しぼう‐りつ〔シバウ‐〕【死亡率】
死亡率
死亡率
死亡 1の研究は死亡が人口に与える影響を扱う。死亡率 2という一般的用語は、死亡 3の頻度を計るすべての率(133-4)を意味する。特定の形容詞なしで死亡率という用語が用いられた場合は通常、粗死亡率(普通死亡率) 4(訳注)を意味する(粗率の一般的議論については136-8参照)。これは通常年率であり、すなわち一年間に生じた死亡数の、同一期間中に死亡リスクにさらされていた人口に対する比率で表される。この人口は対象期間の平均人口 5に等しく、もし人口規模の変化がかなり緩やかであれば、平均人口は通常大きな誤差を伴わずに年央人口で代用することができる。部分人口(101-6)の死亡に限って計算されたものを特殊死亡率(134-6)といい、その中では性・年齢別死亡率 6が最もよく用いられる。性を区別しない場合には年齢別死亡率 7となる。
死亡率
死亡率
死亡率
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 01:09 UTC 版)
統合失調症患者の死亡率は、一般人口の約2倍以上とされる。 患者の生涯自殺率は10%以上で、これは一般人口の12倍の値であり、およそ5%が自殺を完遂する。特に初発後・退院後に多く、初発退院後1年間の自殺率は一般人口に比べて100倍になっているという報告がある。患者が喫煙者の場合も、自殺企図の危険は有意に高くなる。陽性症状が強い時期に、幻聴から逃れたり妄想のために自殺をする患者もいるが、陰性症状しか見られない段階でも思考の短絡化によって、少しの不安でも耐えられずに、自殺してしまうこともある。 統合失調症患者の生命予後(平均余命)は一般人口と比べると悪く、死因の大部分は心血管系疾患によるものと言われる。統合失調症患者は心疾患や窒息による不慮の突然死が多く、突然死のリスクは健常者と比較して統合失調症患者全体で4.9倍、入院療養中の統合失調症患者では6.7倍であるとされる。特に、メタボリックシンドロームは心血管系疾患および心血管系疾患死のリスクを上げ、原因として生活習慣、抗精神病薬による治療、統合失調症の自体の影響などがある。突然死リスクを減らすために対応可能な6つのリスクファクター(喫煙、高血圧、高血糖、運動不足、肥満、高脂血症)への取り組みが、発病早期から求められる。
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死亡率
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 01:40 UTC 版)
栄養失調の死亡率は、2006年の総死亡率のうち約58%を占めた。セーブ・ザ・チルドレンの2012年の報告書では、「世界では毎年約6200万人の人々が、栄養失調を一因として死亡している。全世界で12人に1人は栄養失調で、世界の子どもの4人に1人が慢性的な栄養失調となっている。2006年には、3600万人以上の人々が微量栄養素の不足により飢えや病気で亡くなった」と報告されている。 1990年には883000人がタンパク・エネルギー栄養失調で死亡したが、この数は2010年には600,000人にまで減少した。2010年にはヨード欠乏症や鉄欠乏性貧血により、さらに84000人が死去した。2010年には栄養失調によって150万人の女性と子どもが死亡した。
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死亡率
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/22 05:39 UTC 版)
ローマ帝国の住民の平均余命は約25歳だった。この想定は、散在する質の悪い古代の証拠より寧ろ推測に依存しているものの、これらの証拠は、当時の歴史家が記載した一般人口調査が指摘しているものである。それは地域を横断したローマ帝国の、明らかとなっている社会と経済状況の比較にもとづいており、我々は、判明している近代人口の低い値に近い値を平均余命として想定すべきである。ローマの人口学は20世紀初頭のインドと中国の田舎に関するデータを比較に用いている。これらの地域における誕生時における平均余命は、20代前半だった。 300もの戸籍調査が、最初の3世紀のエジプトに関して収集されている。R. Bagnall とブルース・フライアーは、それらを用いて、男性と女性の分布を再構成した。それは出生時平均余命が22歳と25歳であることを示し、生命表モデルについて広く一貫した結果を示した。その他の史料は、北アフリカにおける墓地の人骨やローマ人の墓誌、"Ulpian's life table"のような年金支給表などを含む人口再生産の状況を解明するために用いられている。これらの史料の解釈や基礎研究は議論のあるところで、遺骨は日付が明確ではなく、墓誌はサンプルとなる人口の代表値を示すものではなく、"Ulpian's life table"の元となる史料は知られていない。それでも、彼らは文学史料に示される、ローマ人エリートの生存率を集計し、それらの証拠が18世紀フランスや20世紀初期中国やインドやエジプトのような地域の高い死亡率を、人口から推計したデータと比較した場合、一貫性があることから、彼らは出生時平均余命が20代前半だとするローマの人口学の基礎的推計値を補強するのである。 正確な観察が残されているものは低い平均余命を示すものであって、人口を示すものではないが、生命表モデルは人口の年齢層を理解するために用いられなくてはならなかった。これらのモデルは歴史的データに基づき、異なった諸階層における死亡率の「典型的」な人口を描いている。ローマ帝国の人口学において、ブルース・フライアーは、「もっとも一般化され広く適用可能である」と、その Model West frameworkを利用している。なぜならそれは唯一の実証的な情報をもとにしているため、その生命表モデルは唯一のローマ人口学のおおよその青写真を与えるものだからだ。二つの重要な指摘がある。その表はローマ人の状況を誤って表現している、というもので、子供と大人の死亡率の間の構造的関係と男女別の死亡率の関係性に関する指摘である。どの場合でも、ローマ人の死亡率は時代と場所、階級ごとに非常に多様であると予測されるべきである。10歳ごとの変動は異常なことではないだろう。