死亡診断書(しぼうしんだんしょ)
死亡診断書
死亡統計は通常、死亡届(211参照)から作成される。死亡が発生すると死亡証明書 1が発行され、死亡証明書に記載された情報から統計が作成される。いくつかの国では死に立ち会った医師によって作成される死亡診断書 2と、法的目的の為に作成される死亡診断書が区別されている。
- 1. イングランド・ウェールズにおける最初の死亡統計は、一般に埋葬登録簿burial registersに基づいて作成される死亡証書bills of mortalityから作られた。人口動態登録に欠陥がある国では、一定期間、通常は調査の前年1年間における死亡に関する調査をもとに死亡統計が作成される。死亡の間接推定indirect estimation of mortalityでは、調査における出生児(637-2)の中の生存子供数number of children surviving、遺児かどうかの状態orphanhood status、寡婦かどうかの状態widowhood status、などの質問項目が用いられる。
死亡診断書
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/03 05:39 UTC 版)
![]() | この記事は特に記述がない限り、日本国内の法令について解説しています。また最新の法令改正を反映していない場合があります。 |

死亡診断書(しぼうしんだんしょ)とは、死亡事由などについての検案について記した書類で診断書の一つである。死体検案書と同様に死亡を証明する効力を持つ。診断した医師、歯科医師のみ(飼育動物が対象であれば獣医師のみ)が死亡診断書を発行できる。また、死因統計作成の資料としても用いられる。一般的な診断書は患者からの依頼があった場合のみ交付するが、死亡診断書がないと死亡届を提出できないので、必然的に必要な書類になる。
最終診察後24時間以内でなくても、死因が明らかに継続的に診療中のものであると予測される場合については死亡診断書が作成される[1][2]。 それ以外の場合はたとえ病院内で死亡した場合であっても死亡診断書を作成することはできず、医師は死体を検案しなければならない。
死亡届を届出者が死亡の事実を知った日から7日以内(国外で死亡したときは、その事実を知った日から3か月以内)に届け出ることが必要であり、死亡者の本籍地、死亡地、届出人の現住所地の順位で当該市町村長・特別区長へ提出する。その際の様式として、死亡診断書(死体検案書)との併用が殆どである。
死亡診断書と死体検案書の使い分け
死体検案書と死亡診断書の書式は同一であるので、不必要な方を二重線で取り消さなければならない(死亡診断書を発行する場合は死体検案書記載に該当する部分を取り消す)。検案を行ってもわからない場合は「不詳」と、時刻・時間を正確に計算できない場合は「(推定)」と記載する。また記載する必要のない項目については偽造防止のために斜線を引く。
記載事項
- 氏名、性別、生年月日
- 死亡したとき
- 死亡したところおよびその種別
- 死亡したところの種別
- 死亡したところ
- 施設の名称
- 死亡の原因
- (ア)直接死因と発病(発症)又は受傷から死亡までの期間
- (イ)(ア)の原因と発病(発症)又は受傷から死亡までの期間
- (ウ)(イ)の原因と発病(発症)又は受傷から死亡までの期間
- (エ)(ウ)の原因と発病(発症)又は受傷から死亡までの期間
- 直接死因には関係しないが上記の疾病経過に影響を及ぼした傷病名等
- 手術の有無と手術年月日
- 解剖の有無とその主要所見
- 死亡の種類
- 外因死の追加事項
- 傷害が発生したとき
- 傷害が発生したところの種別
- 傷害が発生したところ
- 手段および状況
- 生後一年未満で病死した場合の追加事項
- 出生児体重
- 単胎・多胎の別
- 妊娠週数
- 妊娠分娩時における病態又は異状
- 母の生年月日
- 前回の妊娠の結果
- その他特に付言すべき事柄
- 検案年月日、検案書発行年月日と医師の住所・署名・捺印(すべて自書で署名した場合は、捺印はなくともよい)
刑法との関連
医師が公務所に提出すべき診断書、検案書または、死亡証書に虚偽の記載をしたときは、3年以下の禁固、又は、30万円以下の罰金に処す。(刑法第160条)
脚注
出典
- ^ 平成21年度版死亡診断書記入マニュアル、p6
- ^ “平成31年度版死亡診断書(死体検案書)記入マニュアル” (PDF). 厚生労働省. p. 5. 2020年1月15日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 死亡診断書(死体検案書)記入マニュアル平成30年度版 (PDF) - 厚生労働省
- 死亡診断書(死体検案書)記入マニュアル平成31度版 - 厚生労働省(平成31年4月24日付追補内容反映版)
- 死亡診断書(死体検案書)記入マニュアル令和2年度版 - 厚生労働省
死亡診断書
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/09 04:11 UTC 版)
「ケネディ大統領の検死」の記事における「死亡診断書」の解説
ケネディの私的主治医だったジョージ・バークリーは、1963年11月23日に死亡診断書へ署名し、ケネディ大統領の死因は頭蓋骨への銃創であると結論付けた。彼は頭部の致命傷について「衝撃時に頭蓋骨の断片化と、頭蓋骨3部位の剥離を起こす凄まじい外傷で、結果として右大脳半球の離解が起きた」と記述した。また、「第2の傷は第3胸椎の後背部にできた」とも記述している。第2の死亡診断書は、ダラス郡の治安判事セロン・ウォード (Theron Ward) が同年12月6日に署名したものであるが、この中でケネディは、「 (1) 身体の中心付近で右肩のすぐ上のもの、(2) 後頭部中心から右に1インチのもの という2つの銃創の結果として死亡した」と記載されている。
※この「死亡診断書」の解説は、「ケネディ大統領の検死」の解説の一部です。
「死亡診断書」を含む「ケネディ大統領の検死」の記事については、「ケネディ大統領の検死」の概要を参照ください。
「死亡診断書」の例文・使い方・用例・文例
- 死亡診断書
死亡診断書と同じ種類の言葉
- 死亡診断書のページへのリンク