ずがい‐こつ〔ヅガイ‐〕【頭蓋骨】
とうがい‐こつ【頭蓋骨】
頭蓋骨
頭蓋骨
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/24 13:17 UTC 版)
頭蓋骨(ずがいこつ、とうがいこつ)は、頭の全体的な枠組みとしてはたらく、有頭動物の骨様構造である。頭蓋骨は、顔の構造を支持し、脳を外傷から保護する。一般的な読みとしては「ずがいこつ」「とうがいこつ」双方を用いるが、解剖学では「とうがいこつ」とのみ呼称、形質人類学では頭骨と表記して「とうこつ」と称し、「ずがいこつ」という読み方は学問的には用いられない。なお、医療の場では他に橈骨が存在するため、「とうこつ」と呼ぶことは稀である。英語ではskullまたはcranium、複数形craniaである。
- 1 頭蓋骨とは
- 2 頭蓋骨の概要
頭蓋骨
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 16:23 UTC 版)
双弓類 有鱗目 左:双弓類の基本的頭蓋骨。側頭窩が上下に2つある。 右:有鱗目の基本的頭蓋骨。下の弓が消失する。j:頬骨 (jugal) p:頭頂骨 (parietal) po:後眼窩骨 (postorbital) q:方形骨 (quadrate) qj:方形頬骨 (quadratojugal) sq:鱗状骨 (squamosal) 上図に見るように双弓類の頭蓋骨には眼窩の後ろに側頭窩が2つあり、上にある物を上側頭窩、下にある物を下側頭窩と呼ぶ。側頭窩の下縁架橋部を「弓」と呼び、これが上下に2つあることが双弓類の名称の由来となっている。上部の弓は後眼窩骨-鱗状骨(図のpo, sq)からなり、下部の弓は頬骨-方形頬骨-方形骨(図のj, qj, q)からなる。有鱗目も双弓類の一員であるが、この2つの弓のうち、頬骨-方形頬骨-方形骨からなる下部の側頭弓が消失して下側頭窩が下に開き、自由になった方形骨が鱗状骨と可動の関節面を形成することが有鱗目を特徴づける重要な点である。 実際の例としてオオトカゲの頭骨の図を右に示すが、鱗状骨(右図中のsq )は架橋によって後前頭骨(右図ptf )と接続され、上部側頭弓と上側頭窩はまだ存在している一方で、頬骨(右図j )と方形骨(右図q )の間には接続は無く、その部分の側頭弓が消失していることが見て取れる。 一般的にはこのことによって顎の可動性が増している利点があると考えられている。すなわち、方形骨が頬骨によって頭蓋骨前部に結合されなくなったため自由に動けるようになり、方形骨下端(上顎)と関節骨上端(下顎)間に存在する通常の顎関節に加えて方形骨の上端と鱗状骨の下端間にさらに関節が形成され(上図右のq-sq間の太線部)、一種の2重関節となるのである。 ただし、下部側頭弓の消失による下側頭窩の頬部への開放は、ムカシトカゲ目のプレウロサウルス類(Pleurosaurus)や、かつて広弓類とよばれた鰭竜類でも平行進化として同様に生じており、リンコサウルス類のクララジア科(Claraziidae)には可動性の方形骨を持つものがいるなど、これのみによって有鱗目が定義付けられるわけではない。 ヘビ亜目ではさらに後眼窩骨-鱗状骨からなる上部の側頭弓までもが消失し、方形骨だけでなく鱗状骨も頭頂骨(上図のp)との間に関節を持ち自由に動くようになる。これらの事に下顎先端が分離していることも併せて、ヘビ類の顎は非常に大きな自由度をもった可動性を獲得している。ヘビが体直径の何倍もの餌を飲み込めるだけでなく、獲物にかみついた下顎を左右交互に動かして獲物を咽へ送る(俗に「顎で歩く」と言われる)ことが可能なのもこの可動性を得たならばこそである。
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頭蓋骨
出典:『Wiktionary』 (2021/07/25 05:03 UTC 版)
この単語の漢字 | ||
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頭 | 蓋 | 骨 |
ず 第二学年 | がい 常用漢字 | こつ 第六学年 |
音読み | 音読み | 音読み |
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頭 | 蓋 | 骨 |
とう 第二学年 | がい 常用漢字 | こつ 第六学年 |
音読み | 音読み | 音読み |
発音
名詞
関連語
翻訳
- イタリア語: cranio (it) 男性, teschio (it) 男性
- 英語: skull (en)
- エスペラント: kranio (eo)
- オランダ語: schedel (nl) 男性
- スペイン語: cráneo (es) 男性
- スロヴァキア語: lebka (sk)
- チェコ語: lebka (cs) 女性
- 中国語: 头骨, 颅骨 / 頭骨, 顱骨
- テルグ語: పుర్రె (te)
- ドイツ語: Schädel (de) 男性
- フランス語: crâne (fr) 男性
- ベトナム語: sọ (vi) (��)
- ラテン語: calvaria (la) 女性
- ルーマニア語: craniu (ro) 中性
「頭蓋骨」の例文・使い方・用例・文例
- 頭蓋骨を骨化する
- 頭蓋骨のこの部分の骨はまだ骨化していない。
- 彼女は肉のないその頭蓋骨を見つめた。
- 篩骨とは頭蓋骨の中にある方形の骨である。
- 調べを進めるうちに、頭蓋骨が、何か重い一撃を受けて打ち砕かれているのが明らかになった。
- 何か重い兇器でやられたらしく、頭蓋骨は粉砕された。
- 太った女性も、若いカップルも、眠っているインド人も、そして、背の高い黒服の男も。しかし、今では皮膚も肉も髪もなくなって、ぼんやり光る白い頭蓋骨から、からっぽの眼窩がにらみつけていた。
- 頭蓋骨から骨を円形断面に取り外す手術
- 頭蓋骨の発見は古生物学者を釘付けにした
- 分割した脊柱と頭蓋骨または頭蓋に包まれた大脳を持つ骨性または軟骨性頭蓋骨を持つ動物
- 一般的にずっしりした体のサンショウウオまたはワニを思わせる、硬く平たい頭蓋骨頭と円錐歯がある絶滅した両生類
- 頭蓋骨の側頭部に穴が無い原始的爬虫類
- 頭蓋骨のそれぞれの眼の後ろに一対の穴がある爬虫類
- 巨大なくちばしの付いた頭蓋骨を持ち、四足の草食性で角のある恐竜類の総称
- 頭蓋骨の側部に一時的な一対の穴がある絶滅した爬虫動物
- 英国原産の頑強でずんぐりした犬で、幅広い頭蓋骨とすべすべした被毛を持つ
- 人間の頭蓋骨に似た模様が背中にある欧州産スズメガ
- トランスヴァール州で発見された頭蓋骨に代表される初期のヒトでありうる
- 頭蓋骨の両心耳の直径
- 頭蓋骨の前頂の、または、頭蓋骨の前頂に関する
頭蓋骨と同じ種類の言葉
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