各位
読み方：かくい
「各位」とは、複数名あるいは大勢の人々に向かって呼びかける際に用いられる敬称である。いわゆる「2人称複数の人称代名詞」の敬語表現といえる。対象となる複数名の一人ひとりに敬意を払う意味合いが含まれる。
「各位」の読み方は「かくい」である。
「各位」は、やや文語的で形式ばった表現である。口語で用いられる機会は少なく、文書ではよく用いられる。とりわけビジネスメールの書き出しや報道発表のヘッダー部分などには「関係者各位」や「報道機関各位」あるいは単に「各位」といった表現がよく用いられる。
口語表現としては「皆様」のような表現が用いられる機会の方が多い。
「各位」は、それ自体が尊敬表現であるため、「各位さま」「各位殿」「お客様各位」といった表現は（いわゆる二重敬語に該当するため）誤用の一種と捉えられる。とはいえ「お客様各位」などの表現は少なからず用いられており世間に浸透・定着しつつある。
「各位」とは、複数名あるいは大勢の人々に向かって呼びかける際に用いられる敬称である。いわゆる「2人称複数の人称代名詞」の敬語表現といえる。対象となる複数名の一人ひとりに敬意を払う意味合いが含まれる。
「各位」の読み方は「かくい」である。
「各位」は、やや文語的で形式ばった表現である。口語で用いられる機会は少なく、文書ではよく用いられる。とりわけビジネスメールの書き出しや報道発表のヘッダー部分などには「関係者各位」や「報道機関各位」あるいは単に「各位」といった表現がよく用いられる。
口語表現としては「皆様」のような表現が用いられる機会の方が多い。
「各位」は、それ自体が尊敬表現であるため、「各位さま」「各位殿」「お客様各位」といった表現は（いわゆる二重敬語に該当するため）誤用の一種と捉えられる。とはいえ「お客様各位」などの表現は少なからず用いられており世間に浸透・定着しつつある。
各位
読み方：かくい
「各位」とは、「皆様」という意味の敬称である。ビジネスレターやメールの宛名などで、相手に敬意を込めて「各位のみ」で記すことが可能。「各位」には相手を敬う意味が含まれているが、「様」がついていないことで敬称を省略されたと感じる人も少なくない。また、「各位」に対して「その他の大勢の人」というイメージを持つ人も多く、「各位」という言葉を用いることで気分を害してしまう人もいる。会社の得意先、上司などに使う場合、相手に失礼にならないように「各位のみ」ではなく「○○様」というように名前をしっかりと記載するのが賢明である。
「各位様」というのは間違った使い方である。そもそも「各位」には「皆様」という意味があるので、「各位」という言葉には「様」という敬称も含まれているのである。「各位様」という言い回しは、一見とても丁寧な表現に感じる人は多いことだろう。しかし、敬称を重ねて使っているので、「各位様」は二重敬語となる。「各位」のみの表記が使い方としては正しい。二重敬語の表現はビジネスにおいてマナー違反になるので、正しい使い方をきちんと覚えておくことが大事。
「関係者各位」とは、ある事柄に関係している人にメール、文書などを送る際に用いられる言葉。関係者の名前を一人一人挙げていくのは大変だが、「関係者各位」を使えば関係者を一括りにできるので便利な表現である。文書の最初に「関係者各位」と記載することで、相手に礼儀と敬意を示すことができるのが特徴。たとえば、ビジネスにおいて会社のプロジェクトやイベントに関係する全ての社員、アルバイトスタッフなど複数の人に文書を配布する際に用いられる。その他にも、取引先への案内状、謝罪文、回覧板など社外宛てでも使うことが可能。
「関係各位」は「関係者各位」と似た意味を持つ言い回しである。「関係各位」と「関係者各位」の二つはどちらも同じ意味であるため、同じようなシチュエーションで用いられる。ただ「関係各位」よりも「関係者各位」の方が、どちらかというと丁寧な印象だと感じる人が多い。一方、「関係各位」は聞く人によっては少しぶっきらぼうな印象を与えてしまう可能性がある。よって、自分よりも年上の人、社外の人に使う場合は「関係者各位」、社内の一般社員やスタッフ、直々の部下に使う場合は「関係各位」を使った方が無難と言える。
