う蝕とは? わかりやすく解説

う蝕

読み方うしょく
【英】:caries

 う蝕の発生には大きな3つの因子関係します。それは
(1)細菌叢微生物):S.ミュータンスなどに代表されるう蝕病原菌の数
(2)食事性基質糖分の摂取法、粘着性食品キャラメルチョコレートなど)の摂取頻度間食回数など。食事含まれる糖分量より間食時の糖分摂取問題になると言われています。
(3) 宿主および歯:歯質歯並び唾液健康状態生活習慣など
 これらの多因子がすべて悪化したようなときに発症するもので、そう簡単には発症しません。例えば、定期的な歯磨き実施している、間食時間決めている、規則的な生活を送っている、など通常の生活では頻回罹患することはありません。しかし、歯並びが悪い、唾液出ない細菌数が多い、食事偏食間食が多い、歯を磨かない不規則な生活病気罹っている、疲れている、などという人はう蝕に罹りやすいと言えます。
 アルコール影響として、直接歯を溶かすことはありませんが、嘔吐による胃酸影響口腔衛生不足による不潔、唾液分泌低下による口腔環境の悪化などにより、う蝕が発症しやすくなる考えられます。アルコール依存症者のう蝕保有歯数は6歯と平均比較し3倍と非常に高くなっています


う蝕

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/13 06:16 UTC 版)

う蝕(齲蝕、うしょく)とは、の実質欠損のなかで、生物的要因(口腔内の細菌糖質から作ったによる歯の脱灰など)が原因であるものである[1]。そのほかの物理的要因(磨耗、たわみなど)、化学的要因(細菌由来ではない酸など)による歯の実質欠損は、う蝕には入らない。疾病負荷の観点から歯周病と並び、歯科の二大疾患の一つである[2]。また、一度う蝕を治療した歯に、再度う蝕ができた場合、二次う蝕と呼ぶ。


