高齢化
高齢化
高齢化
高齢化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/12 05:50 UTC 版)
2045年の東京圏は著しく高齢化が進む。全国の5歳以上人口に占める東京圏の割合は、2015年の5.6%から2045年には9.1%に上昇し、高齢者の3人に1人は東京圏に住んでいることになり、75歳以上も4.2%から9.1%となる。この間、関西圏や名古屋圏はほぼ横ばいであるため「高齢者の東京一極集中」が進むということである。これだけ東京圏が高齢者を集めるのだから、この頃の地方は高齢者も激減する人口減少に陥り、東京圏が高齢化していく中で都心3区も単に若い世代ばかりを集めるわけにはいかない。2045年の5歳以上を見ると、中央区は2015年の6・1%から3.3%に上昇し、2015年に比べた伸び幅にするなら千代田区1.86倍、中央区1.95倍、港区1.99倍である。75歳以上も千代田区1.87倍、中央区1.94倍、港区2.07倍と倍増する。 2045年には都区部(23区)の人口減少がはっきりしてくる。この時点における東京都のピーク時に比べた人口減少率はわずか2%ほどなのだが、それでも全国的に人口が減少することにつれて東京圏への流入数が減り、その影響を受ける形で23区でも人口減少が拡大し始める。2035年までは江戸川、葛飾、足立の3区だけが減っていたが、2045年になると荒川区(1.4%減)と中野区(0.8%減)も2015年水準を維持できなくなり、人口減少区に加わる。2020年段階ですでに人口減少に見舞われていた足立区は2.6%減、江戸川区と葛飾区は9.0%減まで減少幅が拡大する。人口が減らない区も、現状と同じとは いかない。都心3区と同じく高齢化率が高まる区が増えるのである。23区を高齢化率でランキングしてみると、最も数値が大きくなるのが練馬区で4.9%。杉並区(2.9%)や世田谷区(8.2%)も住民の3人に1人は高齢者となる。 年齢を75歳以上に引き上げて住民に占める割合を弾き出してみると、練馬は20.6%、杉並18.2%、世田谷18.0%となり、若者の街のイメージが強くまた副都心に分類される渋谷区も65歳以上の割合は5.9%に上昇し、75歳以上45.8%で6人に1人が該当するようになる。 社人研の「日本の世帯数の将来推計(都道府県別推計)」(2019年)によれば、2040年における東京都の高齢世帯に占めるひとり暮らしは45.8%で全国トップとなる。実数にすれば116万2000世帯(2015年は79万3000世帯)だ。東京圏(1都3県)の75歳以上のひとり暮らしは61.2%増の146万1000世帯に達し、2045年にはさらに大きな数字となる。65歳人口に占めるひとり暮らしの割合で計算し直しても東京都は29.2%で、ほぼ3人に1人を占め、75歳以上も18.2%に及ぶ。2045年になると、高齢者が増える一方で20 - 64歳人口は2015年に比べて東京都が10.1%減、神奈川県22.2%減、埼玉県22.9%減、千葉県24.1%減となり生産年齢人口の激減も著しい。 高齢化率は檜原村9.0%、奥多摩町8.0%をはじめ、福生市(4.5%)、青梅市(1.5%)、多摩市(0.7%)では4割を超え、多摩地区1位の人口を誇る八王子市と2位の町田市も8.6%に上昇するなど、30%台後半というところも少なくない。80歳以上で見ても、稲城市が2.37倍、多摩市2・12倍、町田市と三鷹市が1.95倍、八王子市1・92倍など、多摩地区では2倍前後の水準となるところが少なくない。23区においても練馬区は2.22倍と稲城市に次ぐ伸びである。こうした事情は多摩地区だけではなく、サラリーマンなどの中産階級が郊外に住宅を求めて移り住んだ神奈川県、埼玉県、千葉県内の通勤可能エリアの自治体の2045年の姿からも同じような変化が見て取れる。 都心へのアクセスが良好な埼玉県戸田市(5.8%増)、千葉県流山市(1.7%増)、埼玉県吉川市(2.6%増)では2015年比で1割を超す人口増加となる一方で、5.3%減となる千葉県鋸南町や15.1%減の埼玉県東秩父村など、9市町村では2015年の半分以下の水準となる。東京圏にあっても地方などからの流入が少なくなり、自然減を穴埋めできない市町村は人口が減っていく一方、高齢化についても多摩地区と同じ流れをたどる。80歳以上だけを取り上げても、2015年に比べて埼玉県伊奈町は2.72倍、千葉県白井市2.67倍、千葉県印西市2.62倍、千葉県浦安市2.61倍、埼玉県戸田市2.60倍となる。これを実数で見ると、政令指定都市を除く都市だけでも、千葉県船橋市6万6704人、埼玉県川口市6万163人、千葉県松戸市5万9520人、千葉県市川市5万9331人、神奈川県藤沢市5万4076人など、東京圏のベッドタウンで高齢者が激増するところが目立つようになる。
※この「高齢化」の解説は、「東京一極集中」の解説の一部です。
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「高齢化」の例文・使い方・用例・文例
- 高齢化社会
- 急速に人口の高齢化が進む
- 高齢化社会において生涯教育の重要性はますます高まる。
- 日本は少子化や高齢化が問題になっています。
- 日本の高齢化は進んでいる。
- 日本社会が抱える問題に少子高齢化がある。
- その国では高齢化が進んでいる。
- その国は高齢化が進んでいる。
- その場所は高齢化が進んでいる。
- 今の日本は少子高齢化社会である。
- 高齢化社会を克服した素晴らしい国になるだろう。
- 少子高齢化
- 日本の高齢化は進んでいる
- 日本は高齢化社会に対処しようとしています。
- 肉体的変化は直接、高齢化と関係がある。
- 残念なことに、他の先進諸国と同様に、アメリカも高齢化社会になりつつある。
- 欧州を参考にしつつ、超高齢化社会への政策対応、「経済大国」から「生活大国」への転換を21世紀に向けて日本はしていかねばならない。
- 高齢化社会.
- 21 世紀には日本は人口高齢化の問題と闘わねばならないだろう.
- 企業や政治の中心者の高齢化によって起こる弊害
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