編集方針
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/02 17:05 UTC 版)
世に埋もれた才能を発掘・育成することを「ビジネス」ではなく「使命」とし、多くの漫画界の異才をあまた輩出した青林堂の『ガロ』を継承するため、『アックス』は創刊された。「自由な表現」を前提に、大手版元では掲載が難しいと思われる斬新で優れた手法を持ったベテランから新人まで、さまざまな漫画家が毎回実験的で先鋭的な作品を描いている。 青林工藝舎では独創的で個性あふれる作品や前衛的で難解な作品であっても積極的に掲載する独自の編集方針で漫画家の個性を生かした作品を載せているのが特色であり、売上重視で商業主義的なメジャー出版社の漫画事業とは対極のスタンスで掲載作品の作品性や作家性を重視した方針をとっている。それゆえ作品表現に方向性や制約を設けておらず、商業性よりも作家に自由な表現の場を与え、編集者側からの干渉を極力行わない往年の『ガロ』のスタイルを引き継いでいる。また、同じくマーケティング志向を極力排除した方針を取るエンターブレインとは関係が深く、漫画雑誌『コミックビーム』とは相互の誌面に広告を出し合っている。 近年では海外翻訳出版も行っており、フランス、スペイン、イタリア、ポルトガル、韓国、ブラジル、カナダ等で出版、2010年にはアメリカ合衆国で英語版『アックス アンソロジー』が出版され、パブリッシャーズ・ウィークリーの2010年度ベストグラフィックノベルの1冊に選出された。
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