しゅっしょう‐りつ〔シユツシヤウ‐〕【出生率】
読み方:しゅっしょうりつ
一定期間の出生数の、人口に対する割合。一般に、人口1000人当たりの、1年間の出生児数の割合をいう。日本では毎年10月1日現在の人口を基準とする。死産を含む場合は出産率という。しゅっせいりつ。→合計特殊出生率
しゅっせい‐りつ【出生率】
読み方:しゅっせいりつ
⇒しゅっしょうりつ(出生率)
出生率
一般的用語としての出生率 1は、ある人口または部分人口において一定期間に観察される出生数を、その期間のその人口または部分人口の規模に関係づけることによって計算される率を表す。この率は通常人口1000人当たりで表され、期間は1年が普通である。出生率という用語が限定詞なしで用いられる場合は粗出生率(普通出生率) 2を指し、出生総数を総人口で割ることによって得られる。出生数に後期胎児死亡数を含めて総出産率 3が計算されることがある。嫡出出生率 4ならびに非嫡出出生率 5は、それぞれ分子を嫡出出生ならびに非嫡出出生、分母を有配偶女子人口ならびに非有配偶女子人口に分けて計算される。ただし、非嫡出出生割合 6、すなわち出生1000当たりの非嫡出出生数を使うことが多い。異なった人口の出生率を比較する目的で、人口構造(普通には性(男女)・年齢別構造)の違いが出生率に及ぼす影響を除去するために標準化出生率 7がよく用いられる。婦人子供比率 8は、再生産年齢、たとえば15~49歳の女子人口1000人当たりの0~4歳の子供人口として表されるのが普通で、信頼できる出生統計が入手できない場合の出生力指標として用いられる。 4,5.嫡出出生率ならびに非嫡出出生率の分母は、時に総人口を用いることもある。
出生率
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/25 05:37 UTC 版)

出生率(しゅっしょうりつ、英: birth rate)とは、人口統計学において、一定期間の人口に対する出生数の割合のことである。
各種の数値があるが、一般的には人口1,000人当たりにおける出生数を指し、これを普通出生率または粗出生率という[2]。単位はパーミル(‰)[2]。また、15歳から49歳までの年齢別出生率を合計したものを合計特殊出生率(合計出生率)といい、1人の女性が一生の間に何人の子を産むかを表す[2]。
各種の出生率
普通出生率
普通出生率(粗出生率、crude birth rate、CBR)は、ある地域で出生した数をその地域の人口で割った値であり、人口千単位で示すことが多い[3]。
普通出生率(CBR)は以下のように表される。
アフガニスタン 36 34.79
アルバニア 10 12.48
アルジェリア 22 17.84
アンドラ 6 6.87
アンゴラ 39 41.42
アンティグア・バーブーダ 12 15.01
アルゼンチン 14 15.38
アルメニア 12 10.80
オーストラリア 12 12.23
オーストリア 10 9.39
アゼルバイジャン 13 13.20
バハマ 11 14.49
バーレーン 12 12.30
バングラデシュ 18 17.50
バルバドス 8 10.73
ベラルーシ 9 8.87
ベルギー 10 10.86
ベリーズ 17 20.93
ベナン 36 40.72
ブータン 14 15.61
ボリビア 22 18.08
ボスニア・ヘルツェゴビナ 7 8.31
ボツワナ 24 19.95
ブラジル 13 13.44
ブルネイ 14 15.98
ブルガリア 9 7.97
ブルキナファソ 35 32.71
ブルンジ 35 34.87
カンボジア 22 18.75
カメルーン 35 35.13
カナダ 10 10.11
カーボベルデ 15 18.19
中央アフリカ共和国 43 32.37
チャド 43 39.85
チリ 11 12.57
中国 8 9.69
コロンビア 15 15.06
コモロ 29 22.06
コンゴ民主共和国 42 39.64
コンゴ共和国 31 31.55
コスタリカ 11 14.03
コートジボワール 34 27.92
クロアチア 9 8.60
キューバ 9 9.99
キプロス 10 10.37
チェコ 11 8.43
デンマーク 11 11.25
ジブチ 22 22.03
ドミニカ国 13 13.64
ドミニカ共和国 18 17.80
エクアドル 17 16.19
エジプト 21 20.48
エルサルバドル 16 17.49
赤道ギニア 30 29.46
エリトリア 29 26.72
エストニア 9 8.48
Eswatini (Swaziland) 24 22.83
エチオピア 32 29.97
フィジー 19 16.25
フィンランド 9 10.33
フランス 11 11.56
ガボン 27 25.89
ガンビア 33 28.03
ジョージア 12 10.79
ドイツ 10 9.02
ガーナ 28 28.04
ギリシャ 8 7.52
グレナダ 16 13.61
グアテマラ 21 21.88
ギニア 34 35.47
ギニアビサウ 31 36.25
ガイアナ 20 16.74
ハイチ 23 20.81
ホンジュラス 21 17.64
ハンガリー 9 8.58
アイスランド 13 12.80
インド 20 16.53