20歳代と30歳代の間という平均余命の幅はありうる値であり、それは周辺地域において、いづれかの方向で、それを越える値であったかも知れないけれども(e.g., マラリアの都会における高い度合と、その他の地域での低い度合いなど)。 Model West, level 3:ローマ帝国における平均余命表 女性 男性 年齢 死亡率 生存者率 平均余命 死亡率 生存者率 平均余命 0 0.3056 100,000 25.0 0.3517 100,000 22.8 1 0.2158 69,444 34.9 0.2147 64,826 34.1 5 0.0606 54,456 40.1 0.0563 50,906 39.0 10 0.0474 51,156 37.5 0.0404 48,041 36.2 15 0.0615 48,732 34.2 0.0547 46,099 32.6 20 0.0766 45,734 31.3 0.0775 43,579 29.4 25 0.0857 42,231 28.7 0.0868 40,201 26.6 30 0.0965 38,614 26.1 0.1002 36,713 23.9 35 0.1054 34,886 23.7 0.1168 33,035 21.3 40 0.1123 31,208 21.1 0.1397 29,177 18.7 45 0.1197 27,705 18.5 0.1597 25,101 16.4 50 0.1529 24,389 15.6 0.1981 21,092 14.0 55 0.1912 20,661 13.0 0.2354 16,915 11.8 60 0.2715 16,712 10.4 0.3091 12,932 9.6 65 0.3484 12,175 8.4 0.3921 8,936 7.7 70 0.4713 7,934 6.5 0.5040 5,432 6.1 75 0.6081 4,194 4.9 0.6495 2,694 4.6 80 0.7349 1,644 3.6 0.7623 944 3.4 85 0.8650 436 2.5 0.8814 225 2.4 90 0.9513 59 1.8 0.9578 27 1.7 95 1.0000 3 1.2 1.0000 1 1.2 After Frier, "Demography", 789, table 1. 古代の年齢分布の特殊性は、いづれも地域の状況により非常に大きな変動が見られるということにある。前近代社会では、死亡の大きな原因は、生命の終わりが産業化社会における死亡の典型的な状況である年齢的なものや、低栄養状況にあるのではなかった。感染性の急性の疫病が、人口の年齢構成の変動に影響した。例えば肺結核は、古代のローマ地域では典型的だった。その死は20世紀初頭でも集中する傾向があり、その流行地域における生命表は、死亡率の谷を示している。同時に、前近代社会における史料、例えば初期近代イングランドや20世紀初頭の中国などでは、幼児死亡率が15-35%の社会における20歳時の平均余命と等しい範囲である社会と比べると、幼児死亡率が成人の死亡率とは独立した変動幅を持っている (生命表モデルはこの点を省いている; それらは、年齢別死亡率は均一で、予想される割合に変化させることができる、という推定に依存しているからである)。古代の証拠には、このような効果を規格化できるものはないし(それら史料には、幼児死亡を概観する強い傾向がある)、生命表モデルはこの点を誇張しているものの、比較可能な証拠は、それが非常に高い(死亡率は強く人生の最初の年に強く集中するという)ということを示唆している。 この規模の死亡率は、人的資源において、投資を思いとどまらせ、生産性の成長を阻害する(ローマにおける青年期の死亡率は、近代初期英国におけるよりも三分の二ほど高い); それは、大勢の未亡人と孤児をつくりだし、長期にわたる経済計画を妨げる。衰弱性疾病の罹病率とともに、多くの有効労働年齢層が悪化する。健康調整平均余命表(health-adjusted life expectancy (HALE))は、健康な状況で生きた人びとの数を示し、平均余命の変動範囲は、現代社会においては8%を越えない。ローマのような高い死亡率の社会では、(平均余命の変動範囲は)全体の平均余命を六分の一程度に下回ることがある。健康調整平均余命表(HALE)は、20歳以下の年齢層については、経済的生産性を非常に低下させる影響を帝国に残したといえるだろう。
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死亡率
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/28 16:05 UTC 版)
「ドイツにおける2019年コロナウイルス感染症の流行状況」の記事における「死亡率」の解説
死亡率が低い理由は、3月初めの時点で、人工呼吸器付きの集中治療室 (ICU) が2万5000床あった、当初から1日5~6万件のPCR検査を行う態勢を持っていた、ドイツ連邦政府とウイルス学者たちが、未知のコロナウイルスにより多数の死者が出る事態を8年前にすでに想定していた。
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死亡率
「死亡率」の例文・使い方・用例・文例
- 幼児死亡率の増加
- その病気は死亡率が高かった
- 老人は肺炎による死亡率が高い。
- 具体的な死亡率は入手できません。
- 彼らは幼児の死亡率の低さは医学の進歩のゆえと考えた。
- 都会人は田舎の人よりも死亡率が高い。
- 出生率と死亡率は、ほぼ等しかった。
- 出生数1000に対する死亡率が図13.1に示されている。
- 幼児死亡率.
- 幼児の死亡率を下げる.
- このがんは死亡率が高い.
- この病気は死亡率が高い.
- 死亡率は千人に対し五十人である
- 死亡率
- 死亡率は千人に対して十八人
- 死亡率は千人に対する十八人だ
- 周産期死亡率
- ロシアの死亡率は軒並み高い
- 最大死亡率が25パーセントである一種の天然痘ウイルス
- 約1パーセントの死亡率がある天然痘ウイルスの一種
死亡率と同じ種類の言葉
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