超常現象とは? わかりやすく解説

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ちょうじょう‐げんしょう〔テウジヤウゲンシヤウ〕【超常現象】

読み方:ちょうじょうげんしょう

現在の自然科学では合理的な説明できない現象超能力による予知透視などや宗教的奇跡の類。

「超常現象」に似た言葉

超常現象

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/20 02:49 UTC 版)

霊媒師の両手から出る。頭にあるのは物質化現象だとされる。(1912年
ポルターガイスト現象
火の玉。絵は鬼火。他にも球電
UFO
超常現象を描いたコンセプトアート
臨死体験
ファフロツキーズ

超常現象 ちょうじょうげんしょう: paranormal phenomena[注 1])とは、現在までの自然科学の知見では説明できない現象のことである[1]

概要

「paranormal (超常)」 という表現は1915年1920年に作り出されたものであり[2]、 paraはラテン語で「~を超えた」という意味である[3]

「paranormal」という表現は、アンブレラ・ターム(広い領域をまとめて呼ぶための用語)であり、サイキック現象(霊能力超能力)、テレパシー超感覚的知覚サイコキネシス幽霊などを指す語である[3]。この世界に存在すると思われるもののオーソドックスな科学では説明不可能なこと[3]。あるいは、オーソドックスな科学が調査対象にしていない現象を指している[4]

超常現象には特殊な能力を持つとされる人間が関わっているもの(予知透視念写など)や、偶然では説明がつきそうにない出来事(心霊写真妖精妖怪など)や不思議などが含まれる。

超常現象に分類されることのある事象

例えばリン・ピクネット著 『超常現象の事典』などでは次のようなものを挙げている。

他には次のようなものが挙げられることもある。

超常現象に対する人々の態度に関する統計調査

ギャラップ社が2005年に調査したところ、米国人のおよそ4人に3人が(つまりおよそ3/4が)少なくともひとつの超常現象が実際にあると信じている、という結果が得られた [6]。同社の発表によると、同調査の結果、米国人で1番多く信じられているのはESPであり、41%の人がこれを信じており、2位は家に幽霊がとりつくことがあるということであり、米国人の37%がこれを信じている[6]。3位は「幽霊、あるいは死んだ人の魂が特定の場所に戻ってきたり特定の状況で現れたりすること」で、米国人の32%がこれを信じている[6]。4位はテレパシーで、米国人の31%がこれを信じている[6]。あとは5位 clairvoyance透視千里眼)26%、6位 占星術 25%、7位 霊界との通信(霊媒)21%、8位 魔女 21% ....と続いた[6]

人物

研究家・団体・学問

研究家

研究家関連項目:超心理学者

団体
学問

懐疑派

人物
団体

懐疑派関連項目トンデモ本疑似科学科学における不正行為アドホックな仮説オカルト

関連番組

  • NHK BSプレミアム『幻解!超常ファイル』2013年3月~
  • NHKスペシャル「超常現象 科学者たちの挑戦」2014年3月22日放送 [3]
  • NHK『サイエンスZERO』 No.464「「超能力」はあるのか!? 不可思議に挑む科学者たち」2014年5月4日 放送

脚注

注釈

  1. ^ 単数形はphenomenon、複数形はphenomena
  2. ^ 「電気人間」とは電気を発する、とされる人間のこと。ちなみに、電気を発生することが確認されている魚類ならば、通常の生物学の範疇でいくつも知られている。(→en:Category:Strongly electric fish

出典

  1. ^ デジタル大辞泉
  2. ^ Paranormal”. Dictionary.com. Ask.com. 2011年3月31日閲覧。
  3. ^ a b c Orapello, Christopher. “What does 'Paranormal' mean?”. Mid-Atlantic Paranormal Research. 2008年11月23日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an ao ap リン・ピクネット『超常現象の事典』青土社、1994年、pp.1-134(「目次」~「はじめに」~「第一部」)頁。 
  5. ^ a b c d e f 『学研ミステリー百科4 超常現象の大百科』学研パブリッシング、2014
  6. ^ a b c d e [1][2]

関連文献

  • LYNN PICKNETT, THE ENCYCLOPEDIA OF THE PARANORMAL, 1990
    • (翻訳)リン・ピクネット『超常現象の事典』青土社、1994、ISBN 4791753070
  • John & Anne Spence, The Encyclopedia of the World's Greatest Unsolved Mysteries, 1995, ISBN 0747214387
    • (翻訳)ジョン・スペンサー、アン・スペンサー 『世界怪異現象百科』原書房 、1999、ISBN 4562031662
  • Brian David Josephson, The Paranormal and the Platonic World.
  • 宮城音哉『神秘の世界』岩波書店、1961
  • J.ミッチェル、R.リカード『怪奇現象博物館―フェノメナ』北宋社、1987
  • サイモン・ウェルフェア 、ジョン・フェアリー『アーサー・C・クラークのミステリー・ワールド』角川書店、1986、 ISBN 4048410091
  • サイモン・ウェルフェア 、ジョン・フェアリー『(アーサー・C・クラーク) 超常現象の謎を解く (上・下)』飯倉書房 (1996 ISBN 484220219X ISBN 4842202203
  • コリン・ウィルソン『超常現象の謎に挑む』教育社、1992、ISBN 4315512702
  • 『超常科学謎学事典』小学館、1992、ISBN 4092073046
  • と学会 (山本弘志水一夫皆神龍太郎) 『トンデモ超常現象99の真相』洋泉社、1997、 ISBN 4896912519 ISBN 4796618007
  • 志水一夫 『トンデモ超常学入門―志水一夫の科学もドキ!』データハウス、1997 ISBN 4887184417
  • 菊池聡『超常現象をなぜ信じるのか―思い込みを生む「体験」のあやうさ』講談社、1998 ISBN 406257229X
  • 菊池聡『超常現象の心理学―人はなぜオカルトにひかれるのか』平凡社、1999、 ISBN 4582850286
  • 皆神龍太郎、志水一夫、加門正一 『新・トンデモ超常現象56の真相』太田出版、2001、ISBN 4872335988
  • 羽仁礼 『超常現象大事典―永久保存版』成甲書房 2001 ISBN 4880861154
  • 『全国超常現象家名鑑』
  • 梅原勇樹、苅田章『NHKスペシャル超常現象: 科学者たちの挑戦』NHK出版、2014、ISBN 4140816325

