.NET Framework
.NET Framework
別名:Microsoft .NET Framework,.NETフレームワーク
.NET Frameworkとは、Microsoftが開発・提供している、WebサービスおよびWebアプリケーションのための開発環境、実行環境の名称である。
.NET Frameworkで利用できるもっとも特徴的な機能として、.NET Framework対応アプリケーションのための実行エンジンであるCLR(共通言語ランタイム)がある。その他、クラスライブラリのセット、ASP.NETにより動的なWebページを実現したWebサービス向けのクラスライブラリなどが提供されている。
CLRは、Java仮想マシンと同じように、実行に際して特定のアーキテクチャに依存しない。.NET Framework環境で開発されたアプリケーションは、.NET Frameworkのクラスライブラリを使用してソースコードが作成され、さらにコンパイラによってMSIL(Microsoft Intermediate Language)と呼ばれる中間コードに変換される。
MSILは、CLRによって特定のCPU命令に依存したネイティブコードに変換されるため、.NET Framework向けに開発されたアプリケーションは、ハードウェアやOSの違いにかかわらず、.NET Frameworkが実装されていれば実行することができるようになっている。開発側から見ると、プラットフォームやOSに依存しないため、ソースコードの再利用が可能であり、アプリケーションの生産性を高めることができる。
.NET Framework対応アプリケーションは、Visual Studio .NETや、MicrosoftのWebサイトから無償でダウンロードできる開発環境などを用いて開発でき、CLRエンジンと呼ばれる仮想マシン上で実行される。
.NET Frameworkは、2000年7月に初めて発表された。2008年8月現在の最新バージョンは、2007年11月に発表された.NET Framework 3.5 RTM版である。
参照リンク
.NET Framework - (Microsoft)
.NET Framework
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/18 18:55 UTC 版)
Microsoft .NET Framework(マイクロソフト ドットネット フレームワーク)は、マイクロソフトが開発していたアプリケーション開発・実行環境である。バージョン4.8をもって.NET Frameworkのメジャーアップデートは終了し、セキュリティとバグ修正のための更新は継続されるが、以降の新規開発における推奨環境は.NETとなった[2]。
- ^ atikmapari. “ライフサイクルに関する FAQ - .NET Framework”. learn.microsoft.com. 2024年5月17日閲覧。
- ^ a b Scott Hunter (2019年5月6日). “.NET Core is the Future of .NET”. .NET Blog. マイクロソフト. 2019年9月21日閲覧。 “.NET Framework 4.8 will be the last major version of .NET Framework. If you have existing .NET Framework applications that you are maintaining, there is no need to move these applications to .NET Core. We will continue to both service and support .NET Framework, which includes bug–, reliability– and security fixes.”
- ^ Announcing .NET 2015 Preview: A New Era for .NET | .NET Blog
- ^ Mono 4.0.0 Release Notes | Mono
- ^ Ecmaインターナショナル (2006年6月). “Standard ECMA-335 Common Language Infrastructure (CLI)” (英語). 2008年1月15日閲覧。
- ^ ISO/IEC (2006年9月27日). “ISO/IEC 23271:2003Information technology -- Common Language Infrastructure” (英語). ISO/IEC JTC 1/SC 22. 2008年1月15日閲覧。
- ^ マイクロソフト (2006年11月20日). “Microsoft(R) .NET Frameworkの基本仕様である共通言語基盤 (CLI) がJIS X 3016として公示”. 2008年1月15日閲覧。
- ^ KDDI(2009-01-21)「.net by au (ドットネット バイ エーユー)」の提供開始について 2009-02-27閲覧。
- ^ GitHub - dotnet/core at 1.0.0
- ^ Windows TIPS:.NET Frameworkのバージョンを整理する - @IT
- ^ a b c .NET Framework Versions and Dependencies
- ^ マイクロソフト (2006年6月12日). “WinFX から .NET Framework 3.0 への名前変更について”. MSDNライブラリ. 2009年1月15日閲覧。
- ^ .NET Framework サポート ライフサイクル ポリシーについて (2015年10月) – Visual Studio 日本チーム Blog
- ^ .NET Framework 4.6.1 is now available! - .NET Blog - Site Home - MSDN Blogs
- ^ Announcing .NET Framework 4.6.2 | .NET Blog
- ^ Announcing .NET Framework 4.7 | .NET Blog
- ^ Announcing the .NET Framework 4.7 General Availability | .NET Blog
- ^ Announcing the .NET Framework 4.7.1 | .NET Blog
- ^ Announcing the .NET Framework 4.7.2 | .NET Blog
- ^ Announcing the .NET Framework 4.8 | .NET Blog
- ^ Announcing Windows 11 Insider Preview Build 22504 | Windows Insider Blog
- ^ Windows 11のテキスト入力にテーマ機能、絵文字パネルも強化 ~まずはプレビュー版に投入 - 窓の杜
- ^ Announcing .NET Framework 4.8.1 | .NET Blog
- 1 .NET Frameworkとは
- 2 .NET Frameworkの概要
- 3 開発環境
- 4 Windows以外のプラットフォームでの実装
- 5 関連項目
.NET Framework
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/27 00:42 UTC 版)
「メモリマップトファイル」の記事における「.NET Framework」の解説
P/Invokeで Windows API 経由で直接メモリマップトファイルを使える。P/Invokeを必要としないマネージコードでのメモリマップトファイルはバージョン4から導入された。それ以前のバージョンではサードパーティから同様のライブラリが提供されていた。
※この「.NET Framework」の解説は、「メモリマップトファイル」の解説の一部です。
「.NET Framework」を含む「メモリマップトファイル」の記事については、「メモリマップトファイル」の概要を参照ください。
.NET Framework
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/15 04:56 UTC 版)
「セマフォ」の記事における「.NET Framework」の解説
.NET Framework 2.0以降では、System.Threading.Semaphore クラスを使う。バージョン1.1以前では自作するかWin32 APIを呼び出す必要がある。
※この「.NET Framework」の解説は、「セマフォ」の解説の一部です。
「.NET Framework」を含む「セマフォ」の記事については、「セマフォ」の概要を参照ください。
.NET Framework
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/05 22:40 UTC 版)
「国際化と地域化」の記事における「.NET Framework」の解説
System.Globalization.CultureInfoクラスなど。「ロケール」の代わりに「カルチャ」という用語が使われる。
※この「.NET Framework」の解説は、「国際化と地域化」の解説の一部です。
「.NET Framework」を含む「国際化と地域化」の記事については、「国際化と地域化」の概要を参照ください。
.NET Framework
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/20 17:04 UTC 版)
「性能解析」の記事における「.NET Framework」の解説
プロファイラエージェントを COM サーバーとしてアタッチできる。Visual Studio で解析できる。
※この「.NET Framework」の解説は、「性能解析」の解説の一部です。
「.NET Framework」を含む「性能解析」の記事については、「性能解析」の概要を参照ください。
「.net framework」の例文・使い方・用例・文例
Weblioカテゴリー/辞書と一致するものが見つかりました。
- .NET Framework用語集 - マイクロソフト
固有名詞の分類
- .NET Frameworkのページへのリンク