  1. ^ Pitts, N., Zero, D., Marsh, P. et al. Dental caries. Nat Rev Dis Primers 3, 17030 (2017). https://www.nature.com/articles/nrdp201730
  2. ^ Global, regional, and national incidence, prevalence, and years lived with disability for 328 diseases and injuries for 195 countries, 1990–2016: a systematic analysis for the GlobalBurden of Disease Study 2016(Lancet)
  3. ^ Oral health” (英語). www.thelancet.com. 2021年1月2日閲覧。
  4. ^ 平成28年歯科疾患実態調査、結果の概要の図9[1]
  5. ^ 学校保健統計調査:文部科学省” (日本語). 文部科学省ホームページ. 2021年1月2日閲覧。
  6. ^ 歯科疾患実態調査|厚生労働省”. www.mhlw.go.jp. 2021年1月2日閲覧。
  7. ^ 安藤雄一, 深井穫博, 青山旬: わが国における歯科診療所の受療率と現在歯数の推移の関連 患者調査と歯科疾患実態調査の公表データを用いた分析. ヘルスサイエンス・ヘルスケア 2010, 10:85-90.[2]
  8. ^ a b c d e f 日本歯科保存学会 2015, pp. 3–4.
  9. ^ 日本歯科保存学会.う蝕治療ガイドライン 第2版[3]
  10. ^ 日本歯科保存学会.う蝕治療ガイドライン 第3版[4]
  11. ^ 日本口腔衛生学会. 今後のわが国における望ましいフッ化物応用への学術的支援[5]
  12. ^ a b c d e f Report of a Joint WHO/FAO Expert Consultation Diet, Nutrition and the Prevention of Chronic Diseases 2003
  13. ^ Keyes. Dental caries in the Syrian hamster. X. The natural history of the disease in a single family. Int Dent J Int Dent J 13, 86-109, 1963NAID 10011482585
  14. ^ a b Ole Fejerskov, Edwina Kidd 著、高橋信博、恵比須繁之 訳 『デンタルカリエス原著第2版』医歯薬出版、2013年、v頁。ISBN 978-4263444023 
  15. ^ Ross et al., p. 453 [要文献特定詳細情報]
  16. ^ Stephan RM, Miller BF. A quantitative method for evaluating physical and chemical agents which modify production of acids in bacterial plaques on human teeth. J Dent Res. 1943;22;45-51.
  17. ^ https://www.toothfriendly-sweets.jp/concept_b.html#concept_3[要文献特定詳細情報]
  18. ^ 平成11年歯科疾患実態調査の概要(厚生労働省)
  19. ^ 平成17年歯科疾患実態調査結果について (厚生労働省)
  20. ^ オゾンによるう蝕治療(2008 issue 1, -)[リンク切れ](Minds医療情報サービス)
  21. ^ Burt Eklund "Dentistry, Dental practice and the community", 1999. ISBN 978-0721673097.
  22. ^ "Coronal caries in the primary and permanent dentition of children and adolescents 1-17 years of age: United States 1988-1991", Journal of Dental Research, 1996; 75(special issue). PMID 8594087.
  23. ^ Edelstein, "The medical management of dental caries" 1994 PMID 8294673.
  24. ^ Vargas CM et al. "Sociodemographic distribution of pediatric dental caries: NHANES III, 1988−1994: J Am Dent Accos, 1998. PMID 9766104.
  25. ^ Pitts NB. "Risk assessment and caries prediction" J Dent Educ, 1998;62, pp.762-70. PMID 9847880
  26. ^ 米国におけるう蝕の予防とコントロールのためのフッ化物応用に関する推奨 "Recommendations for Using Fluoride to Prevent and Control Dental Caries in the United States", p.10. ISBN 978-4896051797.
  27. ^ a b c d Anders Zachrisson、Svante Twetman 2013.
  28. ^ 『唾液-歯と口腔の健康』 医歯薬出版、1998年1月。ISBN 978-4263453889
  29. ^ 奈良県歯科医師会ウェブサイト”. www.nashikai.or.jp. 2019年5月9日閲覧。
  30. ^ Clarke NG, Fanning EA. "Plaque pH and calcium sucrose phosphate: a telemetric study" Aust Dent J, 16(1), 1971 Feb, pp13-6. PMID 5279872.
  31. ^ 小児と思春期のう蝕予防のためのフッ化物配合歯磨剤(2008 issue 1, -)[リンク切れ](Minds医療情報サービス)
  32. ^ 虫歯予防のための異なるフッ化物濃度の歯磨き粉
  33. ^ Canadian Task Force on Preventive Health Care Periodic health examination, 1995 update: 2. Prevention of dental caries. The Canadian Task Force on the Periodic Health Examination.Periodic health examination, 1995 update: 2. Prevention of dental caries. The Canadian Task Force on the Periodic Health Examination.
  34. ^ Fluoride and different vehicles to provide fluoridefor Prevention or Control of Dental Caries”. マルメ大学. 2008年12月10日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2018年8月15日閲覧。
  35. ^ 稲葉大輔、小松久憲 『初期う蝕のマネージメント-う蝕を進行させないために』クインテッセンス出版、2004年8月。ISBN 978-4874178140。16頁。
  36. ^ Comments on the WHO Draft Guideline: Sugars intake for adults and children 2014年、ロンドン大学名誉教授 WPT James氏ら
  37. ^ 発がん性評価Group3分類(国際がん研究機関)
  38. ^ フッ素毒警告ネットワーク
  39. ^ 『フッ化物と口腔保健-WHOのフッ化物応用と口腔保健に関する新しい見解』高江洲義矩監修、1995年、ISBN 9784870781153
  40. ^ 「フッ素洗口で口腔・咽頭ガンなどの危険」『食品と暮らしの安全』2003年12月1日、通巻176号、p20
  41. ^ sealant A.D.A.
  42. ^ 虫歯を劇的に減らす方法を調査せよ(特命リサーチ)日本テレビ
  43. ^ 東京予防歯科研究会
  44. ^ Summary of strength of evidence linking diet to dental cariesP118 Table 14
  45. ^ Moynihan, P. J.; Kelly, S. A. M. (2013). “Effect on Caries of Restricting Sugars Intake: Systematic Review to Inform WHO Guidelines”. Journal of Dental Research 93 (1): 8–18. doi:10.1177/0022034513508954. ISSN 0022-0345. 
  46. ^ WHO opens public consultation on draft sugars guideline (世界保健機関)
  47. ^ 米満正美、小林清吾、宮﨑秀夫、ほか 『新予防歯科学3版-上』 医歯薬出版、2003年11月。ISBN 978-4263455678。67頁。
  48. ^ Neff D. "Acid production from different carbohydrate sources in human plaque in situ." Caries Res. 1(1), 1967, pp78-87. PMID 5228899.
  49. ^ a b c ペル アクセルソン 『う蝕の診断とリスク予測:実践編』 クインテッセンス出版、2003年6月。71頁。ISBN 978-4874177709
  50. ^ ペル アクセルソン 『う蝕の診断とリスク予測:実践編』 クインテッセンス出版、2003年6月。91頁。ISBN 978-4874177709
  51. ^ Jensen ME, Wefel JS. "Effects of processed cheese on human plaque pH and demineralization and remineralization" Am J Dent, 3(5), 1990 Oct, pp217-23. PMID 2076251.
  52. ^ Kashket S, DePaola DP. "Cheese consumption and the development and progression of dental caries" Nutr Rev, 60(4), 2002 Apr, pp97-103. PMID 12002685.
  53. ^ 『唾液-歯と口腔の健康』 医歯薬出版、1998年1月。ISBN 978-4263453889。104頁。
  54. ^ Edgar WM. "Sugar substitutes, chewing gum and dental caries-a review" Br Dent J 184(1), 1998 Jan 10, pp29-32. PMID 9479811.
  55. ^ ペル アクセルソン 『う蝕の診断とリスク予測:実践編』 クインテッセンス出版、2003年6月。ISBN 978-4874177709
  56. ^ 稲葉大輔、小松久憲 『初期う蝕のマネージメント-う蝕を進行させないために』クインテッセンス出版、2004年8月。ISBN 978-4874178140。15頁。
  57. ^ 健康日本21
  58. ^ European Academy of Paediatric Dentistry ヨーロッパ小児歯科医師会
  59. ^ American Dental Association アメリカ歯科医師会
  60. ^ 食べもの文化編集部『清涼飲料上手な飲み方選び方』芽ばえ社、2003年4月。ISBN 978-4895792677
  61. ^ 『唾液-歯と口腔の健康』 医歯薬出版、1998年1月。ISBN 978-4263453889。94-96頁。
  62. ^ a b 甲原玄秋、堀江弘 「清涼飲料水がおよぼす歯の脱灰作用」『千葉医学雑誌』77(3)、2001年6月1日、145-149頁。
  63. ^ 西口栄子ほか 「清涼飲料水によるエナメル質の脱灰」『口腔衛生学会雑誌』45(3)、1995年7月30日、314-321頁。
  64. ^ トゥースフレンドリー協会
  65. ^ 姫野かつよ・竹内正敏『歯科臨床におけるガム徹底活用法』2015年。
  66. ^ 虫歯より深刻「酸蝕歯」 ちびちび飲み、歯には負担 NIKKEI STYLE 2018年6月25日
  67. ^ 「検診で虫歯見つかった子 過半数、治療せず 保団連調べ」『日本経済新聞』朝刊2018年7月14日(社会面)2018年7月14日閲覧。
  68. ^ a b c d e Epidemiology of Dental Caries U.I.C.
  69. ^ ベルンワード・W・ワインバーガー(日本語) 『概説 ピエール・フォシャール 歯科外科医 近代歯科医学の端緒、最初の歯科医学書および200年前の歯科医に関する論述』訳 高山直秀、時空出版、東京都文京区、2015年11月15日 (原著1941年)、50頁。ISBN 978-4-88267-062-9NCID BB20208297 
  70. ^ J. Kilian Clarke. (1924 Jun) "On the Bacterial Factor in the Ætiology of Dental Caries", Br J Exp Pathol 5(3), pp.141–147. PMC 2047899.
  71. ^ 角健吾「野生の動物も歯が命」、アフリカンサファリ
  72. ^ a b c 「動物(どうぶつ)は歯磨(はみが)きなしで大丈夫(だいじょうぶ)? 」(ののちゃんのDo科学 - 朝日新聞 2015年11月28日付)
  73. ^ 川口芳矢、早川祥子、山田博之、橋本千絵(2010年3月)「カリンズ森林保護区におけるチンパンジーの歯周疾病」『環境エンリッチメント』4(1)



