鱗竜形類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/19 06:41 UTC 版)
鱗竜形類 Lepidosauromorphs |
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地質時代 | |||||||||||||||||||||
三畳紀前期 - 完新世(現代) | |||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||
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シノニム | |||||||||||||||||||||
Ankylopoda (Obsolete Clade) |
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和名 | |||||||||||||||||||||
鱗竜形類 (りんりゅうけいるい) | |||||||||||||||||||||
下位分類 | |||||||||||||||||||||
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鱗竜形類(りんりゅうけいるい[1]、英語: Lepidosauromorpha)は、双弓類に属する爬虫類の一群である。
概要
現存する唯一の下位グループは鱗竜類(Lepidosauria)(トカゲ、ヘビ、 ミミズトカゲとムカシトカゲなど)。ワニや鳥類を含む主竜類(Archosauromorpha)とは比較的近類(最近ではカメは主竜類に近いことがわかってきている)。鱗竜形類はペルム紀にはカメ及び主竜類の祖先(主竜形類)と分岐し、続く三畳紀には適応放散を果たし、鰭竜類(首長竜などを含むグループ)などを生み出した。[2]。
鱗竜形類は主竜形類(主竜類)と異なり、より原始的な這う姿勢をとり、魚のような正弦波を描く動作で移動し、烏口骨と胸骨をつなぐ関節を持ち、面生歯を持つ。比較して主竜形類は、矢状面歩行で移動し、より小さな皮骨を持ち、胸骨がより小さいか失われており、槽歯類歯列(ソケットに収まった歯)を持つ。
鱗竜形類は這う姿勢をとるため大量のエネルギーを浪費する必要はなく、現生のものは全て変温動物である。
脚注
- ^ 『[新版] 恐竜の世界 DVD付』真鍋真監修、Gakken、2018年、88頁。ISBN 978-4-05-406663-2。
- ^ “Phylogenetic Tree”. 2016年8月16日閲覧。
鱗竜形類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 14:06 UTC 版)
「白亜紀と古第三紀の間の大量絶滅」の記事における「鱗竜形類」の解説
主竜類に属さない爬虫類である鱗竜形類(ヘビ、トカゲ、ムカシトカゲなどを含む)は、系統としてはK-Pg境界を生き延びた。 ムカシトカゲ目は、中生代初期には広い地域に分布し、比較的繁栄していた。しかし、中生代中期になると、南アメリカで非常に繁栄した例を除いて衰退していき、現在ではニュージーランドに1属が生息するのみである。 一方でトカゲやヘビ、ミミズトカゲに代表される有鱗目は、ジュラ紀に適応放散して様々な生態的地位を占めるようになり、白亜紀を通して繁栄し続けた。これらはK-Pg境界以降も生存し、現代の爬虫類では最も多様で成功した系統となり、6000を超える種が生息している。陸生有鱗目では、オオトカゲ類(英語版)やポリグリファノドン類(英語版)などで絶滅した科も多く、化石記録によれば、この被害から回復するのに1000万年ほどがかかったとされる。
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