砧骨とは? わかりやすく解説

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きぬた‐こつ【×砧骨】

読み方:きぬたこつ

耳小骨の一。鐙骨(あぶみこつ)と槌骨(つちこつ)の間にある。ちんこつ


ちん‐こつ【×砧骨】

読み方:ちんこつ

きぬたこつ


きぬた骨

同義/類義語:砧骨
英訳・(英)同義/類義語:anvil, , incus, incus

3つある耳小骨一つ鼓膜結合したつち骨から伝えられ振動を、あぶみ骨伝える。

砧骨

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/10 03:44 UTC 版)

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左の砧骨。A. 内部から B. 正面から
長軸で切断して開いた耳管

砧骨(きぬたこつ、incus)は、中耳にある骨。の形をしており、中耳にある3つの耳小骨のうちの1つである。横方向に接続されている槌骨から振動を受け取り、内側で鐙骨に伝達する。ラテン語: Incus はその形が金床に似ていることからそう呼ばれ、金床を意味するanvilとも呼ばれる。

構造

砧骨は中耳にある3つの耳小骨のうちの2番目の骨であり、音を伝える働きをする。その形は金床に似ており、骨体から伸びる短脚と長脚の十字があり、これは槌骨とつながる[1]:862。短脚は砧骨の後靭帯に付着し、長脚は豆状突起である鐙骨とつながる。

砧骨の上靭帯は、骨体で鼓室英語版の屋根に付着する。

機能

中耳の振動は、鼓膜を介して受け取られる。鼓膜の上にある槌骨は振動を砧骨に伝達し、続いて鐙骨に振動が伝わる[1]:862

歴史

Incusは金床を意味するラテン語である。複数の資料によると砧骨の発見者は解剖学者・哲学者のAlessandro Achilliniとされている[2][3]。砧骨について初めて書かれているのはBerengario da CarpiCommentaria super anatomia Mundini (1521)である[4]アンドレアス・ヴェサリウスは『ファブリカ英語版[5]の中で初めて耳小骨の2番目の骨を金床にたとえ、incusという名前を命名した[6]。長脚の最後の部分は、1615年にPieter Paawにより「4番目の耳小骨」と表現されたことがある[7]

出典

  1. ^ a b Drake, Richard L.; Vogl, Wayne; Tibbitts, Adam W.M. Mitchell; illustrations by Richard; Richardson, Paul (2005). Gray's anatomy for students. Philadelphia: Elsevier/Churchill Livingstone. ISBN 978-0-8089-2306-0 
  2. ^ Alidosi, GNP. I dottori Bolognesi di teologia, filosofia, medicina e d'arti liberali dall'anno 1000 per tutto marzo del 1623, Tebaldini, N., Bologna, 1623. http://gallica.bnf.fr/ark:/12148/bpt6k51029z/f35.image#
  3. ^ Lind, L. R. Studies in pre-Vesalian anatomy. Biography, translations, documents, American Philosophical Society, Philadelphia, 1975. p.40
  4. ^ Jacopo Berengario da Carpi,Commentaria super anatomia Mundini, Bologna, 1521. https://archive.org/details/ita-bnc-mag-00001056-001
  5. ^ Andreas Vesalius, De humani corporis fabrica. Johannes Oporinus, Basle, 1543.
  6. ^ O'Malley, C.D. Andreas Vesalius of Brussels, 1514-1564. Berkeley: University of California Press, 1964. p. 121
  7. ^ Graboyes, Evan M.n; Chole, Richard A.; Hullar, Timothy E. (September 2011). “The Ossicle of Paaw”. Otology & Neurotology 32 (7): 1185–1188. doi:10.1097/MAO.0b013e31822a28df. PMC: 3158805. PMID 21844785. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3158805/. 

外部リンク


砧骨

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/23 09:13 UTC 版)

耳小骨」の記事における「砧骨」の解説

「砧骨」も参照 砧骨 (きぬたこつIncus) は爬虫類段階単弓類哺乳類進化したときに獲得され新たな耳小骨である。元は哺乳類以外の四肢動物では顎関節の上顎側を構成していた方形骨(quadrate)であった。砧とは衣などをのせて打つ台のことで、Incusとはラテン語金床のこと。その名の通り槌骨からの振動受け止める働きをする。

※この「砧骨」の解説は、「耳小骨」の解説の一部です。
「砧骨」を含む「耳小骨」の記事については、「耳小骨」の概要を参照ください。

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砧骨

出典:『Wiktionary』 (2021/08/16 11:21 UTC 版)

名詞

きぬたこつちんこつきぬたぼね

  1. きぬたぼね

「砧骨」の例文・使い方・用例・文例

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