外部リンク


超常現象

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/02 23:21 UTC 版)

体外離脱」の記事における「超常現象」の解説

超心理学神秘学分野に関する作家は、体外離脱心理学的なものではなく、魂や精神、または微細身(英語版)が実際に体から離れて遠くの場所を訪れるものである記している。そのようなものを指す名称は様々であり、日本では生霊近代ヨーロッパでの神智学人智学儀式魔術英語版)などの神秘学ではアストラル体エーテル体など様々な名称で呼ばれている。古代インド聖典では、そのような意識状態をトゥリヤ(英語版)(梵: तुरीय、英: Turiya)とも呼んでおり、心身二重性から自己解放するような深いヨーガおよび瞑想によって達成することができるとされるその際肉体離れ旅する体は、ヴィギャン・デヒ(ヒンディー語: विज्ञानं देहि、英: Vigyan dehi)と呼ばれており、意図的に肉体離れたり、また戻って来たりすることができる。体外離脱体験は、ヴィクトリア朝時代心霊主義文学で「透視旅行」(英: Travelling clairvoyance)として知られていた。心理学研究者のフレデリック・マイヤースは、OBEを「精神的小旅行」(英: Psychical excursion)と呼んでいた。OBE疑いがある事例説明行った初期の研究は、1886年心理学研究者エドマンド・ガーニー、フレデリック・マイヤースおよびフランク・ポドモアによって出版され二巻から成る『Phantasms of the Living』だった。この本は報告事例のほとんどすべてが裏付け乏しく証拠欠いた実証だったため、科学界によって激しく批判された。 神智学者のArthur Powell(1927)は、OBE微細理論提唱した初期著者だった。Sylvan Muldoon1936)は、OBE説明するためにエーテル体概念採用した超能力研究者のErnesto Bozzano(1938)は、稀な状況においてエーテル体肉体から解放されるというバイロケーション観点から同様の見解支持していた。微細理論は、Ralph Shirley1938)、Benjamin Walker1977)、Douglas Baker1979)などのオカルト作家によっても支持されていた。James Baker(1954)は、OBE中には精神体が「宇宙領域」(英: Intercosmic region)に入ると記したRobert Crookallは多く出版物OBE微細理論支持したOBEに関する超常現象的解釈は、すべての超心理学研究者によって支持されている訳ではないGardner Murphy1961)は、「(OBEは)既知一般的な心理学領域からそれほど遠くなく、超常現象に頼ることのない理解がますます進み始めている」と述べた1970年代、Karlis Osis超能力者Alex Tanousと共に多くOBE実験行った一連の実験では、OBE状態のときに遠隔地設置され着色したターゲット特定するようTanousに依頼されOsis197件の試みのうち114件が的中した報告した。しかし、対照実験批判されており、スーザン・ブラックモアによると108件が偶然であると予想されるため、最終的な結果は特に重要ではない。ブラックモアは、その結果は「OBEでの正確な知覚証拠」を提供しない述べた1977年4月、ハーバービュー医療センター英語版)のマリアという患者が、体外離脱体験し体の外および病院の外へ浮かんでいったと訴えたマリアは後に「離脱中に建物北側3階にある窓台にテニスシューズが置かれているのを見た」とソーシャルワーカーのKimberly Clark伝えたClark建物北棟行き窓の外を見ると本当にテニスシューズが置かれていたという。Clarkはこの出来事について1984年公開したそれ以来、この出来事精神肉体離れる証拠として、多くの超常現象関連書籍紹介されている。 1996年Hayden EbbernとSean Mulligan、およびBarry Beyersteinはその医療センター訪れ、その出来事について調査した。彼らがテニスシューズを同じ台に置いたところ、靴は建物の中から見えており、ベッド横たわっている患者から容易に観測できることを発見した。彼らはまた、その靴は建物の外からも容易につけられることを発見しマリア三日間の入院中にそれについての会話聞いており、それが彼女の体外離脱体験組み込まれ可能性示唆した。彼らは、超常的な説明求めている体外離脱研究者から「マリア物語は単に素さと希望的観測の力を明らかにしているに過ぎない」と結論付けたClarkはそれが発生してから7年その事例の説明公表せず、その話に疑問投げかけていた。リチャード・ワイズマンは、この物語は超常現象の証拠ではないにも関わらず事実確認怠ったか、読者ストーリー懐疑的側面提示することを厭った作家らによって延々と繰り返されてきた」と述べた。 「あの世」を信じ医師であるシャルボニエは124件の体外離脱事例データ収集した。それによると体離脱92%が仰向けの状態で起き96%が深いリラックス状態の時に起きたという。また体外離脱体験者は「自分肉体宿った精神である」という確信抱き、死を絶対的な無と見なさなくなる傾向にあることを指摘している。

※この「超常現象」の解説は、「体外離脱」の解説の一部です。
「超常現象」を含む「体外離脱」の記事については、「体外離脱」の概要を参照ください。

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