しょ糖
| 分子式: | C12H22O11 |
| その他の名称: | 砂糖、庶糖、ショ糖、しょ糖、ビート糖、スクロース、サッカロース、Sugar、Sucrose、Beet sugar、Cane sugar、Saccharose、β-D-Fructofuranosyl α-D-glucopyranoside、シュクロース、2-O-α-D-Glucopyranosyl-β-D-fructofuranose、(+)-サッカロース、D-(+)-Sucrose、D-(+)-Saccharose、(+)-D-スクロース、1-O-α-D-Glucopyranosyl-1-(hydroxymethyl)-β-D-arabinofuranose、2-Deoxy-β-D-fructofuranose-2-yl α-D-glucopyranoside、1-O-β-D-Fructofuranosyl-α-D-glucopyranose、白糖、White soft sugar、2-O-(α-D-Glucopyranosyl)-β-D-fructofuranose、1-O-(β-D-Fructofuranosyl)-α-D-glucopyranose、D-Saccharose、D-サッカロース |
| 体系名: | β-D-フルクトフラノシルα-D-gluco-ヘキソピラノシド、2-O-α-D-グルコピラノシル-β-D-フルクトフラノース、β-D-フルクトフラノシルα-D-グルコピラノシド、1-O-α-D-グルコピラノシル-1-(ヒドロキシメチル)-β-D-アラビノフラノース、2-デオキシ-β-D-フルクトフラノース-2-イルα-D-グルコピラノシド、1-O-β-D-フルクトフラノシル-α-D-グルコピラノース、2-O-(α-D-グルコピラノシル)-β-D-フルクトフラノース、1-O-(β-D-フルクトフラノシル)-α-D-グルコピラノース |
ショ糖
| 化合物名や化合物に関係する事項: | シアン化カリウム シアン化水素 シアン化物 ショ糖 ジデオキシリボヌクレオシド ジデオキシリボヌクレオシド三リン酸 ジベレリン |
スクロース
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/11/01 06:22 UTC 版)
|
|
|
|
|
|
| 物質名 | |
|---|---|
|
β-D-フルクトフラノシル α-D-グルコピラノシド |
|
|
(2R,3R,4S,5S,6R)-2-{[(2S,3S,4S,5R)-3,4-ジヒドロキシ-2,5-ビス(ヒドロキシメチル)オキソラン-2-イル]オキシ}-6-(ヒドロキシメチル)オキサン-3,4,5-トリオール
|
|
|
別名
|
|
| 識別情報 | |
|
3D model (JSmol)
|
|
| ChEBI | |
| ChEMBL | |
| ChemSpider | |
| DrugBank | |
| ECHA InfoCard | 100.000.304 |
| EC番号 |
|
|
IUPHAR/BPS
|
|
| KEGG | |
|
PubChem CID
|
|
| RTECS number |
|
| UNII | |
|
CompTox Dashboard (EPA)
|
|
|
|
|
|
| 性質[1] | |
| C12H22O11 | |
| モル質量 | 342.30 g/mol |
| 外観 | 白色固体 |
| 密度 | 1.587 g/cm3 (0.0573 lb/cu in), solid |
| 融点 | 無し;分解点 186 °C (367 °F; 459 K) |
| ~200 g/dL (25 °C (77 °F)) | |
| log POW | −3.76 |
| 構造 | |
| 単斜晶系 | |
| P21 | |
| 熱化学 | |
|
標準生成熱 (ΔfH⦵298)
|
−2,226.1 kJ/mol (−532.1 kcal/mol)[2] |
| 標準燃焼熱 ΔcH |
1,349.6 kcal/mol (5,647 kJ/mol)[3] (高位発熱量) |
| 危険性 | |
| NFPA 704(ファイア・ダイアモンド) | |
| 致死量または濃度 (LD, LC) | |
|
半数致死量 LD50
|
29700 mg/kg (oral, rat)[5] |
| NIOSH(米国の健康曝露限度): | |
|
PEL
|
TWA 15 mg/m3 (total) TWA 5 mg/m3 (resp)[4] |
|
REL
|
