ハイドロキシアパタイトとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 化学 > 薬学 > アパタイト > ハイドロキシアパタイトの意味・解説 

ハイドロキシアパタイト【hydroxyapatite】

読み方:はいどろきしあぱたいと

骨を構成する基本物質である水酸化燐灰石(りんかいせき)のこと。たんぱく質分離精製のためのクロマトグラフィー用いられるほか、人体の骨や歯と同じ化学組成をもつことを利用して人工骨人工歯への実用化進められている。ヒドロキシアパタイト水酸アパタイトHAP


ハイドロキシアパタイト

リン酸カルシウムでできた歯や骨を構成する成分エナメル質(歯の一番表面部分)は97%象牙質エナメル質の下の組織)の70%がハイドロキシアパタイトでできている。

水酸燐灰石

(ハイドロキシアパタイト から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/19 14:58 UTC 版)

水酸燐灰石
ボリビアポトシ県で採掘された水酸燐灰石。13mm×5mm×4mm。
シュツルンツ分類 8.BN.05
化学式 Ca5(PO4)3(OH)(水酸化リン酸カルシウム
結晶系 六方晶系
モル質量 502.306g/mol
モース硬度 5
無色、白色、灰色、黄色、黄緑色
条痕 白色
比重 3.14-3.21
屈折率 nω = 1.651 nε = 1.644
複屈折 δ = 0.007
プロジェクト:鉱物Portal:地球科学
テンプレートを表示

水酸燐灰石(すいさんりんかいせき、hydroxyapatite, HAP水酸アパタイトヒドロキシアパタイトハイドロキシアパタイト[1])は、燐灰石のうち、1価の陰イオンとして水酸基を主に含むものの総称人間をはじめとする脊椎動物といった硬組織の主要構成成分である。

幾つかの前駆体の存在が知られており、アモルファスリン酸カルシウム(ACP)、リン酸第8カルシウム英語版(OCP)、リン酸第3カルシウムβ相(β-TCP)、リン酸一水素カルシウム水和物(DCPD、ブルッシャイト英語版)などがあげられる。

また、バイオマテリアルの重要な原材料である。

鉱物としては、堆積岩中や、グアノの主成分、フッ素燐灰石仮晶として産出することが多い[2]。結晶として産出してもフッ素燐灰石など他の燐灰石を含むことが多く、端成分としての結晶は希少である。

脚注

  1. ^ ハイドロキシアパタイト”. 薬学用語解説. 公益社団法人日本薬学会. 2018年10月26日閲覧。
  2. ^ 堀秀行『愛蔵版 楽しい鉱物図鑑』、2019年、P.321

ウィキメディア・コモンズには、水酸燐灰石に関するメディアがあります。


「ハイドロキシアパタイト」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



ハイドロキシアパタイトと同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ハイドロキシアパタイト」の関連用語

1
エッチ‐エー‐ピー デジタル大辞泉
100% |||||

2
ヒドロキシアパタイト デジタル大辞泉
100% |||||

3
水酸アパタイト デジタル大辞泉
100% |||||


5
水酸化燐酸カルシウム デジタル大辞泉
100% |||||

6
水酸燐灰石 デジタル大辞泉
100% |||||


8
人工骨 デジタル大辞泉
100% |||||



ハイドロキシアパタイトのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ハイドロキシアパタイトのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
歯イタッ!でどっとこむ歯イタッ!でどっとこむ
Copyright (C) 2025 haitade.com All Rights Rserved,
歯イタッ!でどっとこむ教えて歯科用語
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの水酸燐灰石 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS