名前(諱)について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/12/27 01:33 UTC 版)
なお、「村国」の名は足利将軍家からの偏諱を受けていないと思われるが、『続群書類従』所載の「両畠山系図」では尚泰(ひさやす、「泰」は父・政国の別名「政泰」の1字であろう)とあり足利義尚由来の字が、『仙台叢書』所載の「畠山家系」では材国(きくに)、『松府来歴金華鈔』では稙国(たねくに、稙高(たねたか)とも)とあり足利義稙(義材)由来の字が、『続群書類従』所載の「二本松系図」では義国(よしくに)と足利将軍家の通字が、それぞれ用いられた名前を確認することができる。これまでも二本松氏の当主は将軍から偏諱を受けてきているので、村国も一時期これらの別名を名乗っていた可能性はある。 渡部芳雄によれば、本当は足利義材の偏諱を受けた「材国」であり、「村国」はその誤写によるものであったのではないかと指摘している(「二本松畠山氏系図小考(その一)」(所収:『福島史学研究』67号、1998年、p.8))。
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