弱電とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 政治 > 機関 > 部門 > 弱電の意味・解説 

じゃく‐でん【弱電】

読み方:じゃくでん

主として通信家庭電気用品などを扱う部門通称。「—業界」⇔強電


弱電

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/16 03:44 UTC 版)

ラジオ

弱電(じゃくでん)とは電気電力)の利用方法として、通信・制御・情報に関する分野を指す語である。工学の分野としては(強電電気工学に対応するのに対して)電子工学通信工学が対応する。学会には電子情報通信学会(元は電子通信学会)がある。

概要

動力としての電気電力)を供給する強電の対義語であり、主に電気的な信号を伝えたり、あるいはその電気信号で何らかの機器を制御することなどを指すほか、設備では電線のうち動力としての電力を供給するものを強電線、信号を伝えるためのものを弱電線として扱う。

こういった分野の最も原初的なものは、館内放送などとしてのPublic Address(PA, 公衆伝達)設備に係わる音響インピーダンスの高いハイインピーダンススピーカーと放送設備本体、そしてそれらを接続する電線である。こういった設備は、施設の利便性を上げる機能を担っている。また、電話など通信のための経路も古くから用いられている弱電設備である。

今日の弱電では、前述の放送・電信電話設備以外に火災報知機関連や照明制御・空気調和制御関連、機械警備のための各種保安機器に類するものが挙げられるほか、施設によっては建物付帯の映像機器に絡むものなど、多岐に渡る。さらに、インテリジェントビルに見られるようなコンピュータネットワークへの対応も弱電の範疇で扱われる。

弱電の考え方

弱電関連で強電と最も異なる側面は、ノイズに対する考え方である[独自研究?]。強電でも接続される機器側で想定外の電圧電流の変動があった場合はそれらの機器が異常な動作をするために問題視されるが、弱電で通信経路にノイズが入ることはなおさら問題視される。

電気的なノイズは、ノイズ以外の正常な電気信号との比率(SN比)で表すことができるが、これは正常な電気信号に対してノイズが無視できるほどの小ささであるなら問題がない。しかし、正常な電気信号に対して無視できないほど大きなノイズは、正常な電気信号による通信を妨げるために問題視される。これは例えるなら、前者が「オーケストラ演奏中に飛んでいるの羽音」、後者は「会話している傍でオートバイのエンジンを空吹かししている」のに似ている。前者はまったく無視できるが、後者は無視できないので会話が困難である。弱電においても、ノイズが主体となる電気信号を妨げるため、これを防ぐ様々な方法が取り入れられている。

前述の例における「話しているそばで空吹かししているオートバイ」では、その対応がいくつか考えられる。考えられる対応としては、オートバイを遠ざけるか、建物の中など音を遮蔽できるところに自らまたはオートバイを移動するか、エンジンの爆音に負けない大声で喋るかである。弱電においてもその考えは変わらず、ノイズの発生源となる強電線や機器を弱電線から離して設置したり、電磁シールドで覆ってノイズの影響を軽減したり、あるいは「ノイズに負けないくらい大きな電力で音響機器を動作させる」や「途中で信号を補強してやる」などがある。また、信号の形態の変換、すなわち騒音の中では手旗信号で意思を伝え合うような、光通信などのデジタル化の併用といったことなども、広義においては弱電の範疇である。

関連項目


弱電

出典:『Wiktionary』 (2021/08/11 09:23 UTC 版)

名詞

じゃくでん

  1. 電気工学技術業界など)を2つ分類したものの1つ電気情報伝達加工の手段として扱う分野、特に通信分野を指す。

関連語


「弱電」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



弱電と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「弱電」の関連用語

弱電のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



弱電のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの弱電 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryの弱電 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS