球電とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 電気 > 電気化学 > > 球電の意味・解説 

きゅう‐でん〔キウ‐〕【球電】

読み方:きゅうでん

電光一種雷雨のときにまれに現れて、赤黄色光を放ちながら中空ゆっくり移動する球状のもの。


球電

作者スコット・ウォルヴン

収載図書北東大地逃亡の西
出版社早川書房
刊行年月2007.11
シリーズ名ハヤカワ・ポケット・ミステリ


球電

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/08 15:22 UTC 版)

ゲオルク・リヒマンを直撃した球雷を描いた絵

球電(きゅうでん、ドイツ語: Kugelblitz英語: Ball lightning)は、大気中を帯電発光する球体浮遊する物理現象、あるいはその球体そのものを指す。球雷とも呼称される。

概要

目撃例の多くは、赤から黄色の暖色系の光を放つものが多いとされている。大きさは10 - 30センチメートルくらいのものが多いが、中には1メートルを超えるものもある。また、移動中に磁性体に吸着する、送電線などの細い金属を熱で蒸発させるなどの特異な性質をもつ。大抵は雷雨の時に現れているが、全く風雨の無い状況での目撃例も存在する。その場合、20 - 30キロメートルほど遠方で落雷が起きていることが多い。発生原理には古典電磁気学を用いたものから量子力学によるもの、単なる眼の錯覚として球電の存在を否定する主張など諸説あり、近年では実験室での生成やビデオ撮影が行われ[1]解析が行われているが、2021年現在は未だ発生や作用原理の証明まで至っていない。

目撃例

1271年日蓮幕府や諸宗を批判した罪で、腰越龍ノ口刑場で処刑されかけるが、江ノ島の南東から月のように光る物体が北西へと飛び、太刀取や兵が恐れてしまい処刑が断念された。

1753年8月6日、ドイツの物理学者ゲオルク・ヴィルヘルム・リヒマンサンクトペテルブルクの実験中に窓から飛来した球雷に直撃され死亡している。

ニコラ・テスラ1904年3月5日付けの『Electrical World and Engineer』[2]で球電について触れている。

また日本では2004年の夏頃に、福岡県久留米市上空で青系列の球電が目撃されている。そのとき同地では雷雨による大規模停電が発生していた。

2006年2月、イスラエルテルアビブ大学マイクロ波を用いた球電の生成装置の開発に成功[3]

2014年1月、蘭州市にある西北師範大学中国語版英語版の科学者らが2012年7月に中国の青海高原で行った雲対地雷の研究中に起こった自然の球雷と考えられるものの光スペクトルの記録の結果を発表した[4][5]。900 m (3,000 ft)の距離で、通常の雷が地面に当たった後の球雷の形成からその現象の光減衰までの合計1.3秒の球電のデジタルビデオとそのスペクトルが作成された。記録された球電は大気中で急速に酸化する蒸発した土壌成分であると考えられている。真の理論の本質はまだ明らかになっていない[5]

2014年7月、中国の湖南省養豚場で球電により170頭の豚が感電死する被害が出る[6]

2014年12月15日、ローガンエアー6780便に落雷が直撃する直前に客室内で球電が観測された[7]

脚注

参考文献

関連項目

外部リンク


球電

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 02:34 UTC 版)

東方茨歌仙 〜 Wild and Horned Hermit.」の記事における「球電」の解説

人里火災の原因となった、毬程度大きさの丸い。その正体は、蜥蜴起こしただった。

※この「球電」の解説は、「東方茨歌仙 〜 Wild and Horned Hermit.」の解説の一部です。
「球電」を含む「東方茨歌仙 〜 Wild and Horned Hermit.」の記事については、「東方茨歌仙 〜 Wild and Horned Hermit.」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「球電」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



球電と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「球電」の関連用語

球電のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



球電のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの球電 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの東方茨歌仙 〜 Wild and Horned Hermit. (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS