アシナシトカゲ科
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/29 12:32 UTC 版)
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       ヒメアシナシトカゲ Anguis fragilis
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| 亜科 | |||||||||||||||||||||
アシナシトカゲ科 (アシナシトカゲか、学名: Anguidae) はトカゲの科の一つ。3亜科におよそ13属120種が属する。アシナシトカゲという名であるが、多くの種は四肢を持ち Galliwasp、Alligator lizard などと呼ばれる。これに対し、無足の種は slowworm、glass lizardと呼ばれる。鱗の下には硬い皮骨を持つ[1]。
肉食・昆虫食性であり、様々な環境に生息する。卵生種・胎生種双方を含む。ほとんどの種は地上性だが、樹上性種もいる[1]。
化石記録は比較的多い。北米西部、白亜紀後期-第三紀の層からよく出土し、最古の化石はカナダ、カンパニアン後期(約7500万年前)の層から産した Odaxosaurus priscus である。北米に化石が多いことからすると、この科は白亜紀に北米で進化し、第三紀にヨーロッパにまで分布を広げたと考えられる。 これらの化石は既に現生種とよく似たタガネ型の歯・皮骨を獲得している。暁新世-始新世にかけて多様性を増やし、Glyptosaurus 属など、大型化し、破砕に向いた歯列を進化させた種も出現した[2]。
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Helodermoides tuberculatus の化石
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まぶた、外耳をもつ
(バルカンヘビガタトカゲ) 
分類
   北米に生息するギンイロアシナシトカゲ科(Anniellidae、1属2種)とアフリカに広く分布するモノペルティス科(Monopeltis、19属)ならびにミミズトカゲ亜目(Amphisbaenia)は近縁であり、この科に含めることもある[2]。
以下に現生種の一覧を示す[3]。
- Diploglossinae - 中米-南米。Ophiodes 属以外は四肢を持つ。英名:Galliwasp 
    
- Celestus - 29種
 - Diploglossus - 17種
 - Ophiodes - 4種
 
 - Gerrhonotinae - 中米-南米北部。四肢を持つ。英名:Alligator lizards 
    
- Abronia - 28種
 - Barisia - 4種
 - Coloptychon - 1種
 - Gerrhonotus - 6種
 - Mesaspis - 6種
 - Elgaria - 6種
 
 - アシナシトカゲ亜科 Anguinae - ヨーロッパ・東南アジア・北米。四肢を持たない。 
    
- Anguis - 4種 ヒメアシナシトカゲ
 - Dopasia - 5種
 - Ophisaurus - 8種
 - Pseudopus - 1種 バルカンヘビガタトカゲ
 
 
脚注
- ^ a b Bauer, Aaron M. (1998). Cogger, H.G. & Zweifel, R.G.. ed. Encyclopedia of Reptiles and Amphibians. San Diego: Academic Press. pp. 152–155. ISBN 0-12-178560-2
 - ^ a b Conrad, Jack L.; Norell, Mark. (2008). “The braincases of two glyptosaurines (Anguidae, Squamata) and anguid phylogeny”. American Museum novitates.
 - ^ “Anguidae in Reptile Database”. 2012年10月16日閲覧。
 
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