鱗とは?

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いろ‐くず〔‐くづ〕【×鱗】

などのうろこ。うろくず。〈和名抄

など、うろこのある生き物うろくず

宇治川の底に沈める—を網ならねどもすくひつるかな」〈栄花御裳着


いろこ【×鱗】

《「うろこ」の古形

うろこ。いろくず

高麗あげばり十一間を—のごとくうちたり」〈宇津保・吹上下〉

頭のふけ。〈和名抄


うろ‐くず〔‐くづ〕【×鱗】

などのうろこ。いろくず

「そのは—あり」〈体源鈔

いろくず

山野(けだもの)、江河の—に至るまで」〈盛衰記・四〇〉


うろこ【×鱗】

《「いろこ」の音変化

動物の体を覆って保護する硬い薄片魚類では真皮から形成されたもの、爬虫(はちゅう)類・鳥類哺乳類一部では表皮角質化したもの。こけら。

鱗形(うろこがた)」の略。

三角形したもの明朝体の「三」の各横画にみられる三角形など。

鱗の画像
魚類の鱗

こけ【×鱗】

「こけら(鱗)」に同じ。


こけら【×鱗】

などの、うろこ。こけ。


りん【×鱗】

人名用漢字] [音]リン(呉)(漢) [訓]うろこ こけら

のうろこ。「鱗介鱗族魚鱗銀鱗逆鱗(げきりん)・細鱗片鱗

うろこ状のもの。「鱗雲鱗粉鱗毛


りん【×鱗】

接尾助数詞のうろこ、また、の数を数えるのに用いる。「一鱗」


いろくず いろくづ 【鱗】

〔名〕

魚類、爬(は)虫類などの体の表面をおおう堅い小片。うろこ。いろこ。うろくず。こけら。こけ。

*十巻本和名抄(934頃)八「鱗 唐韻云鱗〈音隣 伊路久都 俗伊侶古甲也」

② うろこをもった生きものや龍などをいう。いろこ。うろくず

公任集(1044頃)「みな底に沈める底のいろくずをあみにあらでもすくひつる哉」

[語誌](1)イロざらざらした細かいものの意で、クヅは屑かという。もともと鱗(うろこ)を意味する語で、同義イロコ併用される一方、より正式の語と意識されていたらしい。のちに魚類表わすようになり、一三世紀ころには鱗の意味はイロコ表わすようになる。
(2)一四世紀ころからウロクヅが見えはじめ、一六世紀には優勢となり、イロクヅは文章語歌語などに用いられる雅語となった。


いろこ【鱗】

〔名〕 (後世は「うろこ」)

① =いろくず(鱗)①〔十巻本和名抄(934頃)〕

② =いろくず(鱗)②

③ (のうろこに似ているところから) 頭のふけ。いろこくず。

*十巻本和名抄(934頃)二「雲脂 墨子五行記云 頭垢雲脂〈和名加之良乃安加 一云以呂古〉」


うろくず うろくづ 【鱗】

〔名〕

① =うろこ(鱗)①

玉塵抄(1563)二四「かわらをかさねてしいたはうろくづをたたうだ如なぞ」

② 「うろこ(鱗)①」を持つものの総称

仮名草子尤双紙(1632)下「物のかしらの品々〈略〉鱗(ウロクヅ)の頭は竜」

③ 「うお()」の異称

米沢沙石集(1283)六「近江の湖にして鱗(ウロクヅ)を取り給ふ事は目出たき功徳也」

[語誌]古くイロクズイロクズからウロクズへと語形変化が起こったのは中世で、近世までにはウロクズの方が優勢となる。


うろこ【鱗】

〔名〕

魚類爬虫(はちゅう)類、哺乳類一部などの表面をおおい、体を保護している小片魚類のものは真皮変化したもの爬虫類のものは表皮角質化したもの哺乳類属すセンザンコウのものは表皮化骨してできたものとされる。いろこ。いろくずうろくず。こけ。こけら。