「職員各位」とは、文字通り、会社に勤めている職員宛てにメールや手紙を送る際に宛名として用いる言葉である。会議時間の変更、社内行事の知らせ、手紙・案内状などを送る際に用いられる。本来、「○○様」「××様」というように一人一人の名前を挙げるべきだが、そうすると時間と手間がとてもかかってしまう。その点、「職員各位」と記載することで、まとめて各人への敬意を表すことができる。「各位」という言葉は敬称であるため、会社の上司や先輩など目上の人にも問題なく使うことが可能。
「メンバー各位」とは、社内の一つの部署・グループにメールや手紙などを宛てる場合に用いられる言葉。関係している人々に向けてプロジェクトに関する知らせや告知などの情報、案内状、連絡事項を文書やメールで一斉に送る際に宛名として使われる。
「お客様各位」とは、文字通り、お店からお客さん宛てに手紙やお知らせのメールを送る際に使われる敬称である。本来であれば「お客様」と「各位」を一緒に使うことは二重敬語にあたるので、用法として間違っていると言える。しかしながら、「お客各位」「客各位」というように使うと、逆に違和感の方が大きくなってしまう。「お客様各位」という表現は本来の用法では間違いにあたるものの、一般的に広く定着しているので使ったとしても間違いとはみなされない。すなわち、例外として「お客様各位」という使い方は正しいと言える。
「保護者各位」とは、小学校や中学校、高校などの教育機関から保護者全体に向けてメールや文書を出す際に使われる宛名である。メールや文書の冒頭に「保護者各位」と記載することで、子供の両親や祖父母に敬意を表現することができる。「保護者様各位」と使う人が多いが、「様」と「各位」を一緒に使うと二重敬語になるので間違った用法である。「各位」という言葉には「様」という意味が含まれているので、「保護者各位」と表記するのが正しい。
・お客様各位には、わたくし共のデパートに対して平素から格別の愛顧をたまわっていて誠に感謝している。
・いつも大変お世話になっている関係者各位に、この度のプロジェクトの進行状況について改めて詳しく報告するつもりである。
・この度、弊社では恒例の製品展示会を今年の秋に開催することになった。これから忙しくなるだろうが、社員一同、お客様各位が大いに楽しめように尽力するつもりだ。
・今年の秋に研修会を実施する予定なので、関係者各位には全面的に協力してくれるようにお願いした。
・参加者各位の賛同により、本日の総会においてわたしは会長に就任した。お客様各位の理解と協力のおかげで会長になれたのは言うまでもない。
・関係各位に教育カリキュラムの方針を変更することを伝えようとしたが、その矢先に上司に変更することを撤回しろという命令を受けてとても混乱した。
・関係各位のサポートを一切受けることができず、残念ながら手掛けていたプロジェクトは頓挫してしまった。ただ上司や同僚などの尽力のおかげで、再びプロジェクトを始動させることができた。
・今まで色々と大変なことが重なったが、関係各位が必死に頑張ってくれたおかげで当初の予定通りに地鎮祭を執り行うことができてすごく感謝している。
・自分の人生において初めて小説の執筆をしたのだが、関係各位の全面的なサポートのおかげで何とか面白い作品に仕上がったと思う。
・関係各位にメールを送信するために必死に文章を考えたのだが、上司にチェックしてもらった所、表現におかしい部分がいくつかあるのですぐに訂正するようにと命じられた。
・学校の近くに不審者が現れたために、子供の安全を考えて保護者各位に「子供を迎えに来てください」という旨のメールを一斉に送信した。
・関係者各位に委員会を下記のとおりに開催する旨を報告した。皆さんは日々忙しく過ごしているだろうと思うが、必ず出席してほしいと願っている。
・各位に対して、お金を払って買ってもらったテレビに不具合があって本当に申し訳ないと思っている。返品したいのなら、書類に必要事項を記載の上、サービスセンターまで来てほしい。
「各位」とは・「各位」の意味
