DTM
「DTM」とは、パソコンを使用して楽曲を制作するという音楽制作手法のことを意味する表現である。
「DTM」とは・「DTM」の意味
音楽制作手法を表す「DTM」とは、「Desk Top Music(デスクトップミュージック)」の略称。IT(パソコンなどを使って情報を入手・保存・伝達する技術の総称)用語の1つだ。「パソコンを使って音楽を制作する」行為の総称である。もともと「DTM」は、「DPT(Desktop publishingの略称、日本語で卓上出版を意味する)」をもじってつくられた和製英語。英語圏で「DTM」は「computer music」などと呼ばれている。「DTM」アーティストの代表曲として、岡崎体育の「MUSIC VIDEO」などが挙げられる。「DTM」には、「トランジェント」や「トラック」、「リード」といった様々な用語がある。それぞれの用語が持つ意味は、以下の通りだ。
・トランジェント:「瞬間の音」という意味。ドラムのスティックが皮にあたる瞬間の音や、ギターのピックが弦にあたる瞬間の音などを指す。
・トラック:曲の中で用いるそれぞれの楽器の、演奏情報を分けるための仕切りのようなもの。
・リード:楽曲で旋律を奏でる楽器、またはそのフレーズのことを指す。音量が大きく、主役となることが多い。
「DTM」と似ている用語に「DAW」がある。「DAW」とは、「Digital Audio Workstation」の略称。音楽の制作を目的とした、録音・編集などができるソフトウェアや機器だ。「DTM」と「DAW」の違いとしては、「DTM」が「パソコンなどを使って音楽を作ること」であるのに対し、「DAW」は「(パソコンを使って音楽を作るための)ソフトウェア」を指すという違いがある。
DTMに必要なものとしては、「DAW」と「dawを使用するためのデバイス」が必須だ。パソコンはもちろん、スマートフォンを用いることも出来る。DAWの種類によって作りやすい音楽のジャンルが異なるほか、使用できるデバイスも異なるため、確認が重要だ。また、歌やギターの録音に必要なものとして、オーディオインターフェイスとマイクが挙げられる。「オーディオインターフェイス」とは、マイクや楽器をパソコンにつなぐための機器だ。一般的にはオーディオインターフェイスをつなぐと、パソコン本体のスピーカーからは音が出なくなる。よって、スピーカーまたはヘッドホンも必要になると言える。
「MIDIキーボード」とは、「MIDI」という情報をDAWに入力するためのコントローラー。同時に鍵盤を押すことで複数の音が同時に出せる、という特徴を持っているため、作業効率の向上に役立つ。ピアノやキーボードの経験者はもちろん、初心者にとっても操作が簡単になる。
「DTM」は、「Deutsche Tourenwagen Masters(ドイツ・ツーリングカー選手権)」の略称でもある。「DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)」とは、市販車をベースにしたツーリングカーを用いて争われる、ドイツ独自のレースである。DTMはもともと「Deutsche Tourenwagen Meisterschaft」として、1984年から開催。欧州を中心に、世界中で人気を集めていた。しかし、コストの急騰によってメーカーの撤退が相次いだ結果、1996年で選手権は廃止となっている。メーカー間の協力により、「DTM」は2000年に復活。「Deutsche Tourenwagen Masters」に改称されている。
2020年には、2023年からDTMに電動レーシングカーを導入する予定であることなどが発表された。2022年、DTMを運営していたITRの解散が正式に決定。DTMは、ADCA(ドイツ自動車連盟)傘下で存続する。
「DTM」の熟語・言い回し
DTM機材とは
「DTM機材」は、DTMに必要な機材を指す。
DTM用語とは
「DTM用語」は、DTMに必要な用語を指す。
DTMerとは
「DTMer」は、「DTMを趣味としている人」という意味を持つ表現。
「DTMソフト」とは
MIDIの入力やオーディオの録音編集などを行うソフトを、「DTMソフト」という。種類が多いので、使用する目的に合わせて機能面を確認しながら選ぶことが重要となる。中には無料で利用できるものもあるため、初心者にはおすすめだと言える。
ディー‐ティー‐エム【DTM】
読み方:でぃーてぃーえむ
《desktop music》デスクトップミュージック。パソコン上で音楽専用のソフトウエアを用いて、作曲や演奏をすること。
ディー‐ティー‐エム【DTM】
DTM
DTM
読み方:ディーティーエム
DTMとは、パソコンを用いて作曲や編曲、演奏を行うことである。あるいは、そのように編曲や演奏を行うためのソフトウェアのことである。
DTMには、主にMIDI音源、ならにびシーケンサーと呼ばれるソフトウェアが用いられる。MIDIとは電子楽器とパソコンを接続して楽曲データをやりとりする装置であり、シーケンサーとはシンセサイザーなどの電子楽器の自動演奏を制御する機器やソフトウェアである。これを用いて、自宅に居ながら、音色の作成、テンポや旋律のインプット、曲の形成、そして再生、などを行うことができる。
DTM(DeskTop Music)はDTP(DeskTop Publishing)のもじりであるとされ、パソコン上の環境で音楽作成の現場を実現できることを表現する名称である。DTMが登場するまでは、作曲や編集は、大掛かりな機材などを利用して行っていた。そのような一連の大規模システムや、あるいは現在のハイクラスなDTM環境を指して、DAW(Digital Audio Workstation)と呼んでいる。
DTM
ドイツ国内各地で行われている、ツーリングカーレースの略称。当初Deutsche Tourenwagen Meisterschaftとして、FIAのクラス1規定(2500cc)に基づき、1984年から95年まで開催された。大幅な改造が許されたマシンの迫力や、独自のウエイトハンディ制を導入するなどシリーズを盛り上げ、ドイツ国内で絶大な人気を誇った。95年にITCが始まり、DTMはこの年限りで終了した。しかし、ITCは何年にコスト面の理由から自動車メーカーが撤退して廃止となり、2000年から再びメーカー間の協力のもとに、Deutsche Tourenwagen Mastersと名称を改め復活した。01年より、それまでの2レース制から、予選レース、決勝レース制に変更し、独自のシリーズとして発展している。
参照 ITCDTM
DTM(1986年 - 1996年)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/06 14:45 UTC 版)
「モータースポーツにおけるメルセデス・ベンツ」の記事における「DTM(1986年 - 1996年)」の解説
詳細は「旧ドイツツーリングカー選手権」を参照 1970年代までダイムラー・ベンツが市販車を使って参戦あるいは関与した自動車レースでは、ほぼ例外なく、その当時の販売ラインナップの中でも上位に属する車両が用いられてきた。1980年代初めにコンパクトセダンの190シリーズ(W201)が企画されると、同車を使ってレースに参戦することが検討され始める。当時のダイムラー・ベンツは購入層の高齢化という問題に直面していたため、エントリーレベルの車両である同車の訴求を図ることで、そうした状況を打開したい思惑からである。当初、ラリーへの使用が検討されるが、後にサーキットレースで使用する方向に軌道修正され、ドイツツーリングカー選手権に参戦を始めることとなる。 1986年から1996年の参戦では一貫してエントリーレベルの車両を用い、1994年以降は、190シリーズの後継車であるCクラス(W202)が発売されたこととDTMのクラス1規定への移行に伴い、新規定車の「Cクラス」で戦った。
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