気圧は1002 ヘクトパスカル (hPa)であったが、太平洋上を西に進みながら11月5日から6日にかけての24時間で中心気圧は40 hPa低下、中心付近で風速45 メートル毎秒に達するなど急速に成長し、規模は小さいながら「非常に強い台風」となって6日にはカロリン諸島を通過、7日にはパラオを経由してフィリピンに向かって接近し、フィリピン大気地球物理天文局(PAGASA)の管轄する領域に入ったためフィリピン名ヨランダ(Yolanda)と命名された。 5日夜から6日夜にかけての24時間で、中心気圧が65 hPa低下して905 hPaに達し、6日21時には中心付近で風速60m/s、最大瞬間風速85m/sの「猛烈な台風」となってフィリピン海を西北西に進んでミンダナオ島へ接近。7日21時、中心気圧はさらに下がって895 hPaに達し、中心付近で風速65m/s、最大瞬間風速90m/sと観測史上例をみない勢力となった。台風は現地時間8日午前4時40分(日本時間5時40分)頃にフィリピン中部のサマール島に上陸。サマール島からレイテ島、パナイ島とフィリピン中部ビサヤ諸島を横断して南シナ海へ抜ける進路を取った。なお、8日朝の時点での勢力について合同台風警報センターは最大風速87.5 m/s、最大瞬間風速105 m/sとしている。 台風は8日夕方までに若干勢力を弱めながらも「猛烈な台風」の規模を維持したままスールー海に達し、南シナ海を西に進んで10日にはベトナム中部に接近すると見られていたが、進路を北西に変えながら10日18時の時点でトンキン湾を経由し、現地時間11日午前5時にベトナム・クアンニン省に上陸したのち、中国・華南の広西チワン族自治区に達し、11日15時 (協定世界時11日6時) に北緯22.4度、東経107.7度で熱帯低気圧に変わった。 この台風はフィリピンに甚大な被害をもたらし、6,000人を越す犠牲者を出したことから、近年のフィリピンにおける災害史上最大級の災害となった。 台風の発生数が年間30個以上となったのは1994年以来19年ぶりである。
※この「「台風」に分類されている熱帯低気圧」の解説は、「年別台風記事一覧」の解説の一部です。
「「台風」に分類されている熱帯低気圧」を含む「年別台風記事一覧」の記事については、「年別台風記事一覧」の概要を参照ください。
- 「台風」に分類されている熱帯低気圧のページへのリンク