象牙質とは? わかりやすく解説

ぞうげ‐しつ〔ザウゲ‐〕【象牙質】

読み方:ぞうげしつ

歯の主要部をなす組織黄白色で骨質より硬く歯冠ではエナメル質に、歯根ではセメント質覆われ内部歯髄がある。歯質


象牙質(ぞうげしつ)

歯のエナメル質(一番表面組織 )の下にあり、歯髄(歯の中の神経血管などの組織)を取り囲む組織

象牙質

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/20 12:43 UTC 版)

象牙質(ぞうげしつ、Dentin)はの主体をなす[1]硬組織である。エナメル質セメント質歯髄腔の間にある[2]象牙芽細胞により作られる[3]。エナメル質より柔らかいため、う蝕が象牙質まで達した後は急速に進行する。


  1. ^ 久米川ら, p.10
  2. ^ 久米川ら, pp.10-11
  3. ^ 岩久ら, p.7
  4. ^ a b c d e 中塚, p.68
  5. ^ a b c d e 中塚, p.69
  6. ^ a b c d e 久米川ら, p.11


「象牙質」の続きの解説一覧

象牙質

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/18 05:26 UTC 版)

歯の発生」の記事における「象牙質」の解説

象牙質形成の項参照のこと。 象牙質形成は、歯の発生crown stage最初の段階である。象牙質形成エナメル質形成より先に始まることは間違いない。象牙質形成それぞれの段階で、異なった象牙質を形成する外套象牙質、原生象牙質第二象牙質第三象牙質がある。 象牙芽細胞歯乳頭細胞から分化する象牙芽細胞内エナメル上皮直接隣接している区域にて有機基質分泌し始める。有機基質直径0.10.2μmという大きな直径膠原線維含んでいる。象牙芽細胞は、象牙質を形成しながら歯の中心に近づく。そのため、象牙質の形成は歯の外部から内部向かって進行する。象牙質の形成が進むにつれ、ハイドロキシアパタイト結晶形成及び基質石灰化が起こる。この石灰化によって形成される象牙質は外套象牙質として知られ通常150μm厚さを持つ。 外套象牙質は歯乳頭存在する基質から形成されるが、原生象牙質異な過程作られる象牙芽細胞有機基質石灰化のために、細胞外の有用な物質運び込み大きさを増す。さらに、大きな象牙芽細胞からコラーゲン少量分泌されしっかりと配列し石灰化のために使われるまた、他の物質例え脂質、リンタンパク質、リン脂質なども分泌される。 (狭義の)第二象牙質生理的第二象牙質)は歯根の形成終了してから非常に遅い速度形成される。これは歯に沿って一定形成されるのでなく、歯冠に近いほど早く形成される。この形成生涯続くため、年をとるほど歯髄小さくなるこのうち第三象牙質修復象牙質としても知られ摩耗う蝕の様な刺激反応して形成される。なお、広義第二象牙質第三象牙質を含む。

※この「象牙質」の解説は、「歯の発生」の解説の一部です。
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象牙質

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/21 20:43 UTC 版)

ヒトの歯」の記事における「象牙質」の解説

詳細は「象牙質」を参照 象牙質は、エナメル質またはセメント質歯髄腔の間にある物質で、歯髄象牙芽細胞より分泌される多孔質黄色がかった象牙質は重量的に70%の無機質20%有機質10%水分構成されている。エナメル質よりも柔らかいため、適切な手入れをしないと急速に減衰したり深刻な虫歯になりやすいが、象牙質はそれでも保護層としての役目果たし歯冠支える。 象牙質は、コラーゲンタンパク質の有機基質有するミネラル結合組織である。象牙質はには象牙細管呼ばれる微細なチャネルがあり、これは歯髄腔から外側セメント質エナメル質との境界にまで象牙質を介して外側放射する。これら細管の直径は、歯髄腔付近2.5μmから、中間部では1.2μm、象牙質エナメル接合部付近だと900 nm範囲である。小さながあったりもするが、細管は交差しない。その長さは歯の半径によって決まる。象牙細管三次元構成遺伝的に決定される。 象牙質には、原生第一)、第二第三3種類がある。第二象牙質歯根形成後に生成される象牙質の層であり、年齢とともに形成され続ける。第三象牙質は、虫歯歯磨きなどの刺激に応じて作られる

※この「象牙質」の解説は、「ヒトの歯」の解説の一部です。
「象牙質」を含む「ヒトの歯」の記事については、「ヒトの歯」の概要を参照ください。


象牙質

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 14:00 UTC 版)

「歯」の記事における「象牙質」の解説

歯の主体をなす硬組織。約70%がヒドロキシアパタイト主成分とする無機質20%有機物10%からできている。

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「象牙質」を含む「歯」の記事については、「歯」の概要を参照ください。

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