う蝕

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/18 00:40 UTC 版)

キシリトール」の記事における「う蝕」の解説

キシリトール口腔内の細菌による酸の産生がほとんどなく、またミュータンス菌Streptococcus mutans)の一部代謝阻害無益回路生成による)する効果があることから、非う蝕性甘味料として知られる1976年アリエ・シェイニンらがフィンランド行った実験をはじめとして、う蝕予防効果あること実証されている。しかし、キシリトール再石灰化促進作用については証明されておらず、非う蝕原性であるが抗う蝕性と言うことはできない現状での結論としてキシリトール配合ガムなどを適切に利用することでう蝕の予防一定の効果認められるが、う蝕が治るということはいとされている(ガムをかむことにより分泌される唾液による口内清浄効果pH低下しない状態の維持とこれによる脱灰防止と歯の再石灰化促進効果あるものの、それは「キシリトールそのもの」とは関係がない)。

※この「う蝕」の解説は、「キシリトール」の解説の一部です。
「う蝕」を含む「キシリトール」の記事については、「キシリトール」の概要を参照ください。


う蝕

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 15:28 UTC 版)

歯垢」の記事における「う蝕」の解説

歯垢増加はう蝕(虫歯)の大きな要因となる。食事摂取後、しばらくの間歯垢pH水素イオン指数、溶水の酸性アルカリ製の程度)は歯の脱灰臨界pH一般に5.5前後とされるが、歯の石灰化度により大きく変動する)を下回る。これは歯垢構成するう蝕原因菌食料糖質代謝により酸に変えるめであり産生された酸により歯が脱灰され、う蝕となる。なお、このpH唾液作用により数十後に臨界pH上回る。これを再石灰化という。

※この「う蝕」の解説は、「歯垢」の解説の一部です。
「う蝕」を含む「歯垢」の記事については、「歯垢」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「う蝕」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「う蝕」の関連用語

う蝕のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



う蝕のページの著作権
Weblio 辞書情報提供元は参加元一覧にて確認できます。

  
厚生労働省厚生労働省
(C)2022 Ministry of Health, Labour and Welfare, All Right reserved.
e-ヘルスネット
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのう蝕 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのキシリトール (改訂履歴)、歯垢 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2022 GRAS Group, Inc.RSS