ヤガラ科とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ヤガラ科の意味・解説 

ヤガラ科

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/12/23 06:54 UTC 版)

ヤガラ科
アオヤガラ Fistularia commersonii
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: ヨウジウオ目 Syngnathiformes
亜目 : ヨウジウオ亜目 Syngnathoidei
: ヤガラ科 Fistulariidae
: ヤガラ属 Fistularia
英名
Cornetfish
下位分類
本文参照

ヤガラ科(ヤガラか、学名Fistulariidae)は、ヨウジウオ亜目に所属する魚類の分類群の一つ。ヤガラ属(ヤガラぞく、学名: Fistularia)のみ1属で構成され、アオヤガラアカヤガラなど4種が含まれる[1]。科名の由来は、ラテン語の「fistula(パイプ)」から[2]。簳(矢の棒状の長い部分)のように細長い魚で矢柄とも書く。

分布・生態

ヤガラ科の魚類はすべて海水魚で、太平洋インド洋大西洋熱帯亜熱帯域に広く分布する[1]。日本近海からはアカヤガラFistularia petimba)およびアオヤガラF. commersonii)の2種が知られ、前者は高級食用魚として珍重される[3]。このほか、マダラヤガラ(F. tabacaria)は大西洋、F. corneta は東部太平洋に限局して分布する[2]

本科魚類はサンゴ礁岩礁などの比較的浅い海で生活し、小魚や甲殻類を主に捕食する[1]。細長い筒状の口を使って、岩やサンゴの間に潜む獲物を吸い込むことに適応している[1]

アカヤガラは味の良い魚であるが、入荷量が少なく白身の高級魚として扱われる。椀物、鮨種、刺身で食べられる。大阪山陰地方では大砲(たいほう)、九州北部では笛魚、鹿児島では笛吹、沖縄ではヒーフチャー(火吹竹英語版の意)と呼ばれる[4]。また、ヤガラは弓矢の幹の部分(矢柄)から来ている[4]

形態

アオヤガラFistularia commersonii)。細長い体と筒状の口、後方に伸長する尾鰭の鰭条が本科魚類の特徴である

ヤガラ科の仲間は細長い体型をもち、(口先)は細長く筒状に発達する[1]。最大で全長1.8メートルにまで達するが、通常は1メートル未満であることが多い[1]。近縁のヘラヤガラ科とよく似た外見を有するものの、ヤガラ類は口ヒゲをもたず、肛門の開口部が腹鰭のすぐ後ろに位置するなど、形態学的な差異は比較的大きい[1]。体表にはがなく、一部の種類では小突起が列状に並ぶ[1]側線はよく発達し、背部正中に弧を描きながら尾鰭鰭条にまで達する[1]

背鰭と臀鰭は棘条を欠き、いずれも13-20本の軟条で構成される[1]。尾鰭は二又に分かれ、中央の2本の鰭条が著しく伸長する[1]椎骨は76-87個で、腹椎の2本の突起のうち後方のものは退縮傾向を示す[1]

分類

ヤガラ科にはNelson(2016)の体系において1属4種が認められている[1]

アカヤガラFistularia petimba)。やや深みに生息する種類。食用になるほか、吻は漢方薬としても利用される[3]

出典・脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m 『Fishes of the World Fifth Edition』 pp.409-410
  2. ^ a b Fistulariidae”. FishBase. 2012年5月27日閲覧。
  3. ^ a b 『日本の海水魚』 p.186
  4. ^ a b アカヤガラ 長崎大学
  5. ^ マダラヤガラ(新称)”. 水産総合研究センター開発調査センター. 2012年5月27日閲覧。

参考文献

外部リンク


「ヤガラ科」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ヤガラ科」の関連用語

ヤガラ科のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ヤガラ科のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのヤガラ科 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2026 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2026 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2026 GRAS Group, Inc.RSS