「各位」とは「皆様」「皆様方」という意味で、たくさんの人に宛ててメールを送信する時、案内状、お知らせを文書で送る時などビジネスシーンにおいて多く用いられる表現。「各位」という言葉自体が敬称となっているので、社内や上司など目上の人に使っても失礼にあたることはない。「各位」の熟語・言い回し
各位のみとは
「各位」とは、「皆様」という意味の敬称である。ビジネスレターやメールの宛名などで、相手に敬意を込めて「各位のみ」で記すことが可能。「各位」には相手を敬う意味が含まれているが、「様」がついていないことで敬称を省略されたと感じる人も少なくない。また、「各位」に対して「その他の大勢の人」というイメージを持つ人も多く、「各位」という言葉を用いることで気分を害してしまう人もいる。会社の得意先、上司などに使う場合、相手に失礼にならないように「各位のみ」ではなく「○○様」というように名前をしっかりと記載するのが賢明である。
各位様とは
「各位様」というのは間違った使い方である。そもそも「各位」には「皆様」という意味があるので、「各位」という言葉には「様」という敬称も含まれているのである。「各位様」という言い回しは、一見とても丁寧な表現に感じる人は多いことだろう。しかし、敬称を重ねて使っているので、「各位様」は二重敬語となる。「各位」のみの表記が使い方としては正しい。二重敬語の表現はビジネスにおいてマナー違反になるので、正しい使い方をきちんと覚えておくことが大事。
関係者各位とは
「関係者各位」とは、ある事柄に関係している人にメール、文書などを送る際に用いられる言葉。関係者の名前を一人一人挙げていくのは大変だが、「関係者各位」を使えば関係者を一括りにできるので便利な表現である。文書の最初に「関係者各位」と記載することで、相手に礼儀と敬意を示すことができるのが特徴。たとえば、ビジネスにおいて会社のプロジェクトやイベントに関係する全ての社員、アルバイトスタッフなど複数の人に文書を配布する際に用いられる。その他にも、取引先への案内状、謝罪文、回覧板など社外宛てでも使うことが可能。
関係各位とは
「関係各位」は「関係者各位」と似た意味を持つ言い回しである。「関係各位」と「関係者各位」の二つはどちらも同じ意味であるため、同じようなシチュエーションで用いられる。ただ「関係各位」よりも「関係者各位」の方が、どちらかというと丁寧な印象だと感じる人が多い。一方、「関係各位」は聞く人によっては少しぶっきらぼうな印象を与えてしまう可能性がある。よって、自分よりも年上の人、社外の人に使う場合は「関係者各位」、社内の一般社員やスタッフ、直々の部下に使う場合は「関係各位」を使った方が無難と言える。
職員各位とは
「職員各位」とは、文字通り、会社に勤めている職員宛てにメールや手紙を送る際に宛名として用いる言葉である。会議時間の変更、社内行事の知らせ、手紙・案内状などを送る際に用いられる。本来、「○○様」「××様」というように一人一人の名前を挙げるべきだが、そうすると時間と手間がとてもかかってしまう。その点、「職員各位」と記載することで、まとめて各人への敬意を表すことができる。「各位」という言葉は敬称であるため、会社の上司や先輩など目上の人にも問題なく使うことが可能。
メンバー各位とは
「メンバー各位」とは、社内の一つの部署・グループにメールや手紙などを宛てる場合に用いられる言葉。関係している人々に向けてプロジェクトに関する知らせや告知などの情報、案内状、連絡事項を文書やメールで一斉に送る際に宛名として使われる。
お客様各位とは
「お客様各位」とは、文字通り、お店からお客さん宛てに手紙やお知らせのメールを送る際に使われる敬称である。本来であれば「お客様」と「各位」を一緒に使うことは二重敬語にあたるので、用法として間違っていると言える。しかしながら、「お客各位」「客各位」というように使うと、逆に違和感の方が大きくなってしまう。「お客様各位」という表現は本来の用法では間違いにあたるものの、一般的に広く定着しているので使ったとしても間違いとはみなされない。すなわち、例外として「お客様各位」という使い方は正しいと言える。
保護者各位とは
