へび【蛇】
《「へみ」の音変化》有鱗(ゆうりん)目ヘビ亜目の爬虫(はちゅう)類の総称。体は円筒形で細長く、四肢を欠く。全身うろこにおおわれ、腹部のうろこを起伏させながら体をくねらせて進む。舌は先が二つに分かれ、空気の振動やにおい、温度差を感じ取る。目は1枚の膜に覆われ、まぶたは固着していて動かない。卵生または卵胎生。カエル・ネズミ・小鳥や鳥の卵を捕り、丸飲みする。アオダイショウなど無毒のもの、マムシ・ハブなど有毒のものがある。南極を除く各大陸に広く分布するが、熱帯・亜熱帯に多い。一般に、執念深いなどとして人に嫌われるが、神の使いなどともされる。くちなわ。ながむし。かがち。《季 夏》「—逃げて我を見し眼の草に残る/虚子」
ヘビ
生物の名前総称など: | ブルーギル プラス鎖RNAウイルス プルテウス幼生 ヘビ ヘルペスウイルス マイナス鎖RNAウイルス マウス |
ヘビ
ヘビ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 02:24 UTC 版)
ヘビ(蛇、英: snake[1][2])は、爬虫綱有鱗目ヘビ亜目(Serpentes)に分類される爬虫類の総称[3]。トカゲとは類縁関係にあり共に有鱗目を構成している[4]。体が細長く、四肢は退化しているのが特徴[5]。ただし、同様の形の動物は他群にも存在。
注釈
- ^ とりわけ関東地方西部から中部地方にかけての勝坂式土器様式には、写実性に富むものから抽象的なものまで様々な造型がみられる[21]。こうした蛇体文の成立過程をみていくと、土器文様の立体化ならびに加飾性の進展という2つの法則性がみられ、ことに立体化の最終段階に火焔土器が位置づけられる[20]。ただし、縄文人の意識におけるヘビの存在は、能登健(考古学)によれば、ヘビが最初にあってそれが文様にとけ込んだというよりは、むしろヘビをモチーフにしなかったにもかかわらず結果としてヘビに見えたため頭がつけられてヘビになったというプロセスを経ての装飾化であるという[20]。
- ^ 日本の伝統的な焼畑農業に際しては、焼畑開始にあたってヘビに一時退散の唱文が述べられるが、これは地神に許しを請う行為と理解されている[22]。また、『常陸国風土記』には継体天皇の時代のこととして新たな水田を開発しようとしたが夜刀(ヤト=谷戸、すなわち荒蕪地)の神であるヘビに妨げられたとの説話が収載されており、『古事記』や『日本書紀』にはスサノオノミコトの八岐大蛇退治の伝説がある[22]。いずれも地神であるヘビの排斥に関連する伝承である[22]。
- ^ ブームスラングは、ナミヘビ科の毒蛇。日本語版のハリー・ポッター作品では「毒ツルヘビの」と訳されている。詳細はハリー・ポッターシリーズの魔法薬一覧を参照。
出典
- ^ 小西友七、南出康世『ジーニアス英和辞典 第4版』大修館書店、2006年、1806頁。ISBN 978-4-469-04170-5。
- ^ プログレッシブ英和中辞典(第4版) - snake. コトバンク. 2019年3月9日閲覧。
- ^ a b 百科事典マイペディア - ヘビ(蛇)【ヘビ】. コトバンク. 2019年3月9日閲覧。
- ^ a b 世界大百科事典 第2版 - ヘビ【ヘビ(蛇) snake】. コトバンク. 2019年3月9日閲覧。
- ^ ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 - ヘビ類. コトバンク. 2019年3月9日閲覧。
- ^ 松井孝爾. 日本大百科全書(ニッポニカ) - ヘビ #生態. コトバンク. 2019年3月9日閲覧。
- ^ 松井孝爾. 日本大百科全書(ニッポニカ) - ヘビ #毒と捕食. コトバンク. 2019年3月9日閲覧。
- ^ a b c d e f 對比地孝亘、疋田努(協力)「ヘビの首はどこまでか? : 徹底紹介!不思議だらけの体と特殊能力」『ニュートン』第33巻第2号、ニュートンプレス、2013年2月、 94-103頁、 ISSN 0286-0651、 NAID 40019542933。
- ^ “ヘビのウロコに「剥がれない潤滑油」、初の発見”. ナショナルジオグラフィック日本版サイト (2015年12月14日). 2019年5月2日閲覧。
- ^ a b c d e f 松井正文「爬虫類にみる多様性と系統」『脊椎動物の多様性と系統』松井正文(編集)、岩槻邦男・馬渡峻輔(監修)、裳華房〈バイオディバーシティ・シリーズ7〉、2006年、129頁。ISBN 4785358300。
- ^ a b c d e 疋田努『爬虫類の進化』東京大学出版会〈Natural History Series〉、2002年、85-87頁。ISBN 4130601792。
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- ^ 「ヘビは水中ではなく陸上で進化、米論文」『AFPBB News』フランス通信社、2012年7月30日。2013年3月29日閲覧。
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- ^ Pyron RA, Burbrink FT, Colli GR, de Oca AN, Vitt LJ, Kuczynski CA, Wiens JJ. (2011). “The phylogeny of advanced snakes (Colubroidea), with discovery of a new subfamily and comparison of support methods for likelihood trees”. Mol. Phyl. Evol. 58 (2): 329-342. PMID 21074626.
- ^ 『蛇―日本の蛇信仰』1979年、法政大学出版局 ISBN 4-588-20321-5 / 講談社学術文庫 ISBN 4-06-159378-1[要文献特定詳細情報]
- ^ “伏義とは”. 高島神社. 2019年5月2日閲覧。
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- ^ 『蛇と女と鐘』182-183頁
- ^ 藤沢衛彦『日本伝説叢書 信濃の巻』日本伝説叢書刊行会、1917年。
- ^ 常光徹『しぐさの民俗学』ミネルヴァ書房 2006年、ISBN 4623046095 pp.170-171.
- ^ 信濃生薬研究会 1971, p. 23.
- ^ 信濃生薬研究会 1971, p. 90.
- ^ 佐久市志編纂委員会編纂『佐久市志 民俗編 下』佐久市志刊行会、1990年、1385ページ。
「ヘビ」の例文・使い方・用例
- ヘビが脱皮をしているところをたまたま見つけた
- 世界ヘビー級チャンピオン
- ヘビを見るとぞっとする
- 彼はヘビを踏みそうで怖かった
- 無毒のヘビ
- たくさんたばこを吸う人,ヘビースモーカー
- おじはヘビ類の生物の研究をしている
- このあたりではヘビに注意しなさい
- ヘビが怖いかい
- 車の中にヘビがいたと彼女は金切り声で叫んだ
- ヘビはいつ脱皮しますか
- 彼女はヘビを見て気絶した
- 大の愛煙家,ヘビースモーカー
- ヘビメタの音楽を聴くのは耐えられない
- あそこにいるアジアヘビウが見えますか?
- 音楽を聴きながらそのヘビーメタルファンは叫び声をあげた。
- 彼はかつて有望なライトヘビー級の選手だった。
- 私は十代のヘビメタ音楽ファンだ。
- これは私が観戦したヘビーウェイト級の激しい打ち合いの中でも最高のひとつだ。
- ガラガラヘビにかまれたときのために、抗蛇毒素を持って行くよ。
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