ごうせい‐の‐ごびゅう〔ガフセイ‐ゴビウ〕【合成の誤×謬】
合成の誤謬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/26 21:50 UTC 版)
合成の誤謬(ごうせいのごびゅう、英: fallacy of composition)とは、ミクロの視点では正しいことでも、それが合成されたマクロ(集計量)の世界では、必ずしも意図しない結果が生じることを指す経済学の用語[1]。
- ^ a b c 野口旭 『「経済のしくみ」がすんなりわかる講座』 ナツメ社、2003年、45頁。
- ^ 橘木俊詔 『朝日おとなの学びなおし 経済学 課題解明の経済学史』 朝日新聞出版、2012年、146頁。
- ^ 三菱総合研究所編 『最新キーワードでわかる!日本経済入門』 日本経済新聞社〈日経ビジネス人文庫〉、2008年、13-13頁。
- ^ 歴史を誤認する藤井大臣PHPビジネスオンライン 衆知 2009年11月10日
- ^ メディアが書き立てる「通貨安戦争」悪者論を鵜呑みにするな G7で為替介入に理解を求めた政府のお粗末現代ビジネス 2010年10月11日
- ^ Barry Eichengreen and Jeffrey Sachs(1985), "Exchange Rates and Economic Recovery in the 1930s", The Journal of Economic History[1]
- ^ 税制について考えてみよう 日本の財政を家計に例えたら財務省
- ^ 財務省は経済成長が嫌い ~なぜ不景気なのに増税に固執するのかPHPビジネスオンライン 衆知 2008年3月8日
- ^ 日経BIZ PLUS リチャード・クー「koo理koo論」第八回2007.9.11
- ^ この人にインタビュー野村総合研究所(NRI) 2005年1月
- ^ 「円高で内需拡大」の嘘、飯田泰之(駒澤大学准教授 PHPビジネスオンライン 衆知)[2]
- 1 合成の誤謬とは
- 2 合成の誤謬の概要
- 3 脚注
合成の誤謬 (fallacy of composition)
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「詭弁」の記事における「合成の誤謬 (fallacy of composition)」の解説
詳細は「合成の誤謬」を参照 A「Bさんの腕時計はロレックスで、財布とサングラスはグッチだった。きっと彼はお金持ちに違いない」 これは「ある部分がXだから、全体もX」という議論で、合成の誤謬と呼ばれる。この例では金持ちでなくても他の部分で節約しつつ、いくつかの高級ブランド品を購入して着用している可能性もあるため必ずしも真ではない。 早まった一般化との違いは、最初に着目するものが「全体に対しての部分」であるという点。この種の論証は必ずしも真ともならないが必ずしも偽ともならない。もしこの種の論法がつねに有効であるとすれば、「Bさんは白ワインが大好きだ。他にもエビフライ、アロエのヨーグルト、カスタードクリームが好きだと聞いた。なら、白ワインとカスタードクリームを混ぜたアロエのヨーグルトをエビフライにかけた物も喜んで食べるに違いない」といった推論がつねに正しいことになる。 経済学では、ミクロ経済で通用する法則がマクロ経済でも通用するとは限らない、という論旨で使われる。自然科学や社会科学では、複雑系では還元主義的手法が通用するとは限らない、という論旨で使われる。
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