「保護者各位」とは、小学校や中学校、高校などの教育機関から保護者全体に向けてメールや文書を出す際に使われる宛名である。メールや文書の冒頭に「保護者各位」と記載することで、子供の両親や祖父母に敬意を表現することができる。「保護者様各位」と使う人が多いが、「様」と「各位」を一緒に使うと二重敬語になるので間違った用法である。「各位」という言葉には「様」という意味が含まれているので、「保護者各位」と表記するのが正しい。
「各位」の使い方・例文
「各位」の「各」という漢字には「おのおの、ひとつひとつの」、「位」には「人に対する敬語」という意味がある。したがって、不特定多数の人に対して敬意を表すために用いられるのが特徴だ。「各位」は、あくまでも3人から5人以上というように、大勢に向けて使われる。個人に対しては全く使われることがないので、注意する必要がある。・お客様各位には、わたくし共のデパートに対して平素から格別の愛顧をたまわっていて誠に感謝している。
・いつも大変お世話になっている関係者各位に、この度のプロジェクトの進行状況について改めて詳しく報告するつもりである。
・この度、弊社では恒例の製品展示会を今年の秋に開催することになった。これから忙しくなるだろうが、社員一同、お客様各位が大いに楽しめように尽力するつもりだ。
・今年の秋に研修会を実施する予定なので、関係者各位には全面的に協力してくれるようにお願いした。
・参加者各位の賛同により、本日の総会においてわたしは会長に就任した。お客様各位の理解と協力のおかげで会長になれたのは言うまでもない。
・関係各位に教育カリキュラムの方針を変更することを伝えようとしたが、その矢先に上司に変更することを撤回しろという命令を受けてとても混乱した。
・関係各位のサポートを一切受けることができず、残念ながら手掛けていたプロジェクトは頓挫してしまった。ただ上司や同僚などの尽力のおかげで、再びプロジェクトを始動させることができた。
・今まで色々と大変なことが重なったが、関係各位が必死に頑張ってくれたおかげで当初の予定通りに地鎮祭を執り行うことができてすごく感謝している。
・自分の人生において初めて小説の執筆をしたのだが、関係各位の全面的なサポートのおかげで何とか面白い作品に仕上がったと思う。
・関係各位にメールを送信するために必死に文章を考えたのだが、上司にチェックしてもらった所、表現におかしい部分がいくつかあるのですぐに訂正するようにと命じられた。
・学校の近くに不審者が現れたために、子供の安全を考えて保護者各位に「子供を迎えに来てください」という旨のメールを一斉に送信した。
・関係者各位に委員会を下記のとおりに開催する旨を報告した。皆さんは日々忙しく過ごしているだろうと思うが、必ず出席してほしいと願っている。
・各位に対して、お金を払って買ってもらったテレビに不具合があって本当に申し訳ないと思っている。返品したいのなら、書類に必要事項を記載の上、サービスセンターまで来てほしい。
かく‐い〔‐ヰ〕【各位】
各位
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2021/07/03 06:15 UTC 版)
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関連項目
各位（かくい）
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/05/05 17:05 UTC 版)
複数の人の各々に対する敬称。相手が複数である場合に、相手の後ろに付けて用いる（例：道府県警察本部長各位（この場合は警視総監だけが別扱いで「殿」がつく）、広報担当者各位、報道関係者各位）。文脈によっては対象者を省略し単に「各位」のみで使う場合も多い。
※この「各位（かくい）」の解説は、「敬称」の解説の一部です。
「各位（かくい）」を含む「敬称」の記事については、「敬称」の概要を参照ください。
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