薬剤耐性とは? わかりやすく解説

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やくざい‐たいせい【薬剤耐性】

読み方:やくざいたいせい

抗生物質などの薬剤農薬などに対す抵抗力このような抵抗性獲得した細菌薬剤耐性菌という。AMRantimicrobial resistance)。


薬剤耐性

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性質をあらわす:  神経可塑性  組織特異性  薬剤抵抗性  薬剤耐性  蛍光異方性  走光性  走化性

薬剤耐性

Drug resistance, tolerance

【概要】 微生物複製のたびに常にある程度変異(=遺伝子変化)を起こしているが、環境適応したものが生き残る低濃度があるという環境微生物さらされると、そのの効果をはねかえす性質をもった変異選ばれる。ついに通常濃度でもはね返し増殖できる性質獲得すると、もはやが効かなくなり、薬剤耐性になったと言う反対語感受性。 

【詳しく】 薬剤耐性には3つのレベルがある。「遺伝子型耐性」は、薬剤耐性に関連した遺伝子変異みられるものを言う。「表現型耐性」は、試験管の中でをまぜてHIV増殖させ、があるのにHIV抑えきれないという結果みられるものを言う。「臨床的耐性」は、患者服薬して最適薬剤濃度になっているのに、HIV減らず増殖し続けているものを言う。  非核酸系逆転写酵素阻害剤のように、たった1箇所遺伝子変化でも完全に耐性になる場合があり、プロテアーゼ阻害剤のように、何カ所もの遺伝子変異組み合わせで、ようやく耐性と言える場合もある。 一般に、薬剤耐性HIV増殖力弱く免疫不全進行しない場合がかなりみられるその意味では、耐性だからと言って治療を諦めるのは得策とは言えない。

《参照》 抗ウイルス剤逆転写酵素阻害剤プロテアーゼ阻害剤変異遺伝子型表現型


薬剤耐性

【仮名】やくざいたいせい
原文drug resistance

がん細胞ウイルスバクテリアなどがこれらを死滅させたり、弱めたりするために用い薬物に対して応答しないこと。がん細胞ウイルスバクテリアなどが治療の初めから薬物に対して耐性があったり、あるいは薬物暴露後、耐性を持つようになることもある。

薬剤耐性

【仮名】やくざいたいせい
原文drug tolerance

体が薬剤慣れてしまい、薬剤増量別の薬剤への変更が必要となった状態のこと。

薬剤耐性


薬剤耐性

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/06 07:58 UTC 版)

薬剤耐性(やくざいたいせい、drug resistance)、あるいは単に耐性とは、生物が自分に対して何らかの作用を持った薬剤に対して抵抗性を持ち、これらの薬剤が効かない、あるいは効きにくくなる現象のこと。薬剤抵抗性AMR薬物耐性とも呼ばれる。




「薬剤耐性」の続きの解説一覧

薬剤耐性

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/07 20:14 UTC 版)

アシネトバクター」の記事における「薬剤耐性」の解説

後述様に、他のDNA断片取り込んで自分染色体DNA取り込む能力があり、幾つかの抗菌薬対す耐性獲得した菌株確認されている。日本感染症学会では、ニューキノロン系シプロフロキサシンカルバペネム系イミペネムアミノグリコシド系アミカシン全て耐性を示す菌株を、多剤耐性アシネトバクターMDRA )と定義している。

※この「薬剤耐性」の解説は、「アシネトバクター」の解説の一部です。
「薬剤耐性」を含む「アシネトバクター」の記事については、「アシネトバクター」の概要を参照ください。

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