パッチ
パッチ(英: patch)とは、主に「修正プログラム」(プログラムの修正データ)の意味で用いられる語です。つまり、コンピュータプログラムを部分的に修正・更新するために用いられる追加分のデータのことです。
パッチを用いてソフトウェアを更新することを「パッチを適用する」とか「パッチを当てる」という風に表現します。
修正プログラムとしてのパッチは、ソフトウェアの小規模な修正や改良を目的として配布される、いわば差分データです。最新版ソフトウェアをまるごと配布し直す方法と比べると、パッチの方が少ないデータ量の通信で済みます。その意味で、かつて回線通信速度が非常に限られていた時代には特に、パッチの配布による更新方式は重宝されました。
「ソフトウェアの最新バージョンを導入する」という場合、ソフトウェア全体をインストールし直す格好であり、一般的には「アップデート」や「更新」と呼び、「パッチの適用」とは区別されます。
もともとパッチは英語で、「つぎはぎ(に使う布)」、継ぎ当てに用いる「当て布」を指す語です。たとえば、服などの破れたりすり切れたりした箇所を補修するために用いられた布がパッチです。ちなみに、このパッチの継ぎ合わせの手法を駆使して意匠を表現する縫製の方法がパッチワーク(patchwork)です。
プログラムの修正データとしての「パッチ」も、いわゆる「当て布」も、既存の完成品の修繕や改良を目的に「あてがう」物である、という点で共通しています。その意味では、修正データとしての「パッチ」は、「当て布」になぞらえられた(比喩的な)呼び名とも解釈できます。しかしながら、かつてパンチカードにプログラムを記述してコンピュータに読み込ませていた黎明期には、実際にパンチカードに継ぎ当てを加えてプログラムの修正・更新を行っていたらしく、パッチは元々は文字通りパッチ(当て布)だったということが、一時期話題になったことがあります。
パッチ
パッチ【patch】
パッチ
ある部材の強度を局部的に上げる必要があるときに付加する、小さな補強材(当て板)をいう。例えば、耐久試験、強度試験などで車体のある部位から亀裂が発生したり、大きな応力集中が発生したときなどに、該当部品の板厚を上げたり、該当部位にパッチを補強部材として追加するケースがよくある。後者を、パッチを当てるという言い方をする。もちろん識別のために部品名称を付ける。例えばピラーに付ければピラーリーンフォースメントである。
パッチ
パッチ
パッチ [patch]
パッチ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/21 14:25 UTC 版)
パッチ(英: patch)とは、コンピュータにおいてプログラムの一部分を更新してバグ修正や機能変更を行うためのデータのこと。「修正プログラム」や「アップデート(プログラム)」などとも呼ばれる。実際に変更を施す際は「パッチを当てる」、「パッチを適用する」と言う。同名のUNIXコマンドpatchのことも指す。ゲームのグラフィックや様々なデータを改造するプログラムやファイルを後から追加するパッチはModと呼ばれる。
- ^ bsdiff, bspatch
- ^ Xdelta
- ^ RTPatch
- ^ GIGAZINE (2017年1月16日). “ソフトウェアの修正プログラムのことをなぜ「パッチ(当て布)」と呼ぶのか?”. BBC 2017年1月17日閲覧。
パッチと同じ種類の言葉
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