出生死亡過程に従う進化と突然変異主動進化説(新突然変異説)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/13 08:35 UTC 版)
「根井正利」の記事における「出生死亡過程に従う進化と突然変異主動進化説(新突然変異説)」の解説
学生と共に多くの多重遺伝子族の進化のパターンを研究し、一般に出生死亡過程のモデルに従って進化することを示した。ある多重遺伝子族ではこの出生死亡過程が非常に速く起こるが、これはランダムに起こる遺伝子の重複や欠失によるもので、遺伝子のコピー数の変化(ゲノム浮動)の原因となる。進化の原動力は様々な遺伝的変異を起こす突然変異であり、自然選択は適応度の低い遺伝子型を排除するに過ぎないという突然変異主動進化説 (mutation-driven evolution) を提案している[これは新突然変異説 (neomutationism) とも呼ばれる]。嗅覚受容などの表現型形質を支配する遺伝子の進化について統計的解析を行い、この説を支持する結果を得ている。
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