インドネシア 16 15.05
イラン 14 14.79
イラク 27 24.22
アイルランド 12 12.08
イスラエル 20 17.30
イタリア 7 7.00
ジャマイカ 12 15.77
日本 7 6.90
ヨルダン 18 22.37
カザフスタン 23 14.92
ケニア 28 26.01
キリバス 27 19.92
朝鮮民主主義人民共和国 13 14.06
韓国 5 6.95
クウェート 12 17.65
キルギス 24 19.08
ラオス 21 20.35
ラトビア 9 8.50
レバノン 15 12.86
レソト 26 23.01
リベリア 31 36.26
リビア 17 20.88
リヒテンシュタイン 9 10.30
リトアニア 9 9.09
ルクセンブルク 10 11.59
北マケドニア 10.33
マダガスカル 35 28.14
マラウイ 33 27.29
マレーシア 14 14.39
モルディブ 13 15.33
マリ 42 40.54
マルタ 9 9.59
マーシャル諸島 19 21.61
モーリタニア 39 27.61
モーリシャス 10 9.82
メキシコ 15 13.95
ミクロネシア連邦 18.12
モルドバ 11 9.94
モナコ 25 6.61
モンゴル 22 15.37
モンテネグロ 11 11.04
モロッコ 17 17.10
モザンビーク 37 36.94
ミャンマー 17 16.04
ナミビア 27 24.68
ナウル 28 20.71
ネパール 20 17.26
オランダ 10 10.98
ニュージーランド 11 12.69
ニカラグア 19 16.30
ニジェール 45 46.86
ナイジェリア 37 34.00
ノルウェー 10 11.89
オマーン 19 21.62
パキスタン 28 26.01
パラオ 15 11.57
パレスチナ 29
パナマ 15 17.71
パプアニューギニア 26 28.54
パラグアイ 21 16.15
ペルー 17 16.96
フィリピン 22 22.17
ポーランド 9 8.31
ポルトガル 8 7.99
カタール 10 9.27
ルーマニア 9 8.63
ロシア 10 9.22
ルワンダ 30 25.70
セントクリストファー・ネイビス 12.06
セントルシア 12 11.73
セントビンセント・グレナディーン 12.09
サモア 29 19.03
サンマリノ 6 8.88
サントメ・プリンシペ 28 27.43
サウジアラビア 17 13.90
セネガル 32 30.84
セルビア 9 8.87
セーシェル 17 12.10
シエラレオネ 33 31.49
シンガポール 9 8.94
スロバキア 10 8.78
スロベニア 9 8.12
ソロモン諸島 30 22.34
ソマリア 44 37.71
南アフリカ 20 18.24
南スーダン 29 37.07
スペイン 7 7.12
スリランカ 13 13.61
スーダン 34 33.32
スリナム 17 15.17
スウェーデン 11 10.76
スイス 10 10.30
シリア 20 22.19
台湾 7 7.33
タジキスタン 27 20.28
タンザニア 36 32.90
タイ 10 10.04
東ティモール 25 30.36
トーゴ 32 31.39
トンガ 23 20.02
トリニダード・トバゴ 11 10.62
チュニジア 16 14.05
トルコ 13 14.04
トルクメニスタン 22 17.16
ツバル 25 22.34
ウガンダ 37 40.27
ウクライナ 7 8.79
アラブ首長国連邦 10 10.76
イギリス 10 10.80
アメリカ 11 12.21
ウルグアイ 10 12.65
ウズベキスタン 26 15.18
バヌアツ 29 21.19
ベネズエラ 16 16.99
ベトナム 15 15.29
西サハラ (Sahrawi) 17
イエメン 30 24.05
ザンビア 34 34.48
ジンバブエ 31 32.77
アンギラ (UK) 11.90
アルバ (オランダ) 11.69
バミューダ諸島 (UK) 10.97
イギリス領ヴァージン諸島 10.90
ケイマン諸島 (UK) 11.62
ガーンジー島 (チャンネル諸島, UK) 9.73
ジャージー島 (チャンネル諸島, UK) 12.31
クック諸島 (ニュージーランド) 12.34
キュラソー島 (オランダ) 13.07
フェロー諸島 (デンマーク) 14.94
ジブラルタル (UK) 13.84
グリーンランド (デンマーク) 13.66
グアドループ (フランス) 11
グアム (USA) 17 18.33
フランス領ギアナ 27
香港 (中国) 7.85
マン島 (UK) 10.49
コソボ 15 14.57
マカオ (中国) 8.82
マルティニーク (フランス) 10
マヨット島 (フランス) 34
モントセラト (UK) 10.66
ニューカレドニア (フランス) 14 13.96
北マリアナ諸島 (USA) 15.60
フランス領ポリネシア 13 13.22
プエルトリコ (USA) 6 7.84
レユニオン (フランス) 16
サン・バルテルミー島 (フランス) 9.30
セントヘレナ (UK) 9.33
サン・マルタン島 (フランス) 13.95
