交差耐性
【概要】 交叉耐性とも書く。ある薬に対し耐性をもった場合、他の構造が似た薬にも耐性になってしまうことがある。化学構造がよく似ているほど起こりやすい。抗ウイルス剤でも、抗生物質でも、抗癌剤でも同じこと。従って併用療法は交差耐性がない薬を組み合わせるのが常識である。
【詳しく】 抗HIV薬では核酸系逆転写酵素阻害剤、非核酸系逆転写酵素阻害剤、プロテアーゼ阻害剤の仲間内で発生しやすい組み合わせがある。例えば逆転写酵素の184番目のアミノ酸であるメチオニンがバリンに入れ替わると、3TCに耐性になる。この3TC耐性HIVはFTCにも効かない。このような場合「交差耐性ができた」という。
交差耐性
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