玉塵抄(1563)二四「などもうろこが黄な金のやうにひかるぞ」

魚類一般をさす称。特に、(こい)をさしていうことがある。さかな。

海道記(1223頃)手越より蒲原屋上に鱗を葺(ふけ)り」

③ 頭のふけ。〔浜荻仙台)(1813頃)〕

④ 「うろこがた鱗形(一)①」の略。

咄本聞上手(1773)幽霊「をを、白むくがなくても、うろこの半てんで」

(5) 鱗の形をした紋所の名。丸に一つ鱗、北条鱗、赤垣鱗、二つ鱗などの種類がある。うろこがた

丸に一つ鱗@赤垣鱗@北条鱗@二つ鱗の画像

(6) (鱗が並んだとき、三角形にみえるところから) 三角形のこと。または三角形のしるし。うろこがた

滑稽本浮世床(1813‐23)初「◯(まるいもの)や△(ウロコ)や、いろいろな切(きっ)かけをして」

(7) (△のしるしであらわすところから) 荒物屋魚屋畳屋履物屋などが用いた三の数の符丁。〔特殊語百科辞典1931)〕

(8) (客の最も多い娼妓はその名簿の上に△の印をつける風習があったところから) 評判の高い娼妓異称はやりっこ

狂歌古今馬歌集(1805)上「おやまにうろこてふ名ある事を聞侍りて、うろことはいかなるものとよく見ればさも恐ろしき爪の長もの

(9)能楽芝居などで、嫉妬して怒る鬼女鱗形模様のついた衣装を着ていることが多いところから) 妻、女房ののしり、またはいやしめていう語。

(10)劇場平土間後方に△形の席が一つあり、これに無料の客を入れたところから) 無料入場するときの手。または無料入場者

(11)うろこそうば鱗相場)」の略。

[語誌](1)古くイロコ呼ばれたが、一五世紀後半ころよりウロコ現われ、一七世紀初めには一般化したようである。
(2)青森を除く東日本ではコケ・コケラが鱗を意味する語として分布するが、すでに若年層では用いないものも多く廃語化の様相を呈する地域もある。なお、近世江戸ではウロコ用いるが、これは多く三角形あらわし、鱗の意味ではコケ用いた。


こけ【鱗】

〔名〕

① =こけら(鱗)〔書言字考節用集(1717)〕

雑俳柳多留‐一四(1779)「赤みそにこけがういてて呑める也」

② 「きのこ()」の異称。〔物類称呼(1775)〕


こけら【鱗】

〔名〕 (「こけら()②」からか) うろこ。などの表面をおおっている細片。こけ。

御伽草子・鼠の権頭古典文庫所収)(室町末)「こけらとれかね、ふてぎわにてめいわく申候」


読み方:ウロコ(uroko)

(1)のうろこ。
(2)
(3)ふけ。


読み方:コケkoke

うろこ。


作者瀬戸内寂聴

収載図書
出版社新潮社
刊行年月2000.1

収載図書瀬戸内寂聴全集15みみらく風のない日々・髪 他
出版社新潮社
刊行年月2002.4

収載図書
出版社新潮社
刊行年月2002.8
シリーズ名新潮文庫


鱗(うろこ) scale

体表被う多少とも固い薄片を指す語。脊椎動物皮膚表皮真皮からなり魚類の鱗は真皮から分化するが、爬虫類の鱗は表皮部分角質化して鱗状になったものである。この角質化脊椎動物陸上生活に移行するのに伴った変化で、体内水分蒸発防止や、身を守る意義がある。カメの甲や頭部にある大きな鱗を、便宜上鱗板と呼ぶこともある。

読み方
うろこ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/24 15:48 UTC 版)

(うろこ、ギリシア語: λεπις (lepis)ラテン語: squama)は、動物の体表を覆う硬質の小片状の組織である。


  1. ^ 高澤等著『家紋の事典』東京堂出版 2008年


「鱗」の続きの解説一覧

出典:『Wiktionary』 (2020/01/01 10:50 UTC 版)

発音

熟語

成句



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