サンピエール島・ミクロン島 (フランス) 6.54
アメリカ領サモア 16.18
シント・マールテン (オランダ) 12.41
タークス・カイコス諸島 (UK) 13.24
アメリカ領ヴァージン諸島 11.35
ウォリス・フツナ (フランス) 12.05
パレスチナ/ガザ地区 27.20
脚注
- ^ Population Reference Bureau (2019年). “Births per 1,000 Population” (Excel). 2019年11月18日閲覧。
- ^ a b c “出生率”. コトバンク. 2019年3月2日閲覧。
- ^ a b c d “保健統計資料の使い方”. 横浜市. 2023年2月24日閲覧。
- ^ a b c d e f 中澤 港. “出生 (Birth)”. 2023年2月24日閲覧。
- ^ a b c d 髙橋 済. “人口経済学へのいざない ―経済学的視点からみた人口減少―”. 財務総合政策研究所. 2023年2月24日閲覧。
- ^ “出生数や出生率の向上に関する事例集”. 内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局. 2023年2月24日閲覧。
- ^ “【解説】世界人口、15日に80億人到達 国連見通し”. AFP. 2023年2月24日閲覧。
- ^ “第2表-2 人口動態総覧(率)の年次推移”. 厚生労働省. 2022年8月26日閲覧。
- ^ “第1表 人口動態総覧”. 厚生労働省. 2022年8月26日閲覧。
関連項目
外部リンク
出生率
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 07:38 UTC 版)
令和元年(2019年)における愛知県の合計特殊出生率は1.45であった。首都圏や関西圏といった他の大都市圏と比べてかなり高く推移しており、日本の平均を押し上げている。また、人口千人当たりの出生率は7.8であり、全国で沖縄県、福岡県に次いで高かった。 愛知県と全国の年齢別人口分布(2005年) 愛知県の年齢・男女別人口分布(2005年) ■紫色 ― 愛知県■緑色 ― 日本全国 ■青色 ― 男性■赤色 ― 女性 愛知県の人口の推移 総務省統計局 国勢調査より
※この「出生率」の解説は、「愛知県」の解説の一部です。
「出生率」を含む「愛知県」の記事については、「愛知県」の概要を参照ください。
出生率
出典:『Wiktionary』 (2021/08/07 01:14 UTC 版)
発音(?)
- しゅ↗っしょ↘ーりつ
名詞
対義語
翻訳
- 英語: birthrate (en), birth rate (en)
- ガリシア語: natalidade (gl) 女性
- スペイン語: natalidad (es) 女性
- セルビア・クロアチア語: rodnost (sh) 女性
- チェコ語: porodnost (cs) 女性
- 中国語: 出生率 (cmn) (chūshēnglǜ)
- 朝鮮語: 출생률 (ko)
- ドイツ語: Geburtenrate (de) 女性
- ノルウェー語: fødselsrate (no)
- フィンランド語: syntyvyys (fi)
- フランス語: taux de natalité (fr) 男性
- ブルガリア語: раждаемост (bg) 女性
- ポルトガル語: natalidade (pt) 女性
- ラトヴィア語: dzimstība (lv) 女性
- ロシア語: рожда́емость (ru) 女性
「出生率」の例文・使い方・用例・文例
- 出生率の低下は多くの社会問題を生み出した
- 出生率
- 出生率の低下は変わりゆく日本社会の反映だ
- 出産育児一時金の増額は出生率の低下に歯止めをかけるのに有効だと思いますか。
- 出生率の減少が原因です。
- 日本は減少中の出生率に対処するため、労働力がもっと必要になるだろう。
- 日本の女性は平均26歳で結婚する。出生率が下がっているのも不思議ではない。
- 先進諸国では出生率の上昇が図られる一方で、発展途上国では出生率の抑制が叫ばれる。これは先進国側のエゴととらえられ、発展途上国側との合意形成は極めて難しいことになろう。
- 出生率と死亡率は、ほぼ等しかった。
- 最近、出生率は低下し続けている。
- 一つには、西洋人ではない人々が自分たち独自の文化に誇りを持ち始めてきたためと、また一つには、フォークを使わないそれらの地域は最も高い出生率の地域を抱えているという理由から、このことは当たっている。
- どうして出生率がそんなに急激に減ったのだろうか。
- たしかに出生率の低下で子供の数が減り、学校でも生徒の数が少なくなっているのは事実ですが、しかし、これはまったくもってけっこうなことです。
- この国では出生率が急速に低下した。
- 今後数年、出生率は低下し続けるだろう。
- 出生率が下降している.
- 第三世界における出生率は一貫して上る傾向を示している.
- 出生率は 10 年で 40 % 減少した.
- 性急に出生率を増加させる条件
出生率と同じ種類の言葉
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