TWA 10 mg/m3 (total) TWA 5 mg/m3 (resp)[4] |
|
IDLH
|
N.D.[4] |
| 安全データシート (SDS) | ICSC 1507 |
| 関連する物質 | |
| 関連物質 | ラクトース マルトース |
|
特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。
|
|
スクロース(英語: sucrose)またはショ糖(蔗糖、しょとう)とは、グルコース(ブドウ糖)とフルクトース(果糖)とがα-1,2-グリコシド結合で結合した二糖である。砂糖の主成分として知られており、テンサイやサトウキビなどから得ることができる。なお「蔗糖」の「蔗」は、訓読みで「さとうきび」と読む[6]。
性質
スクロースは、他の二糖類と同様に、無色結晶、甘味を有する、水に溶けるなどの性質を有している。加水分解するとグルコースとフルクトースを生じる。
水溶性が高く、25 ℃において、1 gの水に2.1 g溶ける[7]。
先進国における主要な甘味料であり、砂糖の主成分である。一般にはサトウキビや、サトウダイコン(テンサイ)から抽出し、純度を高め結晶化したものである。原料としては他にソルガム(モロコシ)とサトウカエデがある。ちなみにショ糖の結晶を大きく成長させると氷砂糖になる。
約170 ℃に加熱すると、カラメル(キャラメル)と呼ばれる褐色の物質に変化する。カラメルは食用となり、独特の香りを持つ。カラメルはカスタードプディングやカラメルミルクなどに使用される。
人体における消化
スクロースは、小腸壁に存在する消化酵素「サッカラーゼ(インベルターゼ)」によりグルコースとフルクトースに加水分解され(詳細は「転化糖」を参照)、小腸で吸収されて血流に入る。この反応は短時間で起こるため、血糖値を急激に上昇させる。
健康への影響
スクロースは、健康に悪影響を及ぼすことがある。その代表的なものはう蝕(むし歯)である。口腔内の細菌がスクロースを材料としてエナメル質や象牙質といった歯質を破壊する酸を産生するためである。特に甘味を求め、スクロースの摂取量が増加し、なおかつ口腔内の清掃が比較的行き届いていない子供において問題となる。
また、一般にスクロースはエネルギー(いわゆるカロリー)が高く、肥満の原因になり、糖尿病患者はスクロースの場合も摂取の制限をしなければならない。また、スクロースで180 g程度以上を一気に摂取すると健常人であっても一過性の糖尿[注釈 1]を生ずる可能性がある。この量は、食品成分表のコーラ・缶コーヒーなどに示される量を基にすると2.5 リットル前後の量(約1100 kcal)に相当する。
代用甘味料
上記のような健康への影響からスクロースを避けたいというニーズに応えるため、代用甘味料がいくつも開発されてきた。しかし、例えばアスパルテームは加熱することで甘みが低下するなど、調理用に砂糖の代替として利用するのが難しいものがある。また、他の健康上の問題をも引き起こすものもあり、その安全性が疑問視されている。
スクロースを塩素化した甘味料にスクラロースがある。これは有機塩素化合物であり、スクロースの約600倍の甘さ(甘味度)がある食品添加物である。
化学的性質
化学式は C12H22O11 であり、グルコースとフルクトースがα-1,2-グリコシド結合した二糖類である。組織名は β-D-フルクトフラノシル-(2↔1)-α-D-グルコピラノシド (β-D-fructofuranosyl-(2↔1)-α-D-glucopyranoside) である。語尾が「- オシド ( -oside)」になっているのは還元糖ではないためである。グルコースのアルデヒド基とフルクトースのケトン基が共にグリコシド結合のため酸化されず、二糖類としてはトレハロースと同じように例外的に還元性を持たない。なお多糖類には共通の性質として還元性がない。
スクロース
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/30 08:44 UTC 版)
大部分のワイン中には、スクロースはほとんど存在しない。例外はシャンパンやその他のスパークリングワインで、二次発酵の後にスクロースが添加されることがあり、これはドザージュと呼ばれる。
※この「スクロース」の解説は、「ワインの糖」の解説の一部です。
「スクロース」を含む「ワインの糖」の記事については、「ワインの糖」の概要を参照ください。
「スクロース」の例文・使い方・用例・文例
- スクロースという化合物
固有名詞の分類
- スクロースのページへのリンク




